製品安全

事故情報特記ニュースNo.41

2001.7.23

「自転車用空気入れ」の事故について(注意喚起)

ご家庭で使用されている自転車用空気入れで、合成樹脂製の握りの部分が突然まん中から折れ、ピストンロッドの先端が顔に当たるという事故情報が、製品評価技術基盤機構に報告されました。当該事故事例について、当機構でテストをした結果を報告します。

1.事故発生状況

数年前に購入した自転車用空気入れで自転車タイヤに空気を入れていたところ、合成樹脂製の握りが中央部で折損し、空気圧で飛び出たピストンロッド(金属製)が使用者の顔に当たり、眉間を2針縫うけがを負う事故が発生しました。

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2.事 故 原 因

最近の自転車用空気入れの握りはプラスチック製が主流になっています。
当機構では、事故品の構造、破損部の外観、材料分析、X線観察等のテストを行いました。その結果、事故品の破壊部分に製造時に発生したと思われる大きな空洞が観察され、ここから徐々に亀裂が入り破壊したことが判りました。

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3.注意喚起事項

自転車用空気入れの使用にあたって、握り部分に亀裂を見つけた場合や使用時にぐらつき等を感じた場合には、危険防止のため使用しないようにしてください。
なお、SGマーク(下図参照)の表示が付いた自転車用空気入れは、合成樹脂製の握り部が破損してもピストンロッドが外に出ないような構造となっています。

今回の事故が発生した自転車用空気入れは、次の製品です。


SGマーク

事故が発生した製品と事業者名
製品名等 販売期間 事業者名等 連絡先
自転車用空気入れ(CC-112C) 1997年4月~10月 (株)サギサカ 0565-28-4874

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図