製品安全

3年連続、年100件以上発生
~点検と情報確認で自転車の製品事故を防ぎましょう~

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本件の概要

発表日:
令和3年3月25日(木)
発表資料:
3年連続、年100件以上発生~点検と情報確認で自転車の製品事故を防ぎましょう~
映像資料:
自転車「10.クイックレリーズの締め付け不良による脱輪」
自転車「11.異物を巻き込み前輪がロック」
自転車「12.ながらスマホで衝突」
資料の概要:
  昨年から続くコロナ禍の影響により、自転車の需要が、三密を避けて移動する手段として高まっています。また、4月は通勤や通学手段として新たに自転車に乗り始める人が増える季節です。2015年から2020年※1の6年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2では、自転車の製品事故は647件ありました。自転車の事故は重傷に至る場合が多く、発生した647件中393件(60%)を占めています。
 自転車の製品事故はこの6年間においては、2015年から2019年までは4月から5月にかけて最も多く発生しました。2020年では緊急事態宣言が解除された後の6月に事故が多く発生しているため、3月21日まで継続した今回の緊急事態宣言の後も同様に事故の増加が懸念されます。
 自転車は手軽で便利な乗り物ですが、油断や慣れからくる誤った使い方が大きな事故につながります。乗車前の点検、購入してから1~2カ月での初期点検など、日頃から自転車の状況を確認するように心がけてください。
 また、自転車の誤った使い方による事故のみならず、2018年から2020年にかけてはリコール対象製品を使用した際に発生した事故が多くあったことから、リコール情報の確認も必要です。

■事故事例

  • ○学校から帰宅時に自転車で走行中、前輪に異物が巻き込まれてロックしたため、バランスを崩し転倒、打撲を負った。【2020年2月、愛知県、軽傷】
  • ○ネットで購入した自転車にクイックレリーズハブ※3の固定方法に関する適切な取扱説明書が添付されておらず、使用者がクイックレリーズハブを不完全な状態で締め付けて通学路を繰り返し走行したため、前輪が外れ、転倒した。【2019年7月、愛知県、軽傷】
  • ○退勤時に一発二錠※4の自転車で走行中、錠が誤作動してハンドル操作が出来なくなり、転倒しけがを負った。【2019年9月、東京都、重傷】

■気を付けるポイント

  • ○ハンドルには、買い物袋や傘などをぶら下げないでください。ぶら下げた買い物袋や傘が車輪に巻き込まれるおそれがあります。また、路上の木の枝やごみなどに注意して走行してください。
  • ○車輪やハンドルのがたつき及びブレーキの効き具合(ブレーキレバーの引きしろ、ブレーキシューやブレーキパッドの減り、ブレーキ本体の緩み)の不備がないか、乗車前に確認することを習慣にしてください。
  • ○お手持ちの製品がリコール対象製品でないことを確認してください。
  • ○新車は乗り始めてから1~2カ月程でねじが緩んだりワイヤーが伸びたりするため、購入後1~2カ月を目安に、自転車技士又は自転車安全整備士のいる店舗※5で、各部のがたつき・ワイヤーの伸びなどがないかの初期点検を受けてください。また、新車以外の自転車においても、1年ごと及び異常を感じた場合には販売店などで点検を受けてください。
  • (※1) 2020年の数値は、詳細を確認中のため参考値とします。
  • (※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
  • (※3) スポーツ車に採用される、工具を使わず車輪を外すことができるタイヤ軸の機構を指します。(本文資料P9参照)。
  • (※4) 盗難防止のため、後輪用サークル錠(後輪錠)を施錠するとハンドル錠(前錠)も同時に施錠される機能の名称(本文資料P3参照)。
  • (※5) 自転車安全整備士の店舗はインターネットで検索できます。(参考URL:https://www.tmt.or.jp/safety/index1.html

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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
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