製品安全

子どもに忍び寄る危険
~やけどを引き起こす様々な要因~

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本件の概要

発表日:
令和3年7月29日(木)
発表資料:
子どもに忍び寄る危険~やけどを引き起こす様々な要因~
映像資料:
電気ケトル「1.こぼれたお湯で子どもがやけど」
資料の概要:
  新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、屋内で過ごす時間が長くなっています。外に出る機会が減ることで、子どもも屋内で遊ぶことが多くなり、興味を持ったものや遊びの延長での製品事故が発生するおそれが高まります。夏休みに突入したこの時期、特に今年は、親子でオリンピックやパラリンピックのテレビ観戦をするご家庭も多く、例年より子どもが家庭にいる時間が増えていることから、NITEは、屋内における子どもの事故を防ぐための注意喚起を行います。202107プレス_資料P1グラフ
 2016年から2020年の5年間にNITEに通知された製品事故情報※1では、0歳から12歳までの子どもが被害者となった屋内の事故は81件あります。これらは、子どもが製品を使用していて、もしくは製品に触れるなどしてけがを負った事故です。2020年は2019年よりも屋内における子どもの事故が増加しており、過去5年間で最も多く発生しています。屋内で過ごす時間の増加により事故も増えているものと考えられます。屋内における子どもの事故の事象は様々です。中でもやけどの事故は81件中30件(約38%)を占め、さらに後遺症なども懸念されるため、注意が必要です。事故を未然に防ぎ、安全に過ごしましょう。
 

■やけど事故の事例

  • □幼児がウォーターサーバーの背面に入り込み、高温の温水タンクに触れ、やけどを負った。なお、本体表示及び取扱説明書には「子どものやけどに注意する」旨の記載があった。
  • □保護者が目を離した隙に乳児がローテーブル上に置いた電気ポットの電源コードを引っ張り、倒れた電気ポット内のお湯をかぶり、やけどを負った。
  • □幼児が玩具で遊んでいた際、電池を収納しているふたが外れ、玩具から外れたコイン形リチウム電池を幼児が飲み込み、化学やけどを負った。

■子どものやけど事故を防ぐポイント

  • □やけどのおそれがあるものに子どもが近づかないように注意を払い、また、ベビーゲートなどの柵を設けるなど近づかせないような対策をしてください。
  • □コイン形電池やボタン形電池は、誤って口に入れると、喉を詰まらせたり、食道など体内で化学やけど※2を引き起こしたりする原因となるおそれがあります。
    また、誤飲のおそれのある玩具などは、子どもの手の届かない場所に保管するなど保管場所に気を付け、玩具で遊んでいるときには乳幼児※3が口に入れないように注意を払ってください。
  • (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
  • (※2) 薬品(酸やアルカリ溶液など)により皮膚や粘膜などに障害を生じること。
  • (※3) 厚生労働省の基準に基づき、本資料では一歳に満たない子どもを「乳児」、満一歳から小学校就学までの子どもを 「幼児」、双方を含む場合を「乳幼児」と記述します。

発表資料

映像資料

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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
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