事故情報特記ニュースNo.28
2000.4.13
ヘアドライヤーの発火事故に係る注意喚起
当省が収集した事故情報において、家庭用電気製品の電源コードから発火する事例が散見されていますが、このたびヘアドライヤーの発火事故に関してテストを実施した結果、電源コードの本体接続部コードプロテクタの保護機能が十分でなかったため、発煙・発火する可能性があることが確認されたことから、電源コードの発火事故再発防止に資するため、当該事故の情報を提供することとしました。
なお、製造事業者である日栄電機産業株式会社は倒産しており、社告等による自主的な対応が不可能であると考えられます。下記の製品をお持ちの場合は、直ちに点検を実施し、不具合があった場合、廃棄するか、又は、修理を行って下さい。
事故発生状況等及び事故製品は次のとおりです。
1.事故の発生状況
ヘアドライヤーの電源スイッチを入れたところ、本体の電源コード付け根部分から発火したため、驚いて当該ドライヤーを畳の上に落として畳を焦がした。事故品を見ると、電源コード付け根部分の被覆が溶融していた。
なお、事故品は、平成4年頃購入したものであるが、コードを本体に巻くなどの使い方はしていなかった。
2.事故製品
- 商品名
- :ヘアドライヤー (ライトカーリードライヤー)
- 型式
- :HDR-752T
- 生産国
- :日本
- 製造事業者
- :日栄電機産業株式会社
- 製造期間
- :不明
- 生産台数
- :不明
- 事故の発生件数
- :1件
3.事故原因
電源コードの本体接続部のコードプロテクタが、プロテクタとしての保護機能が十分でない形状であったため、使用時、頻繁にプロテクタへ曲げ・ねじれの応力がかかることによってプロテクタ内部のコード芯線が半断線状態となり、短絡し発火に至ったものと推定される。
ただし、事故同等品の入手ができなかったため、事故状況の再現はできていない。
4.点検内容
現在使用中の同型式製品についてもプロテクタ内芯線の半断線が考えられることから、電源コードを動かすと通電したり、通電しなかったりする症状が認められる場合は、直ちに電源プラグを抜いて電源を切ること。
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図