エアコンの内部洗浄による事故に注意
~製造から長期間経過した換気扇・扇風機にも注意~
本件の概要
- 発表日:
- 令和2年6月25日(木)
- 発表資料:
- エアコンの内部洗浄による事故に注意~製造から長期間経過した換気扇・扇風機にも注意~
- 映像資料:
- エアコン「4.内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火」
- 資料の概要:
- 6月も下旬となり気温が上がって、エアコン※1を使う機会が増えてきました。毎年7月はエアコンの火災事故が多く発生します。特に今年は新型コロナウイルスの影響で外出を控え、自宅で過ごす時間も増えると予想され、例年に比して使用時間の増加が見込まれます。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報において、エアコンの事故は2015年度から2019年度の5年間に合計263件※2発生し、うち火災が244件、死亡事故が6件(7名)です。
今後、特に発生が心配なエアコンの事故は、誤った内部洗浄方法による火災事故です。2019年度までの5年間に20件発生しています。新型コロナウイルスの影響で、身の回りのものを清潔に保とうとする機運が高まっており、エアコンの内部洗浄を自ら行おうとする方が増えることが予測されます。しかし、内部洗浄方法を誤ると、危険な事故に至るおそれがあるため、エアコンの内部洗浄について注意喚起を行います。
また、ウイルスの感染予防には室内の換気が必要とされるため、エアコンの使用のみならず、換気扇や扇風機※3の使用も同様に増加すると考えられます。換気扇・扇風機において、製造から長期間経過している製品は内部部品の劣化により発火するおそれがあります。使用開始前における注意事項を確認し、異常があれば直ちに使用を中止し、事故を未然に防ぎましょう。また、リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象か否かを確認してください。
■エアコンの内部洗浄の事故事例- ○エアコンを洗浄した際、エアコンの内部配線端子部分に洗浄液が付着したため、端子部でトラッキング現象※4が発生し、異常発熱が生じて出火する事故が発生した。なお、取扱説明書には、「誤った洗浄剤の選定、使用方法で内部洗浄を行うと、発煙、発火する恐れがある。」旨、記載されている。
- □エアコンの内部洗浄の注意事項
- ○エアコンの内部洗浄は正しい知識を持った業者に依頼してください。購入先である販売店、メーカーのサービス窓口などに相談してください。
- ○エアコン内部の洗浄を行う際は、絶対に電気部品に洗浄液がかからないように注意してください。
- ○発火・破損のおそれがあるため、消毒用アルコールなどの可燃性の溶液や次亜塩素酸ナトリウムなど腐食性のある溶液で内部の掃除をするのはやめてください。
- ■換気扇・扇風機の事故事例
- ○約18年使用した換気扇において、長期間の使用によりモーター巻線の絶縁性能が低下し、ショートして出火する事故が発生した。
- □換気扇・扇風機の注意事項
- ○羽が回転するときに異常な音や振動がしないか、動いたり止まったりと不安定な動作をしていないかなどを確認してください。
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- (※1) ルームエアコン(室外機、室内機)
- (※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※3) ファンの見えないものやサーキュレーターを含む。USB接続の扇風機は含まない。
- (※4) 付着したほこりや水分によりトラック(電気の通り道)が生成され、異常発熱する現象
発表資料
映像資料
- エアコン
- 1.電源コードの継ぎ足し接続で発火
- 2.ねじり接続で発火
- 3.途中接続で発火
- 5.害虫が侵入し、内部ショート
- 6.外火による室外機の燃焼
- 扇風機
- 1.コンデンサーの発火
- 2.内部部品の発火1
- 3.内部部品の発火2
- 4.就寝中に発火
- 5.内部配線の劣化により発火
地方版
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