安全寄託
概要
安全寄託は、生物遺伝資源の保管に係るコストや災害などによる消失のリスクを軽減することを目的としたサービスです。安全寄託された微生物について、NBRCは公開を行わず分譲もしませんので、他の寄託制度と大きく異なります。
安全寄託された生物遺伝資源は、ディープフリーザー(-80℃)又は液体窒素タンク(気相、約-170℃)で保管します。寄託者からの依頼により、寄託者が指定する国内の第三者と寄託者自身に分与することが可能です(有償)。また、寄託証明書を発行します。寄託者が申告した原産国名を証明書に記載することが可能です。海外からの安全寄託の申込みは受け付けておりません。
- 【ご相談・お申し込み先】
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構
バイオテクノロジーセンター(NBRC)
生物資源利用促進課
nbrc@nite.go.jp
保管の対象
保管できるものは、微生物(細菌、真菌、古細菌、バクテリオファージ及び微細藻類(真核生物に属するもの))、コンソーシア(複数の微生物又は原生生物のいずれか、又は両方から構成されるもの)、植物細胞、組換え体及びDNA、動物細胞です。お預かりする生物遺伝資源の学名申告は必須です。動物細胞の場合は細胞の由来をお知らせください。
保管できないもの
- 感染症法の特定病原体
- 拡散防止措置P3レベル以上の組換え体
- 家畜伝染病予防法の監視伝染病病原体
- 麻薬及び向精神薬取締法の麻薬原料植物
- バイオセーフティレベルが3以上の微生物
- 植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令73号)別表一の二、別表二及び別表二の二に規定する検疫有害動植物に該当する微生物
- ウィルス(バクテリオファージを除く)
- 人体及び環境に害を与えるもの又は害を与える可能性がある物質を含むもの
- 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(令和3年文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示第1号)に定められる人体から取得された試料(人体から取得された試料とは、血液、体液、組織、細胞、排泄物及びこれらから抽出したDNA等、人の体の一部であって研究に用いられるもの(死者に係るものを含む。)をいう。ただし、学術的な価値が定まり、研究実績として十分に認められ、研究用に広く一般に利用され、かつ、一般に入手可能なヒト由来細胞は除く。)
保管できる標品形態
凍結標品、凍結乾燥標品又はL-乾燥標品となります。試験管やシャーレ等で培養した形態ではお預かりしておりません。
保管方法 | 標品形態 | 標品のサイズ |
---|---|---|
ディープフリーザー (-80℃) |
凍結標品、凍結乾燥標品又はL-乾燥標品 | 長さ75mm未満 直径13mm未満 |
液体窒素タンク (気相、約-170℃) |
凍結標品、凍結乾燥標品又はL-乾燥標品 | 長さ50mm未満 直径13mm未満 |
※保管単位は、1識別番号に対して20本までお預かり可能です。
保管年数
保管期間は年度単位で1年間となります。ご希望により1年毎の継続が可能です(有償)。
寄託証明書の発行
生物遺伝資源安全寄託証明書(見本【PDF:227KB】)を発行します。ご希望により、寄託者(安全寄託を依頼した方)が申告した原産国名を証明書に記載することが可能です。
寄託者または第三者への分与(有償)
寄託者からの依頼により、保管標品の一部を寄託者が希望する国内の第三者や寄託者自身に分与することが可能です。
保管終了の手続
保管を終了する場合は、バックアップ(安全寄託)依頼書(終了・途中解約)にてご依頼ください。
終了・途中解約時の保管資源の処置は、「返還」「廃棄」 どちらかを選択してください。
返還の発送方法は、「常温」「冷凍」どちらかを選択してください。
※遺伝子組換え体の場合は、返還のみとさせていただきます。
手数料
初年度は依頼手数料+月割りの保管手数料をお支払いいただきます。継続の場合は年間の保管手数料のみお支払いいただくことなります。
毎年手数料の見直しをしておりますので、最新の手数料をご確認ください。
安全寄託に関連する書類
安全寄託に関する同意書は、以下のページよりダウンロードの上ご使用ください。
最終更新日
2022年12月1日
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お問い合わせ
-
独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター
生物資源利用促進課
(お問い合わせはできる限りお問い合わせフォームにてお願いします) -
TEL:0438-20-5763
住所:〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 地図
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