【製安プレスリリース】石油ふろがまや屋内式ガスふろがま等の長期使用による火災にご注意を~「長期使用製品安全点検制度」による登録・点検をしましょう~
公表日
平成28年10月27日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成28年10月27日(木)
- タイトル:
- 石油ふろがまや屋内式ガスふろがま等の長期使用による火災にご注意を~「長期使用製品安全点検制度」による登録・点検をしましょう~
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1 では、石油ふろがまや屋内式ガスふろがま等の特定保守製品の事故※2 が平成23 年度から平成27 年度までの5 年間に834 件※3 ありました。このうち使用期間が判明したものは767 件で、その65%(499 件)が、10 年以上使用した製品で起こっています。また、事故の被害状況は、死亡5 件、軽傷21 件等で、499件のうち294 件(59%)は、火災を伴う事故となっています。
●特定保守製品9品目 一覧※4
石油ふろがま、石油給湯機、密閉燃焼式石油温風暖房機(以下、FF式石油温風暖房機と呼ぶ。)、屋内式ガスふろがま(都市ガス、LPガス)※5、屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス、LPガス)※5、ビルトイン式電気食器洗機、浴室用電気乾燥機 - 「長期使用製品安全点検制度」は、所有者による保守点検が困難で、経年劣化による事故が発生するおそれの高い特定保守製品9 品目について、製造・輸入事業者へ所有者情報の登録を行い、必要な時期に有償点検を受ける制度です。平成28 年3 月の登録率は約38%であり、より一層の登録率向上のための周知を図ります。
事故の未然防止のため、一般家庭の方だけでなく、マンション・アパートを管理されている方々も、特定保守製品を購入した際は、所有者情報の登録を行いましょう。加えて、制度開始以前※6に製造・輸入された製品をお持ちの場合も、点検を受けましょう。
- 長期使用による主な事故事例を紹介します。点検を行うことで、事故を未然に防止することができます。
■主な事故事例 -
- 石油給湯機付きふろがまの長期使用(使用期間約31 年)により、 灯油配管接続部のねじが緩み、機器内部に灯油が漏れ、ふろがま バーナーの逆火により、漏れた灯油に引火し、建物を全焼する火災が発生した。
(平成26 年11 月 青森県 拡大被害) - 屋内式ガスふろがまを長期間使用(使用期間約25 年)していたことで、パッキンが劣化し水が浸入して、ガス連絡管を腐食させて、 ガス連絡管に穴が開いたため、漏れたガスに引火したと考えられる。
(平成27 年2 月 福島県 拡大被害) - ビルトイン式電気食器洗機のドアを繰り返し開閉した(使用期間 約20 年)ことで、ドア下部の内部配線に半断線が生じ、ショートして火災が発生した。
(平成27 年7 月 大阪府 拡大被害)
- 11月は経済産業省の「製品安全総点検月間」です。家庭にある製品の安全点検を強化する月間に合わせ、製品事故を未然に防止するため、特定保守製品の登録・点検を確実に行 いましょう。
- 石油給湯機付きふろがまの長期使用(使用期間約31 年)により、 灯油配管接続部のねじが緩み、機器内部に灯油が漏れ、ふろがま バーナーの逆火により、漏れた灯油に引火し、建物を全焼する火災が発生した。
- (※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
- (※2)長期使用製品安全点検制度の施行以前に製造・輸入された特定保守製品の事故も含む。
- (※3)平成28年9月30日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4)特定保守製品 全9品目は「経済産業省作製:長期使用製品安全点検制度 周知用パンフレット2009年版」を元に作成
(http://www.meti.go.jp/product_safety/producer/shouan/09_shouan_panfu.pdf) - (※5)屋内式ガスふろがま(都市ガス、LPガス)と屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス、LPガス)は、本文中ではガス種をまとめて、それぞれ「屋内式ガスふろがま」、「屋内式ガス瞬間湯沸器」と記載する。
- (※6)「長期使用製品安全点検制度」は平成21年4月に施行。
発表資料
関連リンク
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図