製品安全

Vol.415  10月25日号 「ふろがまの事故」

寒くなって一日の終わりにお風呂に浸かるのが楽しみな季節になりました。
秋の夜長にはゆっくりとお風呂に浸かって芯から温まりたいものです。
実はお風呂を沸かす際に活躍する「ふろがま」で、誤った使用方法による事故
が発生しています。今回は「ふろがま」による事故を紹介します。

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項目一覧

  • 1.ふろがまの事故
  • 2.製品事故収集情報(10月2日~10月15日 受付 87件)
  • 3.リコール情報(6件)
  • 4.その他の製品安全情報
    ・「ミプロ製品安全セミナー 輸入事業者のための電波法講座」のご案内
    ・「SAFE-Lite」のご案内
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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1.ふろがまの事故

【事例1】
浴室内設置ガスふろがまの点火操作を繰り返したところ、異音がし、
ケーシングの一部が変形した。

→ガスふろがまの燃焼部が繰り返し水に浸かったことで、点火しにくい
 状況となり、点火操作を繰り返したため、未燃ガスが滞留し、滞留し
 たガスに異常着火したものと考えられます。 
 なお、点火しない時や途中で火が消えたときは5分以上待ってから再点
 火する旨、本体に表示されています。 
 排水口がつまり、ふろがまが水に浸かっていると機器内に水が侵入し
 異常着火や故障の原因となります。
 排水口が少しでもつまっていたら掃除をしてください。
       
【事例2】
ガスふろがまを使用中、発煙し、ガスふろバーナー等が焼損した。

→使用者が浴槽を交換した際に、浴槽の栓と排水穴が合っていなかった
 ことで、水が抜けてしまい、ふろがまが空だき状態で過熱し、浴槽お
 よびガスふろバーナーが焼損したものと考えられます。 
 なお、このガスふろがまは、空だき防止装置等の安全装置は装備され
 ていない製品でした。 

【事例3】
浴槽に湯をはる際に、スイッチを押し間違えて追いだき用の高温給湯
をしたため、湯温を確認せずに入った子どもがやけどを負った。

→浴槽の湯が少し残った状態で、使用者が誤って追いだき用の高温出湯
 スイッチを押したため、高温の湯がはられ、ガス給湯機付ふろがまの
 音声警告を聞いていたが、湯温を確認せずに浴槽内に入ったものと考
 えられます。

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【事例1の注意事項】
数回点火操作を行って点火できなかった場合は、換気を行い、時間を
おいてから再度点火してください。漏れたガスに引火するおそれがあ
ります。なお、点火がしづらくなった原因には、機器の故障・劣化も
考えられますので、必ずメーカーの点検を受けるようにしてください。 

【事例2の注意事項】
浴槽に水を入れていても、栓が確実に閉まっていないこと等により、
浴槽の水が抜け、空だきになり、焼損や火災に至る場合があります。
使用する際には、空だきにならないように注意してください。

【事例3の注意事項】
入浴やシャワー、追いだきの際には、湯の温度を手で確認してくださ
い。使い始めや少量使用時にシャワーから突然高温のお湯が出る場合
やスイッチ操作ミスで高温のお湯を浴槽に入れてしまう場合もあり、
注意が必要です。

■その他のふろがまの事故の事故情報も併せてご参照ください。
(映像資料:リンク先で動画が視聴できますので是非ご覧下さい)
 (1)ふろがま「2.点火操作を繰り返して異常着火」
 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/02130202.html
 (2)ふろがま「3.石油ふろがまの空だき事故」
 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/1191.html
 (3)ふろがま「4.石油ふろがまのバーナーの異常燃焼」
 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/1192.html

(注意喚起ミニポスター)   
 (1)ガス・石油ふろがまの事故
 https://www.nite.go.jp/data/000004846.pdf
 (2)石油ふろがまの空だき事故
   https://www.nite.go.jp/data/000079424.pdf

■その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「ふろがま」等を
キーワードに検索していただけます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
(10月2日~10月15日 受付 87件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名        ( 事故状況と件数 )

1.ベッドフレーム      ( 破損等 20件 )  
2.電動アシスト自転車    ( 重傷等  4件 )
3.モバイルバッテリー    ( 火災等  3件 )
3.エアコン       ( 火災等  3件 )
3.ガスホース            ( 拡大被害等 3件 )

最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
 

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3.リコール情報

  • ナカバヤシ株式会社(法人番号:4120001086023)
          「電動鉛筆削り機」2022/08/29(HP)
        【詳細】https://www.nakabayashi.co.jp/news/2022/info/938
  • 株式会社TSI(法人番号:3010901033788)
          「サンダル」2022/08/30(HP)
        【詳細】https://www.tsi.inc/#info
  • 株式会社関家具(法人番号:2290001052951)
          「ゲーミングチェア」2022/09/07(HP)
        【詳細】株式会社関家具
          https://www.sekikagu.co.jp/news/7694/
                    シー・エフ・デー販売株式会社(玄人志向)
                    https://www.kuroutoshikou.com/news/detail/20220906-01.html
  • サンコー株式会社(法人番号:3010001120157)
          「電気こたつ」2022/09/20(HP)
        【詳細】https://www.thanko.jp/recall/s-bph21g
  • シャープ株式会社(法人番号:6120001005484)
          「エアコン」2022/09/20(HP)
        【詳細】https://corporate.jp.sharp/news/220920-a.html
  • アップ・スウェル株式会社(法人番号:4013201015992)
          「CO2濃度測定器」2022/09/28(HP)
        【詳細】https://upswell.jp/supports/2022-01-cuactco2/announcement-002.html

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4.その他の製品安全情報

・ 「ミプロ製品安全セミナー 輸入事業者のための電波法講座」のご案内
       ~無線を使用する製品を輸入販売するには~

身の回りにはBluetooth機器、ワイヤレス充電器など、無線を使用する製
品が多くあります。これら電波を利用する製品を日本国内で使うための
基本ルールが、「電波法」です。 
本セミナーでは、登録証明機関から専門家をお招きし、「電波とは」「電
波法の概要」「微弱な無線局」「外国製の無線機器を輸入する際の留意点」
「技適マークを取得するには」「高周波利用設備」など、輸入事業者が知っ
ておくべき基本的な情報を初心者向けにお話しいただきます。

【日時】       2022年11月9日(水)14:00 ~ 15:30
【開催形式】 オンラインセミナー (ミプロ会議室からライブ配信)  
       ※使用アプリ:Zoom 

【講師】       一般財団法人 テレコムエンジアリングセンター(TELEC) 
                   認証・試験事業本部ビジネス推進部  
                   お客様相談室  多田 隆一氏 

【募集人数】 50名(先着順) 
【申込URL】 https://krs.bz/mipro/m/config-id-0911anzenweb?e_3969=1&e_3981=6 
 

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・「SAFE-Lite」のご案内      

NITEは、より安心・安全な社会になることを目指して、製品安全に関する
情報を発信してきました。NITEのウェブサイトでは、事故情報データベー
ス、リコール情報や誤使用に関する注意喚起などを発信しています。その
中で、製品事故情報をどなたでも簡単にウェブ検索できるシステムとして、
「SAFE-Lite」というサービスを提供しております。

「SAFE-Lite」は、サービス開始以来、多くの方にご活用いただいています。
スマートフォンの小さな画面とタッチ操作に配慮したシンプルな操作性で、
6万件にも及ぶ製品事故情報を専門用語(例えば「異音」)でなく普段お使
いの言葉(例えば「ガラガラ」)で検索できます。

「SAFE-Lite」で製品事故を検索すると、同じ現象の事故だけではなく、
よく似た事故情報も表示されます。これにより、様々な視点から事故となる
危険性やその場合の被害状況などを調べられることで、事故の未然防止に
つながることを期待しています。

【SAFE-Lite】
  https://safe-lite.nite.go.jp/

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・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について  

                           消費者庁

 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
 あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

         10/12    9件
 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_221012_01.pdf

   10/14    6件
 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_221014_01.pdf

   10/18    16件
 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_221018_01.pdf

   10/21    16件
 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_221021_01.pdf

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編集後記

実家暮らしのときは人によって快適なお湯の温度が違うので、お湯の温度を確
認せずにお風呂に入るとアチチ!となることがありました。シャワーも同じく
お湯の温度の確認は必須ですね!肌を乾燥させないためにはぬるめの温度がい
いそうですよ♪

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図