佐藤真則専門官が日本微生物資源学会技術賞を受賞
- バイオテクノロジーセンター特許生物寄託センター(IPOD)の佐藤真則専門官が、令和6年7月3日~5日に金田地域交流センター(千葉県木更津市)にて開催された日本微生物資源学会第30回大会で、日本微生物資源学会技術賞を受賞しました。
- 受賞式の様子
佐藤真則 専門官、右:矢口貴志 学会長(千葉大学) - 本賞は、微生物及びこれに準ずる培養生物の系統保存技術および管理に寄与した学会員に授与されるものです。
【業績名】
「難保存性担子菌、動物細胞および藻類培養株の長期保存法と管理技術の開発と普及」
微生物系統保存機関では、多様な微生物株を保存するために、適用範囲が広く、長期保存に適した凍結保存法やL-乾燥保存法を基本的な保存法として採用しています。しかし、担子菌類の多くは上記の方法では極めて低い生残性のものや、全く保存ができず継代培養を行う必要があり、持続的な系統保存の障害となっています。また、培養細胞では液体窒素で凍結保存しても、輸送や保存の工程において性状の変化や生残性の低下が発生する例があります。
佐藤専門官は、従来の長期保存法の適用が困難な生物資源について、バーミキュライトを用いた改良により凍結保存可能株の適用を広げたほか、凍結中の温度変化により動物細胞株が受ける悪影響についての検証と適切な輸送方法の提案などに取り組みました。これらの業績が高く評価され、今回の受賞に至りました。
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