事故情報特記ニュースNo.37
2001.5.22
いわゆるガスこんろ用「省エネリング」について
ガスこんろの五徳の下に設置することにより、ガス代を節約できるとして販売されている器具(以下、「省エネリング」という。)について、製品評価技術基盤機構においてテストを行った結果、下記のような危険性が判明しましたので、注意を喚起します。
1.「省エネリング」のテスト結果等
下記の2種類の「省エネリング」についてテストを行ったところ、使用条件によっては、身体に危険なレベルの一酸化炭素が発生することが確認されました。
一方、これらの製品を使用することによるガスこんろの熱効率の向上は、見られませんでした。
なお、これまでのところ「省エネリング」を使用しての事故の報告は、寄せられていません。
テスト対象製品 | 外観 | |
---|---|---|
製品A | セラミックス製 | 写真①参照 |
製品B | ステンレス製 | 写真②参照 |
2.消費者への注意喚起について
上記の「省エネリング」を使用すると、条件によっては室内の一酸化炭素濃度が上昇し、頭痛、吐気、失神等の諸症状、さらには死亡に至るレベルに達するおそれがあります。
したがって、消費者はこれらの製品を使用しないようにしてください。
また、上記以外の「省エネリング」をお持ちの方は、使用を中止すると共に下記までご連絡ください。
- (参考)
- 平成9年、ガスこんろの五徳のかわりに用いる、いわゆる「省エネ五徳」を使用中に一酸化炭素中毒死亡事故が発生し、通商産業省(当時)でテストを実施したところ、高いレベルの一酸化炭素が発生することが確認されました。
「省エネ五徳」は、これまでに多くが回収されていると考えられますが、万一お手元にある場合には、使用しないようお願いします。
写真① 製品A
写真② 製品B
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図