製品安全教育DVDハンドブック(電子レンジの事故)
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あらまし
子どもが牛乳を電子レンジで温めていたら、突然噴き出す(突沸する)ところでした。
解説
液体を加熱すると沸点(水の場合は100℃)を超えても、沸騰しない場合があります。これを過加熱状態といいます。過加熱状態の液体に振動などの衝撃が加わると、突然激しく沸騰が起こります。この現象を「突沸」といいます。
突沸は、加熱を行う調理器具(IHコンロ、ガスこんろ)全般で発生していますが、電子レンジの場合、マイクロ波で食品に含まれる水分子を振動させて摩擦熱を発生させることにより、食品全体を加熱します。そのため、火で加熱する場合より、熱い水が上がり、冷たい水が下がっていく対流が起こりにくく、過加熱状態になりやすくなります。
注意ポイント
- 飲み物(水・牛乳・酒・コーヒー等)やとろみのあるもの(カレー・シチュー等)、油脂分の多いもの(生クリーム・バター等)は突沸しやすいため加熱しすぎないように設定時間を控えめにしてください。
- 電子レンジで液体を温める時は、加熱する前にスプーンなどでかき混ぜてください。
- 飲み物は、口の広いカップなどに入れてください。
- 突沸しやすいものなどを加熱しすぎた際は、しばらく冷ましてから取り出してください。
その他の電子レンジの事故
- レンジ庫内の汚れや食品カスなどにマイクロ波が当たり、発火しました。
- 電子レンジでゆで卵などを温めていたところ、「パン」という音がして具材が飛び散りました。(膜や殻で覆われているもの(ゆで卵(殻付または殻なし)やソーセージ)を温めると、内容物が膨張して破裂することがあります。)
話し合い
- 身近に同じような事故にあった人はいませんか?
- どのようなことに気を付けたらいいでしょうか?
- 取扱説明書を読んで、電子レンジで温めてはいけない物を調べてみましょう。(取扱説明書は、メーカーのホームページでダウンロードできるので、検索サイトで調べてみましょう。)
- とろみのある食品を挙げてみましょう。
- 水が沸騰する現象を考えてみましょう。
- 温度が100℃になる。ぶくぶく泡がでる。
- 突沸を防止するにはどうしますか?
- 加熱しすぎない。とろみのある物を加熱する時は、事前にかき混ぜる。
- もしかして突沸が起こるのでは?と感じた時は、どうしますか?
(とろみのあるものを温めた。窓からのぞいてみて、泡が出ていない。)- レンジを止めて、数分おいて取り出してみる。
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図