製品安全

製品安全教育DVDハンドブック(配線の事故)

 

あらまし

  • たこ足配線で、コードを束ねて使用していたら、束ねた部分が熱くなるところでした。
  • 長期間掃除をしていなかったコンセントからトラッキング現象によって煙が上がるところでした。

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解説

たこ足配線

たこ足配線とは、テーブルタップにたくさんのプラグを差し、伸びたコードがたこの足に似ていることから呼ばれています。コードには流すことのできる電流の大きさが決まっています。テーブルタップには、「1500W(ワット)まで」などと書かれています。
テーブルタップに幾つもの電気製品をつなげるとコードに流せる電流をオーバーすることになりやすく、コードやテーブルタップに熱くなり、発火することがあります。

トラッキング現象

トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだプラグの刃の周辺に綿ぼこりや湿気などが付着することにより、差し込みプラグの刃の間に電流が流れ、火花放電を繰り返すことで、炭化し、電気が流れる道(トラック)ができ、出火する現象です。

束ねたコード

コードに流せる電流は、コードを伸ばした状態で使うことを前提に設定されています。コードに電流を流すとジュール熱(※)によって発熱するので、コードを束ねて使うと熱が逃げなくなり、コードの被覆(ビニール)が溶け、電線と電線が接触して火花が出て発火するものです。

ジュール熱・・・電流を流すと電流の2乗に比例し、電気抵抗に比例して発熱します。
Q = I V t = I2 R t          Q : ジュール熱
I : 電流(A)                 V=電圧(V)
t =時間(s)                  R=抵抗(Ω)

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注意ポイント

  • 電源プラグは定期的に清掃する。
  • 長期間使わないときは、コンセントから電源プラグを抜く。
  • コードに流せる電流以上の電気製品をつなげない。
  • コードを束ねて使わない。

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その他の配線の事故

  • コードを無理に引っ張っていたら断線しショートしました。
    (コードは、プラグを持ってコンセントから抜く。)
  • コードが机の脚の下敷きになり断線しました。

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話し合い

  • 身近に同じような事故にあった人はいませんか?
  • どんなことに気を付けたらいいでしょか?
  • テーブルタップの許容電流を調べてみましょう。
    (例:1500W(ワット)まで)
  • 身近な電気製品の消費電力を調べてみましょう。
    (目安:ドライヤー1200W、電子レンジ1200W、アイロン1000W、電気ポット1000W)
  • テーブルタップに差すことができる電気製品の組み合わせを考えてみましょう。
    (使う部屋ごとに例を挙げる。台所では、電子レンジ、ミキサー、リビングではテレビ、DVDプレーヤーなど)

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コードから火花が出たら?

  • 触らない(感電の危険性があります)。大人に知らせる。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図