石油の生産地とオイルロード
石油は世界中、特に先進国で大量に消費されています。しかし、石油がこれらの石油消費国で産出されるとは限りません。日本のように石油がほとんど産出しないにも関わらず、石油を消費している国も多いのが現状です。
石油は産地が偏在しており、その多くが中東に存在しています。中東地域における石油生産量は世界の32%を占め、以下、北米(14%)、旧ソ連・東欧(12%)と続きます。また確認埋蔵量も中東が最も多く、全体の67%を占めています。一方、石油消費量の上位はアメリカ、日本、欧州であり、これらの国々で世界の約半分の量を消費しています。この生産地と消費地の偏りから、生産された石油の約半分はタンカーで海上輸送されて消費地に運ばれることになります。石油の主な輸出地域たる中東から、アメリカ、日本、欧州などの消費国へと石油は海上輸送されるため、そのタンカー航路はオイルロードと呼ばれています。
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