化学物質管理

動物実験代替法(QSAR、Read-across、IATA)

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化学物質の安全性評価の効率化や動物愛護の観点から、動物実験代替法の活用が世界的に推進されています。当機構は、動物実験代替法の手法としてQSAR1)、Read-across2)、IATA3)を中心に、化学物質の安全性評価への活用を推進する取組を行っています。
 

  1. 1) 定量的構造活性相関(Quantitative Structure-Activity Relationship: QSAR):数理モデルを用いて化学構造を基に化学物質の有害性を推計する手法。
  2. 2) Read-across:化学物質の有害性を試験データのある類似物質からエキスパートジャッジにより推計する手法。   カテゴリーアプローチや類推の類義語。
  3. 3) 試験と評価に関する統合的アプローチ(Integrated Approached and Testing Assessment:IATA):様々なタイプの情報を統合して化学物質の有害性の評価や試験戦略の立案を行うアプローチ。

 OECD Integrated Approach to Testing and Assessment(IATA)の開発における有害性発現経路(Adverse Outcome Pathway(AOP))の利用に関するガイダンス文書の和訳文書(OECD承諾済)
 

本図は、IATA(Integrated Approaches to Testing and Assessment:統合的試験・評価アプローチ)において用いられる評価手法の全体像を示しています。

図:IATAにおいて用いられる評価手法の全体像イメージ
 化学物質は、吸入、経口、経皮など様々な経路で生体内に取り込まれ、血液循環や組織移行を通じて体内に分布します。その結果、特定の標的臓器や細胞が物質に応答し、毒性などの生体影響が発現します。リスク評価の枠組みでは、この一連のプロセスを理解するために「暴露評価」と「有害性評価」が統合的に実施されます。暴露評価では、実測データまたは推計手法により、ヒトや環境がどの程度化学物質に接触するかを評価します。一方、有害性評価では、化学物質が生体に及ぼす影響を、in vivo・in vitro試験、構造活性相関による予測手法などを組み合わせて検討します。IATAは、これら多様な情報源を柔軟かつ段階的に統合し、化学物質のリスクを効率的かつ科学的に評価するための枠組みとして活用されています。

最終更新日

2026年1月28日

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