【製安プレスリリース】 電源プラグ・コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)
NITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構、理事長:安井 至)は、 別添のとおり、「電源プラグ・コード及び配線器具による事故の防止について」の記者説明会を行いました。
公表日
平成27年1月29日(木)
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成27年1月29日(木)
- タイトル:
- 電源プラグ・コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)
- 発表者名:
- 製品安全センター
- 資料の概要:
- 電気製品の電源プラグ・コード及び配線器具による事故※1が、冬場に多く発生しています。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、電源プラグ・コード及び配線器具による事故は、平成21年度から平成25年度までの5年間に合計1,003件※3ありました。被害状況別に見ると、死亡事故14件、重傷事故7件、軽傷事故88件、拡大被害※4 491件、製品破損※5401件、他2件となっています。このうち、火災と判断されたものは190件(18.9%)ありました。
これらの事故の中で、使用者の誤使用や不注意等、使い方に関わる事故(事故原因区分※6:B~F)は353件(35.2%)発生しています。
事故の発生状況を分析すると、「電源コードに過度な繰り返しの引っ張りや屈曲が加わったため断線・ショートした」、「電源コードを改造・修理したため接触不良が生じて異常発熱した」、「電源プラグ刃にほこりや水分が付着したためトラッキング現象が生じた」等の事故が多く発生しています。これらの事故は、異常発熱や発火を伴うものが多く、火災へと至るおそれがあるため、注意が必要です。
また、特に冬場は暖房機器など消費電力の大きい製品の使用が増える時期であるため、これらの事故が多く発生しています。
【主な事故事例】- ヘアドライヤーの収納時に電源コードを本体に巻き付けるなどしていたため、電源コードが断線してヘアドライヤーの使用中にショートし、火花が出てやけどを負った(軽傷)。
- タイマー機能付コンセントに熱帯魚用水槽の照明器具を接続して使用中、コンセント内部に水槽の塩水が浸入したため、トラッキング現象が生じて火災が発生した(拡大被害)。
- テーブルタップに定格を超える電気製品を接続し、5年間継続して使用していたため、過電流によって電源プラグ部分が過熱され、電源プラグ樹脂部分が焼損した(製品破損)。
電源プラグ・コード及び配線器具は、電気製品に電力を供給する重要な役割を担う部分ですが、見た目での危険を認識しづらく、誤った取扱いを続けることによって事故へと至るおそれがあります。
これらの事故は、日頃の清掃や取扱い時の注意事項を守る、事故の予兆に早めに気付くこと等によって未然に防ぐことができます。製品を正しく使用し、事故を未然に防止していただくため、注意喚起を行うこととしました。- (※1) ヘアドライヤーや電気ストーブ等、電気製品の電源プラグ・コード類及びテーブルタップや延長コード、コンセント等の配線器具による事故を含む。ただし、壁コンセントより内側の屋内配線での事故は含まない。
- (※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※3) 平成26年11月28日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※4) 製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
- (※5) 被害状況別で、人的被害と同時に物的被害が発生している場合は、人的被害の最も重篤な分類でカウントし、物的被害には重複カウントしない。
- (※6) 別紙1参照。
発表資料
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