製品安全

Vol.445  1月30日号 「電気ケトルの事故」

Vol.445 1月30日号 「電気ケトル事故」【PDF:85KB】

 電気ケトルは、あっという間にお湯が沸かせるので、今すぐ「コーヒー飲みたい!」「カップスープ飲みたい!」「カップラーメン食べたい!」といったニーズに応えてくれるスグレモノです。でも、火傷の事故が発生しておりますので、取り扱いには気を付けてください。今回は電気ケトルを安全に使うためのポイントをお知らせします。

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項目一覧

  1. 1.電気ケトルの事故
  2. 2.製品事故収集情報(1月7日~1月20日 受付79件)
  3. 3. リコール情報 3件
  4. 4. その他の製品安全情報
    • ・「METI Journal 政策特集/価値を創る製品安全」連載のお知らせ
    • ・「令和5年度PSアワード受賞企業講演会」のご案内
    • ・「電気用品安全法セミナー」開催のお知らせ
    • ・「SAFE-Lite」のご案内
    • ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
    • ・Instagram アカウント開設のお知らせ

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1.電気ケトルの事故

【事例1】

 電気ケトルを使用中、幼児(1歳)にお湯が掛かり、火傷を負いました。
→電気ケトルの電源コードを幼児が引っ張ったことにより、高い位置から落下した衝撃で蓋が外れて熱湯がこぼれ、火傷を負ったものと推定されます。なお、取扱説明書には、「乳幼児の手の届くところで使わない。火傷の原因になる。」旨、記載されています。

【事例2】

 電気ケトルを使用中、当該製品の蓋に触れたところ、蓋が外れ、左手に火傷を負いました。
→電気ケトルの蓋を確実に閉めずに沸騰させたため、使用者が高温になった蓋に触れた際に蓋が外れて湯気で火傷を負ったものと考えられます。なお、取扱説明書には、「ふたが完全に閉まっていることを確認する。そのまま使用すると湯が漏れて、火傷の恐れがある。」旨、記載されています。

【事例3】

 電気ケトルの蓋を開けようとしたところ、蓋が外れ、火傷を負いました。
→電気ケトルに茶葉を入れて使用したため、蒸気が通る穴と通路に茶葉が詰まって沸騰検知スイッチが正常に沸騰を検知できなくなり、加熱が継続して内圧が上昇した状態で使用者が蓋を開けようとしたため、蓋が外れて事故に至ったものと推定されます。なお、取扱説明書には、「ティーバッグ、お茶の葉、インスタント食品等、水以外のものを入れると吹きこぼれて火傷するおそれがある。」旨、記載されています。

 

【事故防止のために】

  • ○乳幼児を近づけないよう対策を取る。
     こどもは目につくもの、手が届くものなど興味を引くものをすぐに触ろうとします。特に乳幼児は、電気ポット・電気ケトルなどの転倒によって高温のお湯が漏れるおそれのあるものから遠ざけるようにしてください。台所など複数の危険が潜む場所は、ベビーゲートなどの柵を設置するなどして立ち入れないようにするのが有効な対策です。電気ポット・電気ケトルなど高温のお湯を扱う製品には、転倒してもお湯がこぼれにくいように対策がなされたものがあります。そういった製品の使用をご検討ください。
  • ○取扱説明書に記載された警告や注意情報をよく確認する。
     事例のように蓋を確実に閉めていないと、使用した際に飛散したお湯で火傷を負うおそれがあります。また、茶葉など水以外のものを本体に入れると温度検知が不能になるなど予期せぬ事故につながるおそれがあります。 これら以外にも取扱説明書には取り扱いを誤った場合、使用者が死亡や重傷などの傷害を負うおそれや火災などを防止するための重要な情報が掲載されていますので、必ず、都度よく確認して使用してください。

■その他の情報も併せてご参照ください。
(映像資料:リンク先で動画が視聴できますので是非ご覧下さい)

  1.  (1)電気ケトル「1.こぼれたお湯で子どもがやけど」
     https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/2021072901.html

(注意喚起ミニポスター)

  1.  (1)電気ケトルのやけどに注意
     https://www.nite.go.jp/data/000127439.pdf

(その他の参考情報)

  1.  (1)消費者庁 子どもの事故防止 Vol.489 電気ケトル等の転倒によるやけど事故に注意!
     https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200213/

■その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「電気ケトル」等をキーワードに検索していただけます。
 https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆

        (12月3日~12月16日 受付82件)
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。
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製品名 (事故状況と件数)
  1. 1.洗面化粧台( 破損等 7件 )
  2. 2.石油ストーブ( 死亡等 5件 )
  3. 3.ノートパソコン(軽傷災等 3件 )
  4. 4.電気ストーブ( 火災等 3件 )
  5. 4.照明器具( 火災等 3件 )

洗面化粧台はキャビネットが落下したという7件の同種事故です。

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◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
 https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

■事故情報の提供をお願いいたします。
 事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
 https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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3.リコール情報

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4.その他の製品安全情報

◆◆◇「METI Journal 政策特集/価値を創る製品安全」連載のお知らせ◇◆◆

 経済産業省が運営するウェブマガジン METI Journalにて、「価値を創る製品安全」と題し、全5回(予定)の特集記事の連載しておりますので、是非ご一読ください。

 特集ページはこちらから:https://journal.meti.go.jp/policy/202401

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◆◆◇「令和5年度PSアワード受賞企業講演会」のご案内◇◆◆

                 

                              経済産業省 製品安全課

 

 経済産業省 製品安全課では、今年度の製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)の受賞企業による講演会を開催いたします。
 当日は、受賞企業4社による製品安全の優れた取組についての講演と、事務局によるPSアワード応募案内を予定しております。

【日時】2024年2月20日(火)14:00~16:00
【開催形式】Zoomウェビナーにて開催(完全オンライン)
【受 講 料】無料
【参加締め切り】2024年2月16日(金)
【予定プログラム】
 14:00~14:05 主催者挨拶
 14:05~14:10 本日のプログラム説明
 14:10~14:30 受賞企業講演①(リンナイ株式会社)
 14:30~14:50 受賞企業講演②(株式会社オージーケーカブト)
 14:50~15:00 休憩
 15:00~15:20 受賞企業講演③(コンビ株式会社)
 15:20~15:40 受賞企業講演④(てくのハウス株式会社)
 15:40~15:55 PSアワード応募案内
 15:55~16:00 終了挨拶・事務連絡
【参加申込みURL】
 https://forms.office.com/r/ef8tyhgrH5
【講演会に関する掲載ページ】
 https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/3-consumer/r5_lecture.html
【問合せ先】
 MS&ADインターリスク総研株式会社 E-mail:ps_award2022@ms-ad-hd.com
 ※お問い合わせはメールにてお願いいたします。

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◆◆◇「電気用品安全法セミナー」開催のお知らせ◇◆◆

 中部経済産業局では、電気用品を製造・輸入される事業者の皆様を対象として電気用品安全法を適切に運用していただくとともに、電気用品の危険及び障害の発生防止を目的として「電気用品安全法セミナー」を下記の通り開催します。
 本セミナーでは、電気用品安全法に係る各種手続きの方法、技術基準の不適合事例など、同法遵守のために知っておいて頂きたい基本的な内容についてご説明します。
 つきましては、製造又は輸入事業の届出をされた事業者の方、電気用品安全法の担当になられた方、製造又は輸入品として電気用品を取り扱う予定のある事業者の方などにおかれましては、この機会に是非ご参加いただけますようお願い致します。

【日時】
 2024年2月15日(木) 13:30~16:30
【方法】
 Microsoft TeamsによるWeb開催
【定員】
 100名(先着順)
 ※定員(100名:先着順)に達し次第、申込みを締め切らせて頂きます。
【内容】
 (1)電気用品安全法の手続き等について
    講師:中部経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室
    1.電気用品安全法の届出等の手続き
    2.電気用品等の製品安全行政について
 (2)製品事故の状況と事例について(仮称)
    講師:独立行政法人製品評価技術基盤機構 中部支所長
 (3)試買検査における不適合事例について(仮称)
    講師:一般財団法人電気安全環境研究所 技術部長
 ※内容は現時点での予定であり、都合により変更となる可能性がありますのでご了承願います。
【受講料】 
 無料(要申込み)
【申込み方法】
 下記応募フォームよりお申込みください。
 https://mm-enquete-cnt.meti.go.jp/form/pub/chubu01/20240215_entry
【申込み期限】
 2024年2月4日(日)

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◆◆◇「SAFE-Lite」のご案内◇◆◆

 NITEは、より安心・安全な社会になることを目指して、製品安全に関する情報を発信しており、NITEのウェブサイトで、事故情報データベース、リコール情報や誤使用に関する注意喚起などを提供しています。その中で、製品事故情報をどなたでも簡単にウェブ検索できるシステムとして、「SAFE-Lite」というサービスを提供しています。
 「SAFE-Lite」は、サービス開始以来、多くの方にご活用いただいています。スマートフォンの小さな画面とタッチ操作に配慮したシンプルな操作性で、6万件にも及ぶ製品事故情報を専門用語(例えば「異音」)でなく普段お使いの言葉(例えば「ガラガラ」)で検索できます。
 「SAFE-Lite」で製品事故を検索すると、同じ現象の事故だけではなく、よく似た事故情報も表示されます。これにより、様々な視点から事故となる危険性やその場合の被害状況などが「見える化」され、事故の未然防止につながります。

【SAFE-Lite】
https://safe-lite.nite.go.jp/

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◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

                          消費者庁

    消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

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◆◆◇ Instagram アカウント開設のお知らせ ◇◆◆

 NITEでは、公式アカウントを開設しております。
 インスタグラムでも、シーズンに合わせて、皆様の生活の安全を守るためにどんどん発信していきますので、フォローやいいねをお待ちしております!

 Instagramアカウント→@nite_japan

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編集後記

 以前、電気ケトルでうどんを茹でる裏ワザがSNSで話題になりましたが、メーカーでは水以外のものを入れることを取扱説明書で禁止しています。日々業務で多くの事故情報を目にしますが、製品の使い方で困ったらまずは取扱説明書を確認することが大切だなと思います。紙の取扱説明書をどこにしまったっけ?と思っても、今はネットやアプリでも取扱説明書を確認できるので、メーカー名や型番で検索してみてください。(ゆ)

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図