事故情報特記ニュースNo.54
2002.10.31
~ 電気ストーブなどを使用するにあたって(注意喚起) ~
<平成13年度事故情報収集結果から>
寒い季節を迎え、暖房器具を使用する機会が増えてきますが、独立行政法人製品評価技術基盤機構の事故情報の中に、毎年、電気ストーブ等の電気暖房器具に関する火災事故情報が多くあるため、これらの事故事例を紹介し、事故の未然防止のために注意喚起を行います。
1.事故事例について
当機構が平成13年度に収集した1,569件の事故情報収集件数のうち、電気ストーブ45件、電気ファンヒーター4件、オイルヒーター4件、ハロゲンストーブ3件、電気温風器3件の計59件の事故情報が寄せられています。これらの中、53件が火災事故で、中には家屋が全焼して焼死者が出たものもあります。調査した結果、事故原因は、使用者や被害に遭われた方の誤った使い方や不注意によると考えられるものが53件中22件を占めます。例えばこの「誤使用や不注意」による事故事例としては、次のようなものがあり、①の事例が最も多く発生しています。
- ①就寝中に寝返りを打った際などに布団が接触し火災に至った。
- ②電気ファンヒーターに掛け布団が接触していることに気づいていたが、後で直そうと思いそのまま放置したため、布団が過熱され火災になった。
- ③ハンガーにタオルを掛けて乾かしていたところ、電気ストーブの上にタオルが落下したため、燃え上がり火災になった。
- ④子供が電気ストーブで遊んでいるうちにタオルケットに着火し、火災になった。
- ⑤家人が外出中、室内で飼育していたペット(リクガメ)が、電源を入れていた電気ストーブを倒し、火災になった。
- ⑥電気ストーブに新聞紙が接触して着火し、さらに周囲の可燃物に延焼した。
- ⑦窓をあけて使用していて、カーテンが風にあおられて電気ストーブに接触したためカーテンに着火し火災になった。
2.事故の未然防止について
このような事故は、消費者のちょっとした注意によって、半数近くの事故を防ぐことができます。そこで、これらの事故を未然に防ぐには、以下のことに注意することが重要です。
- ①就寝する前や外出するときは、電源が切れていることを必ず確認してください。
- ②布団やカーテン等可燃物の近くでは使用しないでください。
- ③洗濯物や衣類等を器具の上に吊したり、干したりしないでください。
- ④製品に添付された取扱説明書や器具本体に表示された注意事項をよく読み、守ってください。
- ※前号(№53)では、石油ストーブ、石油ファンヒーターに関する注意喚起を行っています。
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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