スマートフォン等の充電用コネクターによる事故の防止について(注意喚起)
平成26年7月24日
独立行政法人製品評価技術基盤機構
NITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構、理事長:安井 至)は、 別添のとおり、「スマートフォン等の充電用コネクターによる事故の防止について」の記者説明会を行いました。
報道発表資料
- 発表日:
- 平成26年7月24日(木)
- タイトル:
- スマートフォン等の充電用コネクターによる事故の防止について(注意喚起)
- 発表者名:
- 製品安全センター
- 資料の概要:
- NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1 において、スマートフォンやタブレット型端末等の充電やデータ通信に使用されるUSB ケーブルと機器との接続端子部分での事故(以下「充電用コネクターによる事故※2」と呼びます。)は、平成21 年度から平成25 年度までの5 年間に合計48 件※3 ありました。
被害状況別にみると、軽傷10 件、拡大被害※4 25 件、製品破損※5 13 件となっており、重篤な被害に至った事例はないものの、事故の全てにおいて発煙・発熱・発火のいずれかを伴っています。
周囲の布団などが焼損した事例も報告されており、火災などの重大事故が発生するおそれがあるため、注意が必要です。
充電用コネクターによる事故は、端子部分のはんだ付不良など製品に起因して起こる事故のほかに、使用者の誤使用や不注意等の使い方に関わる事故が多く、次のような事故が発生しています。- スマートフォンに充電用コネクターを差し込んだ際に、上下逆に無理に挿入したため、コネクター内部が変形し、端子間がショートして異常発熱し、こたつ布団が焦げた。
- 充電用コネクター内部に液体(汗や飲料水等)や異物(細かいゴミやホコリ、金属片等)が入り込んだため、端子間がショートして異常発熱し、コネクターが焼損した。
「平成25 年通信利用動向調査※6」によると、スマートフォン及びタブレット型端末の普及台数は近年大幅に増加しており、平成22 年末の世帯保有状況は共に10%未満でしたが、平成25 年末にはスマートフォン62.6%、タブレット型端末21.9%に増加しています。 充電用コネクターによる事故は、「ホコリや水分の多い場所で保管しない」、「無理に力を入れて挿入しない」等、製品の保管時や使用時の注意によって未然に防げる事故が多くあります。スマートフォンなどの普及に伴い、今後も同様の事故が発生することが予想され、火災などの重大事故に至る可能性もあることから、NITE では注意喚起を行うこととしました。
- (※1)
- 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
- (※2)
- マイクロUSB等の共通規格のほか、各携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末等の専用コネクターを含む。
- (※3)
- 平成26年6月30日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4)
- 製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
- (※5)
- 被害状況別で、人的被害と同時に物的被害が発生している場合は、人的被害の最も重篤な分類でカウントし、物的被害には重複カウントしない。
- (※6)
- 総務省が平成26年6月27日付で公表。
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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