ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故の防止
公表日
平成27年4月23日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成27年4月23日(木)
- タイトル:
- ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故の防止
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
-
ウォーターサーバーは、平成23年度以降、いつでも熱湯、冷水を利用でき、重たい水を配達してくれる利便性から急速に普及し、平成26年末には普及台数が約340万台となっています。ウォーターサーバーは、内部に70℃~90℃の熱湯を蓄えているものが多く、乳幼児※1が蛇口※2を触っているときにチャイルドロック※3を解除するなどして出湯し、やけどの事故に至ることがあり、ウォーターサーバーの普及に伴って乳幼児のやけど事故が増加しています。
NITEは、平成26年度にウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止を目的とした調査(経済産業省受託事業)を実施し、その調査結果※4を踏まえて、ウォーターサーバーの使用者及び店舗・公共施設等でのウォーターサーバー設置管理者に対して、事故の未然防止を図るため注意喚起を行うこととしました。
併せて、経済産業省は、「ウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止策の検討及び取りまとめ」(以下「METI報告書」とします。)を本日公表しましたので、METI報告書に盛り込まれているウォーターサーバーの製造・輸入事業者に向けた事故防止対策の概要をご紹介します。
- 乳幼児が、ウォーターサーバーの温水用蛇口を触っているときにチャイルドロックが解除され、熱湯が出てやけどを負った。
- ウォーターサーバー設置時に蛇口が十分に締められておらず、乳幼児が蛇口を触った際に蛇口全体が回り、本体から外れたため、熱湯が出てやけどを負った。
- ウォーターサーバーの蛇口には、レバー全体を上に引いても熱湯が出るものがあり、乳幼児が蛇口全体を上に上げたため、熱湯が出てやけどを負った。
- ウォーターサーバーのチャイルドロックを解除して使用した後に、チャイルドロックボタンが元に戻らず、乳幼児が触った際に熱湯が出てやけどを負った。
- (※1)0歳~6歳
- (※2)ここでは、ウォーターサーバーの熱湯が出る温水用蛇口をいう。
- (※3)ここでは、乳幼児によるウォーターサーバーの通水を困難とする機能をいう。
- (※4)NITEは、事業の一環として、自ら収集した事故に加え、消費者庁及び国立成育医療研究センターが収集した事故情報についての調査・分析を行った。
発表資料
関連リンク
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図