事故の約4割が60代以上!『はしごの上で作業しない』 『脚立にまたがらない』~ 「はしご・脚立」の誤使用は大ケガにつながります~
本件の概要
- 発表日:
令和4年9月16日(金曜日) - 発表資料:
- 事故の約4割が60代以上!『はしごの上で作業しない』 『脚立にまたがらない』
~「はしご・脚立」の誤使用は大ケガにつながります~ - 映像資料:
- はしご「5.高齢者が誤使用で転落」
脚立「7.高齢者が誤使用で転落」 - 資料の概要:
- 9月19日の“敬老の日”に合わせ、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))は、はしご・脚立メーカーの株式会社ピカコーポレイションと連携して、高齢者による「はしご・脚立」の事故を防止するための注意喚起を行います。
「はしご・脚立」は、生活の様々な場面で使用されており、誤使用による転落事故が毎年発生しています。NITEに通知のあった製品事故情報(※1)では、2017年度から2021年度までの5年間で「はしご・脚立」の事故が162件ありました。そのうち被害者の約4割は60歳代以上で、事故原因の半数近くが使用者の不適切な取り扱いや不注意によるものです。
また、これらの製品では、高齢者による転落事故に至った場合、他の製品と比べると重傷・死亡率が高くなっています。高齢になると足腰の筋力の衰えにより身体のバランス維持が難しくなることに加え、現在は新型コロナウイルス感染予防の影響で外出自粛が続き運動能力がさらに低下している(※2)ため、今後も多くの事故発生が懸念されます。
「はしご・脚立」の事故を防ぐためには、使用方法を守ることが重要です。また、正しい使い方を理解していても身体機能などの低下に伴い思わぬ事故に遭うおそれがあるため、より安全に使用できる製品を選ぶことで事故を未然に防ぎましょう。
■「はしご・脚立」の事故を防ぐために注意すべきポイント
○はしごの上で『作業しない』(作業する場合は脚立を利用する)
○脚立の天板には『乗らない・座らない・またがらない』
○使用前に製品の注意表示を確認し、遵守する
○開き止め具をしっかりロックし、安定した地面に設置する
○より安全に使用できる安全機能が付いた製品を選定する
(例)「アウトリガー(補助脚)付きはしご」、「上枠付き脚立」(※7ページ目参照)
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故 やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
(※2)(出典)ニッセイ基礎研究所「コロナ禍における高齢者の体力・運動能力の低下」
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=70972?pno=2&site=nli
発表資料
映像資料
- はしご関連
- 3.はしごが縮んで、挟み込みや転落
- 脚立関連
- 4.天板の端に乗って作業中に落下
- 踏み台関連
- 2.高齢者が作業中に転倒
地方版
関連リンク
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図