CMC letter No.16(第16号)- [特集・2]NITEの一般向け情報公開
近隣住民、子供向けイベントの紹介
はじめに
NITEは、東京都渋谷区の本所と全国13カ所の支所等において、製品安全分野、適合性評価分野、化学物質管理分野、バイオテクノロジー分野の4分野に関し、社会的リスクの低減と持続可能な経済発展に貢献することを目指し、業務に取り組んでいます。
また同時に、近隣住民をはじめ国民の皆様に対してNITEを知ってもらい、業務の意義について理解を深めていただくための情報提供を行っています。
近隣住民、子供向けイベントの内容
今年度は、近隣の方を対象とした一般公開日(NITEフレンドシップデイ)を7月22日に実施しました。
8月7日~10月4日には、渋谷区の教育委員会と連携し、渋谷区文化総合センター大和田の子供科学センターハチラボにおいて、「身の回りの製品を科学しよう!」をメインテーマとして、NITEの業務紹介、リスク評価の解説、製品に含まれる化学物質等の冊子や、身の回りの化学物質でできた製品(PETボトル、洗剤)の解説、周期表及び分子模型等の展示のほか、子供が自ら手を動かして体験できるものとして、分子模型作りコーナーを設置し、のべ1万人程度の方にご来場いただきました。
また展示のほか、上記期間中に1日(3回程度)、小学生やその親御さんを対象に、「化学物質ってなんだろう」と題したワークショップを実施し、子供向けの簡単なNITEの業務紹介、身の回りの化学物質でできた製品の解説の後、「分子模型ストラップ作り」を体験してもらいました。
「分子模型ストラップ作り」では、まず20種類程度の候補から作りたい分子を選んでもらいます。子供たちには、「尿素」、「硫酸」のような構成原子の種類が多くカラフルなもの、「ベンゼン」のような構造が面白い分子が人気でした。材料には各原子の約5000万倍の大きさの手芸用の毛玉と木工用ボンド、携帯ストラップと取り付け金具を使い、簡単かつ安全に分子の構造を製作し、持ち帰っていただくことが可能です。見学に来ていた中学校の理科の先生からも、分子模型作りの素材等のアイデアを使わせて欲しいという要望がありました。
図1 体験イベントの様子
まとめ・所感
分子模型作りは好評で、製作を終えると、自分の作った分子がどんなものかに興味をもたれるお子さんや親御さんも多く、説明を聞いて「ぼくはこんな化学物質を作ったんだ!」などと感動する場面も見られました。また、化学物質管理に関するNITEの業務説明の際、小学生の男の子が熱心にメモを取っていたことが印象的でした。
リスクコミュニケーションの形態には様々なものがありますが、このようなイベントによっても、年齢を問わず、化学物質に対する関心や理解への導入となるように感じました。
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