製品安全

楽しいはずの「おうちごはん」で事故のおそれ
~台所用品による子どもの事故に注意!使い方を教えて、見守る~

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本件の概要

発表日:
令和2年7月21日(火)
発表資料:
楽しいはずの「おうちごはん」で事故のおそれ~台所用品による子どもの事故に注意!使い方を教えて、見守る~
映像資料:
ハンドブレンダー「1.目を離した隙に刃に触れてけが」
ハンドブレンダー「2.不意にスイッチが入りけが」
電子レンジ「9.使用できない容器に注意」
資料の概要:
  外出自粛やテレワークなどにより在宅時間が長くなったことで料理する機会が増えています。また、家族そろって料理を行う“おうちごはん”がSNS等で話題になりました。夏休みに入るとさらに子どもが料理する機会が増えると考えられることから、NITE(ナイト)は台所用品※1による子どもの事故防止のために注意喚起します。

 2010年度から2019年度までの10年間にNITEに通知のあった製品事故情報※2のうち、0歳から15歳までの子どもが関連する台所用品の事故は合計49件※3ありました。そのうち死亡事故は4件(4人)、重傷事故は8件(12人)発生しています。
製品別では「ガスこんろ」で15件と最も多く事故が発生しています。事象別に見るとやけどを負う事故が最も多くなっています。子どもの事故では、子どもの行動が関連して事故が発生する場合が多く、子どもだけの時や大人が一緒にいても目を離した隙に事故が発生しています。また、6歳までは電気調理機器によるやけど、7歳以降になるとガス調理機器による火災が目立ちます。

 台所用品による子どもの事故を防ぐためには、製品事故や危険性について保護者が十分に認識することが重要です。一緒にいる際は子どもから目を離さない、手伝ってもらう際は正しい使い方や危険性について子どもと一緒に確認するなど、子どもの行動を見守り、事故を未然に防ぎましょう。


2020年7月挿絵  事故事例
  • ○目を離した隙に子どもが一人で「ハンドブレンダー」を操作したため、刃に触れていた指を負傷した。
  • ○「電子レンジ」の扉を開いたままにしていたところ、目を離した隙に子どもが扉をつかんだため、電子レンジが落下し負傷した。
  • ○子どもがガスこんろで調理中、接近しすぎていたため着衣に着火し、やけどを負った。

事故を防ぐポイント
  • ○保護者が製品の正しい使い方、危険性を認識する。
  • ○一緒に料理する際は、子どもから目を離さないように注意する。
  • ○刃物や火を扱う際の危険性について、子どもと一緒に確認する。

 また、新型コロナウイルス感染症予防のため、消毒用アルコールをガスこんろなどの火気の近くで使用したり、手指の消毒直後に火気に近づけないでください。アルコールは揮発性が高く、引火するおそれがあります。
台所周辺を消毒する際は、台所用洗剤を使って消毒することもできます。※4
  • (※1) 本資料で対象とする製品は、本文資料2ページを参照。
  • (※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含める。
  • (※3) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
  • (※4) 具体的な消毒方法などにつきしては、以下のURLをご参照ください。
    https://www.nite.go.jp/information/koronataisaku20200522.html#n2

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