有害性評価支援システム統合プラットフォーム(HESS)
HESSは化学物質の反復投与毒性の評価を支援するシステムです。
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HESSとは
「有害性評価支援システム統合プラットフォーム(Hazard Evaluation Support System Integrated Platform、通称:HESS)」は、ラットを対象とした化学物質の反復投与毒性試験データ及び毒性にかかわる作用機序情報などを集積した毒性知識情報データベースとラットやヒトなどのほ乳類における化学物質の代謝情報から構成される知識情報データベースの2つのデータベース(HESS DB)を備えたシステムです。これら2つのデータベースから必要な情報を抽出し、各化学物質間のデータの比較や化学物質の分子構造、物理化学的性質などによる化学物質の分類(カテゴリー化)を行うことを支援し、カテゴリーアプローチ※1による未試験化学物質の反復投与毒性の評価を支援することが可能です。(システムの構成は図.1参照)。HESSはOECDが開発している「OECD QSAR Toolbox」※2(OECDのサイトへリンクします)と互換性を持っています。
当機構は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(平成19~22年度)及び経済産業省(平成23年度)からの受託業務「構造活性相関手法による有害性評価手法開発」(プロジェクトリーダー:林 真(公益財団法人食品農医薬品安全性評価センター センター長)、共同研究先:富士通株式会社、国立医薬品食品衛生研究所、Burgas “Prof. Assen Zlatarov” University、国立大学法人東北大学、学校法人関西学院大学)においてHESS及びHESS DBを開発し、平成24年6月より公開と運用を行っています。
- ※1 有害性が既に知られている化学物質を分子構造、物理化学的性質などによってグループ分け(カテゴリー化)を行い、未試験物質をそのカテゴリーに沿って分類し、有害性を評価する方法。
- ※2 OECDが開発を行っているカテゴリーアプローチを支援するためのソフトウェア。分解性、蓄積性、毒性などに関するデータベースと化学物質をグループ分けするために必要な機能などが備わっている。(フリーソフトウェア)
図.1 有害性評価支援システム統合プラットフォーム(HESS)の構成
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動作環境
HESSの動作環境
- OS:
- Windows 8.1 (32/64bit) / 11 (64bit)
- CPU:
- 2GHz以上
- メモリ:
- 2GB以上
- ハードディスクの空き容量:
- 2GB以上
HESS DBの動作環境
- OS:
- Windows 10 (64bit) / 11 (64bit)
- CPU:
- 2.2GHz以上(推奨)
- メモリ:
- 2GB以上(推奨)
- ハードディスクの空き容量:
- 4GB以上(推奨)
操作方法
講習会での内容を取りまとめたHESS及びHESS DBの操作方法の動画を公開しています。
NITE QSAR講習会
平成24~26年度にNITE QSAR講習会を開催し、HESSの基本的な使い方を紹介しました。
動画講習/学習サイトで、HESSの基本的な使い方の動画を公開しています。
更新履歴
- HESSおよびHESS DBの更新履歴 新たに公開された反復投与毒性試験結果を試験報告書データベースへ追加するなどのアップデートを実施しています。
- 文献発表リスト
- 外部発表
最終更新日
2023年4月1日
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター 安全審査課 QSAR担当
-
TEL:03-3481-1812
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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