好熱好酸性古細菌
(Sulfolobus tokodaii strain7T (= NBRC 100140T))
大分県別府温泉から採取された、単独で硫化水素を分解する特徴を有した好気性、好酸性の好熱古細菌です。Aeropyrum pernix K1T (= NBRC 100138T)やPyrococcus horikoshii OT3T (= NBRC 100139T)と比較すると生育限界温度は87 ℃と低いですが、硫化水素を分解する性質や酸性(pH3)を好む性質から既に工場の排気ガス対策で産業利用されていることで知られています。
生産される蛋白質や酵素は耐熱性を有する優れた特徴があり、化学、食品、医薬品など産業分野への応用が期待されている他、代謝経路の解明を行うことによって今後の環境分野への盛んな利用が期待されています。
塩基配列データ及び代謝経路に関するデータ等を2001年8月に「DNA Research」において論文発表行うとともに、NITEホームページでデータ等を公開しています。

若木博士(旧三菱化学株式会社大島研究室) 提供
| ゲノムサイズ | 2,694,756塩基対(約2.69M bp) |
|---|---|
| ORF(推定遺伝子領域) | 2,826箇所 |
| GC含量 | 32.8% |
| 発表論文 | Complete Genome Sequence of an Aerobic Thermoacidphilic Crenarchaeon, Sulfolobus tokodaii strain7. |
| (好熱好酸性菌Sulfolobus tokodaii strain7の全ゲノム解析) | |
| DNA Res. 8(4),123-140 (2001) | |
| データベース | DOGAN |
| NBRC番号 | 100140T |
| 共同研究先 | 東京薬科大学 |
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