【製安プレスリリース】ふろがまによる事故にご注意ください
公表日
平成28年2月25日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成28年2月25日(木)
- タイトル:
- ふろがまによる事故にご注意ください
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- 浴室のお湯を沸かすふろがま※1(ガス、石油、まき)は一年を通じて使用され、暮らしに無くてはならないものですが、使い方を誤ると事故が生じるおそれがあります。
ふろがまによる事故は毎年100件前後の事故が報告されており、死亡、重傷や家屋の全焼といった重篤な被害に至った事例も多数あるため、使用の際には注意が必要です。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、ふろがまによる事故は、平成22年度から平成26年度までの5年間に合計667件※3(ガスふろがま(ガス給湯機付ふろがまを 含む)471件、石油ふろがま(石油給湯機付ふろがまを含む)194件、まきふろがま2件)ありました。被害状況を見ると火災が291件と多く発生しており、死亡2件、重傷11件、軽 傷37件、拡大被害※4187件、製品破損等430件となっています。
事故の原因としては、「誤使用や不注意によるもの」が最も多く213件(31.9%)発生しています。 - ■ 主な事故事例
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- ガスふろがまの点火時に、口火(たね火)がついていない状態で繰り返し点火操作を行ったため、漏れたガスに異常着火してガスふろがまを焼損した。
- ガスふろがまの給排気部が積雪で塞がれた状態で使用したため、未燃ガスが滞留し、その後の点火操作によって異常着火してケーシングが変形した。
- 石油ふろがま(空だき防止装置のない製品)を、空だき状態で運転させたため、過熱して発火し、住宅を全焼した。
- 石油ふろがまを、不着火によるエラー表示が出る故障状態で使用し続けたため、蓄積した未燃灯油に異常着火して周辺を焼損した。
- ふろがまによる事故は、長期間使用された製品によるものが非常に多く、合計667件のうち420件、全体の63.0%が使用期間10年以上となっています。古い製品には空だき防止 装置や異常着火防止装置等の安全装置が搭載されていないものも多数あると推定されるため、使用の際には注意が必要です。
また、リコール対象製品による事故も118件(17.7%)発生しており、このうち105件がリコール実施後の事故となっていますので、リコール情報にもご注意ください。
屋内用ガスふろがま及び石油ふろがまは、長期にわたって使用されることが多く、また、消費者自身による保守が難しいことから経年劣化による重大事故が発生するおそれが高いとして「長期使用製品安全点検制度」の対象になっています。対象製品においては、所有者情報を登録し、点検時期のお知らせに従って点検(有料)を受け て事故を未然に防止することが大切です。制度開始以前に製造・輸入された製品や、制度対象外の屋外用ガスふろがまにおいても、製造事業者が任意で行っている点検を受けることが事故の防止に有効です。
建物の一部として設置され、長期間使用される「ふろがま」です。今一度製品の正しい使い方を確認し、「誤使用や不注意な使い方」に注意するとともに、点検を受けて、長期使用に関わる事故を防止しましょう。
- (※1)ガスふろがま(給湯器付ガスふろがま、ガスふろがま用バーナーを含む)、石油ふろがま(まき兼用石油ふろがま、給湯器付き石油ふろがま、石油ふろがま用バーナーを含む)及びまきふろがま
なお、ガスふろがまは機器の設置場所及び給排気の方式によって「密閉式」「半密閉式」「屋外式」に分かれる。 - (※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※3)平成28年2月1日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4)製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
発表資料
関連リンク
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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