【製安プレスリリース】テーブルタップなどの配線器具をチェックしましょう。~消費電力の大きな製品を使う冬に多く事故が発生しています~
公表日
平成29年1月26日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成29年1月26日(木)
- タイトル:
- テーブルタップなどの配線器具をチェックしましょう。~消費電力の大きな製品を使う冬に多く事故が発生しています~
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- 家庭における電気製品の増加に伴い、延長コードやテーブルタップなどの配線器具を使う機会が多くなっています。これらの配線器具※1を不注意に取り扱うと、火災などの事故に至るおそれがあります。特に冬場には、暖房器具など消費電力の大きな製品が多く、事故も多くなっています。今一度、配線器具を使う際に気をつけるポイントを確認し、事故を未然に防ぎましょう。
NITE(ナイト)が収集した配線器具の製品事故件数※2は平成23年度から平成27年度までの5年間に合計322件※3(延長コードやテーブルタップ256件、コンセント48件、マルチタップ15件、スイッチ3件)ありました。このうち火災を伴う事故は197件(約6割)で、1月など冬に多く発生しています。電源コードを繰り返し踏みつけたり、定格を超えた電気製品を接続したり、また「ねじり接続」や、電源プラグにほこりが付着したことによる「トラッキング現象」など、使用時の不注意による事故も多く発生しており、注意が必要です。
- ■主な事故事例と注意事項
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- テーブルタップに電気製品を接続して使用していたところ、テーブルタップの電源コードを気づかずに繰り返し踏みつけたため、コードが断線して発火し、1人がやけどを負った。
(平成26年1月、兵庫県、70歳代・男性、軽傷)
⇒電源コードに繰り返し過度な荷重をかけないでください。特に高齢者や視覚障がい者がいる家庭では、移動の際に電源コードを踏みつけることがないように、ご家族や介護の方がテーブルタップの設置場所に気をつけてください。 - テーブルタップに電気ストーブとこたつ(合計1770ワット)を接続して使用していたところ、テーブルタップの接続可能な最大消費電力(1500ワット)を超えていたため、コードプロテクター付近から発火し、周辺を焼損した。
(平成27年1月、滋賀県、40歳代・男性、拡大被害)
⇒コンセントやテーブルタップには接続可能な最大消費電力が定められています。電気製品を接続する際は、最大消費電力を超えないようにしてください。 - テーブルタップの電源コードに他のテーブルタップを「ねじり接続」して使用したため、接続箇所から発火して、住宅の一部を焼損し、2人が死亡した。
(平成27年3月、神奈川県、10歳代・50歳代、女性、死亡)
⇒接触不良によって発煙・発火するおそれがあるため、「ねじり接続」等、電源コードの改造や不適切な修理は絶対に行わないでください。 - マルチタップに照明器具の電源プラグを長期間接続した状態で使用していたところ、接続部にほこりが蓄積して「トラッキング現象」が生じて発火し、2階を全焼する火災が発生した。
(平成28年2月、富山県、年齢性別不明、拡大被害)
⇒電源プラグはコンセントにしっかりと差し込み、定期的にほこりを掃除してください。電源プラグとコンセントとの間に隙間があったり、長期間コンセントに差したままにしたりすると、電源プラグにほこりや水分が付着し、「トラッキング現象」やショートが発生するおそれがあります。
- テーブルタップに電気製品を接続して使用していたところ、テーブルタップの電源コードを気づかずに繰り返し踏みつけたため、コードが断線して発火し、1人がやけどを負った。
- <<製品毎の気をつけたいポイント(説明資料より抜粋)>>
- (※1)配線器具には、延長コードやテーブルタップ(コードリールを含む)、マルチタップ、コンセント、照明などの壁面スイッチ(以下、スイッチという)を含む。
- (※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※3)平成28年12月28日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
発表資料
関連リンク
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
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