【製安プレスリリース】スマホ等及びその周辺機器の事故にご注意ください
公表日
平成28年4月28日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成28年4月28日(木)
- タイトル:
- スマホ等及びその周辺機器の事故にご注意ください
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1 において、スマートフォン(以下「スマホ」と呼びます)、スマホ以外の携帯電話機、タブレット型端末やそれらの周辺機器(充電用コネクター、AC アダプター、モバイルバッテリー※2など)の事故(以下「スマホ関連の事故」と呼びます)は、平成22年度から平成26年度までの5年間に合計239件※3あり、春から夏に向けて増加する傾向にあります。具体的な事故発生箇所としては、「充電用コネクター周辺」の事故が最も多く67件、次いで「電池パック※2」に関する事故が47件、「本体」35件、「モバイルバッテリー」33件となっています。また、最近では、液体が封入されたスマホケースが割れ、漏れた液体で皮膚がかぶれたという事故※4も発生しています。
スマホ関連の事故は、発熱・発煙・発火のいずれかを伴うものが多く、充電中に充電用コネクター部が焦げて周囲の布団などを焼損した事例も報告されており、火災などの重大な事故が発生しているため、注意が必要です。被害状況別にみると、重傷5件、軽傷60件、拡大被害※5 101件、製品破損等73件となっています。
事故の発生原因としては、充電用コネクター端子や電池パック、モバイルバッテリーの不良など製品に起因して起こる事故のほかに、使用者の誤使用や不注意による次のような事故も発生しています。 -
- 充電用コネクター部に力を加えたため、コネクターが変形して内部で接触状態となり、スパークが生じ、コネクター樹脂が焼損。
- 充電用コネクターに液体(汗や飲料水等)が付着していたため、コネクター内部でショートして異常発熱し、スマホやその周辺を焼損。
- AC アダプターの電源プラグとタップのすき間に金属等の異物(ネックレス、コイン等)が入り込んだため、電源プラグ刃間がショートし、スパークが生じて焦げた。
- 携帯電話機を犬がかんだことにより電池パックが変形したため、内部の電極がショートして、異常発熱が生じ破裂して、火災に至った。
- 内閣府の消費動向調査※6によると、平成28年3月現在の携帯電話機の世帯別普及率※7は95.3%で、スマホのみでも67.4%と高い普及率を示しています。また、タブレット型端末の普及率も32.0%に達しています。このように、スマホ等は誰もが日常的に使う機器ですが、使用者の誤使用や不注意で思わぬ事故が発生しています。平素から取り扱いに注意して事故を未然に防止することが 重要です。
具体的な防止策には、「充電用コネクターにホコリや水分、金属等の異物が入らないようにする」、「充電用コネクターを無理に力を入れて挿入しない」、「スマホ等を落としたり、衝撃を加えない」などがあります。 また、リコール対象製品による事故も発生しています。お持ちの製品がリコール対象製品でないか、NITEのホームページ等で確認してください。
- (※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※2)ここでは、持ち運び可能な外付けのバッテリーのことを「モバイルバッテリー」、携帯電話機やスマホ等に内蔵されているバッテリーのことを「電池パック」と呼びます。
- (※3)平成28年4月1日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4)国民生活センターが平成28年4月21日付で公表。
- http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160421_1.html
- (※5)製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
- (※6)内閣府が平成28年4月8日付で公表。
- (※7)1世帯で複数台所有していても、1台としてカウントした保有台数の合計を集計世帯数で除した値に100を乗じて算出しています。
発表資料
関連リンク
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