カセットこんろによる事故の防止について(注意喚起)(H23年7月)
NITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構、理事長:安井 至)は、別添のとおりカセットこんろによる事故の防止について記者説明会を行いました。
公表日
平成23年7月21日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成23年7月21日(木)
- タイトル:
- カセットこんろによる事故の防止について(注意喚起)
- 発表者名:
- 製品安全センター
- 資料の概要:
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NITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構、理事長:安井至、本部:東京都渋谷区)製品安全センターに通知された製品事故情報のうち、平成17年度から22年度の6年間に発生したカセットこんろによる事故は、175件(※1)ありました。被害状況は、死亡5件、重傷10件、軽傷51件となっています。爆発・破裂の事故は58件発生しています。1室以上の火災(※2)50件のうち全焼は25件ありました。
平成17年度から21年度の5年間に発生したカセットこんろの事故のうち「専ら設計上、製造上又は表示に問題があったと考えられるもの(原因区分A)」及び「調査中のもの(原因区分H)」を除いた事故(135件)を現象別に事故発生状況を分析すると次のような事故が、多く発生しております。- ① 他の熱源(電気こんろ、ガスこんろ、IH調理器等)で過熱された
- ② 火をつけたまま放置した
- ③ カセットボンベを適正に装着しなかった
- ④ 使用中に可燃物(衣服、新聞紙等)が接触した
- ⑤ 内部に滞留していたガスに引火した
- ⑥ 五徳(※3)を正しく装着しなかった など
カセットこんろは事故防止策として安全に係わる技術基準項目がこれまでに2回(昭和51年、平成8年)追加され(※4)圧力感知安全装置などが組み込まれているため、新しい技術基準に適合したものは、事故を起こしにくい構造になっています。しかし、カセットこんろの使い方による事故が多発していること、事故1件あたりの被害者数が大きくなる事故が散見されること、そして9月から事故が増加する傾向にあることからカセットこんろによる事故を防止するために注意喚起することにしました。
- (※1)平成23年6月30日現在、重複、対象外情報を除いた件数
- (※2)柱、床など建物に火が及んだもの
- (※3)ガスコンロの部位のひとつ。やかんやフライパンなどを置くための金属製の台のこと。
- (※4)
- ①カセットボンベの内圧が一定以上に上昇した場合は、燃料ガスの供給が停止すること(昭和51年、液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(以下、「液石法」という。)の技術基準に追加)。
- ②カセットこんろの汁受け及び五徳が誤った位置に取り付けられた場合は、点火操作ができないか又はなべ等が安定して載せられない構造とすること(平成8年、液石法の技術基準に追加)。
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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