事故情報特記ニュースNo.60
2003.6.27
平成12年8月以前に販売された「ほっとく鍋」に係る事故について(注意喚起)
「ほっとく鍋※」に関する事故情報については、これまで、平成12年9月以降に販売されたタイプの製品に係る事故について、平成13年9月25日付け事故情報特記ニュース(№43)及び平成13年12月26日付け事故情報特記ニュース(№48)を発出し、事故状況及び当該事業者の対応状況をお知らせし注意喚起を行ってきたところですが、今回、これまで事故情報のなかった平成12年8月以前に販売されたタイプの製品(平成11年(1999)10月購入)について使用中に鍋の内釜が大きく変形し、蓋と内容物が飛び出すという事故情報が通知されました。
- ※輸入品のステンレス製二重構造(内鍋と外鍋を鍋底で融着し、それぞれの外周を折り曲げて巻き込み結合した構造)の鍋で、保温性をもたせるため、鍋の側面に空気層を設けた構造を有している。
1.今回の事故品とこれまで対応を行ってきた製品との比較
平成12年9月以降に販売されたタイプの製品と平成12年8月以前に販売されたタイプの製品の断面を比較したところ、形状に違いは見られるものの、内鍋と外鍋を鍋底で融着し、それぞれの外周を折り曲げて巻き込み結合するという基本的な構造には大きな違いはありませんでした。
2.事業者の対応
事業者は、今回の事故が発生した事実に鑑み、これまで回収・交換を進めてきた平成12年9月以降に販売されたタイプの製品に加え、今回の事故が発生した平成12年8月以前に販売されたタイプの製品についても内鍋と外鍋の外周部分に溶接を加えた改良品と本体交換を含む同様の対応策を行うこととしています。
対象製品の販売時期 | サイズ(内径) | 事業者名 | 連絡先 |
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14、18、20、22、24cmの各サイズ | アーネスト 株式会社 |
0256-64-2525 ※平成17年8月から 0256-41-1010 に変更 |
3.使用者への注意喚起
平成12年8月以前に販売されたタイプの製品についても、平成12年9月以降に販売されたタイプの製品と同様に、使用条件、使用環境等※によっては、内鍋の底が盛り上がったり、内鍋と外鍋が分離して内鍋が飛び上がることによる人身事故発生の可能性は否定できないものと考えられます。
上の表に該当する「ほっとく鍋」をお持ちの方は、仮にこれまで使用に不都合がなかった場合でも、その使用を避け、当該事業者へ連絡してください。
- ※当機構において、平成12年9月以降に販売されたタイプの製品について行った事故の再現テストにおいて、日常の使用で空気層に水が入ったこと、揚げ物、炒め物等、鍋の温度が上がりやすい調理を行ったことなどの条件が重なった場合に事故が起きることを確認していますが、製品の個体差の問題もあることから、これら条件が重ならなければ安心とは一概には言い難いことに注意する必要があります。
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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FAX:06-6612-1617
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