衣類や布団などの可燃物の接触に注意!
~暖房器具による火災を防ぐ~
本件の概要
- 発表日:
- 令和2年11月26日(木)
- 発表資料:
- 衣類や布団などの可燃物の接触に注意!~暖房器具による火災を防ぐ~
- 映像資料:
- 電気ストーブ「2.洗濯物の接触」
電気ストーブ「6.消し忘れて洗濯物が接触」
石油ストーブ「11.洗濯物の落下」
石油ストーブ「12.近くでアルコール消毒液を使用して引火」 - 資料の概要:
- 寒くなり、暖房器具の使用機会が多くなる時期になりました。使用機会の増加とともに暖房器具※1での火災事故が増え始め、1月に最も多く発生しています。また毎年、火災を伴う死亡事故が発生しています。NITE(ナイト)は、冬を前に暖房器具の火災事故を防ぐために注意喚起します。
2010年度から2019年度までの10年間にNITEに通知のあった製品事故情報※2のうち、暖房器具の火災事故は合計1361件※3ありました。また、死亡事故163件(191人)、重傷事故36件(59人)発生しています。
事象別にみると、可燃物の接触による事故が187件と最も多く発生しています※4。このうち製品別では、電気ストーブの事故が、97件(52%)発生しています。
火を熱源としない電気ストーブなどの暖房器具でも、可燃物が接触すると過熱され火災に至るおそれがあります。周囲に可燃物を置かない、近くで衣類を乾かさない、就寝時やその場を離れる時は、電源スイッチを切り、電源プラグを抜くなど、正しい使用方法を確認し、事故を未然に防ぎましょう。
■事故事例- ○可燃物の近くで電気ストーブを使用していたため、離れた際に可燃物が接触して着火した。
- ○石油ファンヒーターを使用中、温風吹出口周辺に置かれていた可燃物に着火した。
- ○カセットボンベ式ガスストーブを使用中、点火したまま部屋を離れた際に可燃物が接触して、火災が発生し、カセットボンベが過熱され破裂した。
- ■事故を防ぐポイント
- ○暖房器具の周囲に可燃物などを置かない。特に、近くで衣類などを乾かさない。
- ○就寝する前に必ず消し、完全に消えたことを確認する。
- ○その場を離れる時や外出時などには消す。
- また、新型コロナウイルス感染症予防のため、消毒用アルコールを使用する機会が多くなると考えられます。石油ストーブなどの火気を伴う暖房器具の近くで使用したり、手指の消毒直後に近づけたりしないでください。アルコールは揮発性が高く、引火するおそれがあります。
その他に起こり得る暖房器具の事故についても、併せて注意喚起を行います。
発表資料
映像資料
- ガスストーブ
- 1.専用ホースを使用せずに接続し発火
- カセットボンベ式ガスストーブ
- 1.接続口からガスが漏れて引火
- こたつ
- 1.座椅子の押し込み
- 2.洗濯物の発火
- 3.電源コードの発火
- 4.温風ダクトの熱で変形
- 石油ストーブ
- 1.ガソリンの誤給油
- 2.こぼれた灯油の拭き残しに引火
- 3.ずれた燃焼筒の異常燃焼
- 4.燃焼筒を逆にしての異常燃焼
- 5.可燃物が接触して発火
- 6.給油時、こぼれた灯油に引火
- 7.カートリッジタンクのふたを締め忘れて漏れた灯油が発火
- 8.燃焼筒内部の吹き返し現象
- 9.換気不足による不完全燃焼
- 10.変質灯油で異常燃焼のおそれ
- 電気カーペット
- 1.破断した発熱体からの発煙
- 電気ストーブ
- 1.洗濯物の落下
- 3.ふとんの接触
- 4.落下したタオルから発火
- 5.地震による電気ストーブの発火
- ファンヒーター
- 1.換気不足による不完全燃焼
- 2.スプレー缶の破裂
- 3.ガソリンの誤給油
地方版
関連リンク
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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