【製安プレスリリース】長期使用製品安全点検制度をご存じですか?~製品の長期使用に伴う事故にご注意ください~
公表日
平成27年10月29日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成27年10月29日(木)
- タイトル:
- 長期使用製品安全点検制度をご存じですか?
~ 製品の長期使用に伴う事故にご注意ください ~ - 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
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平成19 年に発生した小型ガス湯沸器の経年劣化による事故を背景に、所有者自身による保守が難しく、また、住宅などに設置して長期間使用されるため経年劣化による事故が発生するおそれが高い9 製品(以下「特定保守製品」という。)を対象に、平成21 年4 月から「長期使用製品安全点検制度」が始まりました。 - 平成21 年4 月以降に製造・輸入された特定保守製品9 品目をお持ちの方は、同制度に基づいて製造・輸入事業者に所有者情報を登録を行うと、適切な時期に点検の通知が届きますので、事業者による点検を受けるとともに、必要に応じて整備・修理を行ってください。また、制度開始以前に製造・輸入された既販品についても、事業者による点検を受けることが可能です。
- ■特定保守製品 一覧※1
屋内式ガスふろがま(都市ガス、LPガス)、屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス、LPガス)、
石油給湯機、 石油ふろがま、密閉燃焼(FF)式石油温風暖房機、浴室用電気乾燥機、
ビルトイン式電気食器洗機
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2では、特定保守製品※3の事故は平成22年度から平成26年度までの5年間に合計914件※4あり、このうち10年以上使用した製品の事故は540件(59.1%)ありました。この540件の被害状況は「死亡」5件、「軽傷」26件、「拡大被害※5」206件、「製品破損」等303件となっています。特定保守製品は、燃焼機器、暖房、温水系の設備機器が含まれるため、特に発煙、発火等を伴う事故が多く、死亡や火災などの重大な被害に至るおそれもあるため、注意が必要です。- ■ 主な事故事例
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- 屋内式ガスふろがまの長期使用(使用期間約17 年)の間に生じた結露水等の影響によって点火不良が生じ、点火操作を繰り返したことで機器内に未燃ガスが滞留して異常着火した。
- 石油ふろがま(使用期間約16 年)内部にスス等の異物が堆積して異常燃焼が生じ、エラー表示が出ていたが、リセットを繰り返して使用を続けたため異常燃焼が継続して出火した。
- ビルトイン式電気食器洗機の長期使用(使用期間約20 年)によるドア開閉の繰り返しで、ドア下部の内部配線に半断線が生じ、ショートして火災が発生した。
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特定保守製品の事故は、長期使用に伴う経年劣化に加え、誤使用や不注意によって発生したものも多数あります。これらの事故は、定期的な点検・保守の実施や日常的な清掃等によって未然に防止できるものが多数あります。
11月は経済産業省の「製品安全総点検月間」です。製品安全に関する取り組みの強化月間に合わせ、「長期使用製品安全点検制度」の再度の周知徹底を図り、対象製品の登録を推進し、制度実施以前の製品の安全点検を促進し、誤使用事故も含めた経年劣化に関わる事故を未然に防止するため、今般注意喚起を行うこととしました。
- (※1)本文中では、屋内式ガスふろがま(都市ガス、LPガス)と屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス、LPガス)はまとめて記載する。
- (※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
- (※3)長期使用製品安全点検制度の施行以前に製造・輸入された特定保守製品に相当する9品目。
- (※4)平成27年9月30日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※5)製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
発表資料
関連リンク
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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