製品安全

Vol.342  10月8日号 「リコール製品の事故」

今年度、リコール製品の重大事故が増えています。
事故の中には、リコール製品だと全く知らずに使用していて起きた事故や、中古品やリコール開始から10年以上経過した製品で起きてしまった事故などがあります。身の回りの製品が、リコール製品かどうか確認しましょう。
今回はリコール製品で起きた事故をご紹介します。

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項目一覧

  • 1.リコール製品の事故
  • 2.製品事故収集情報(8月18日~8月31日 受付 79件)
  • 3.リコール情報(8件)
  • 4.その他の製品安全情報

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1.リコール製品の事故

【事例1】
電動アシスト自転車で走行中、ハンドルがロックし、転倒、右手首を負傷した。

→現在、調査中であるが、「一発二錠」を搭載した自転車及び電動アシスト自転車で、ハンドルロックのケースの破損などが原因で錠が誤作動し、走行時にハンドル操作ができなくなったものと考えられる。

【事例2】
電気こんろ及び周辺を焼損する火災が発生した。

→身体等が電気こんろのつまみに触れてスイッチが入り、電気こんろの上に置かれていた可燃物に引火したものと考えられる。

【事例3】
電気ストーブを使用中、電気ストーブ及び周辺を焼損する火災が発生した。

→電気ストーブの強弱切替え用に使用されているダイオードが不良品であったことにより、ダイオードが異常発熱し、出火したものと考えられる。

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【注意事項】
〇最新のリコール情報を入手する
事業者や消費者庁、経済産業省、NITEなどはホームページでリコール情報を掲載しています。お持ちの製品がリコール製品かどうかを確認することが可能です。
製品が発売されてから数年後にリコールを実施したという事例や、長期間使用している製品についての注意喚起などもあります。また、使用しなくなり、保管されていた製品がリコール製品だった事例もあるため、併せて注意が必要です。

 〇リコール情報を見逃さない
事業者のホームページに掲載されているリコール情報は消費者が自ら検索などを行わなければ得られない情報ですが、それ以外にもダイレクトメールや新聞への広告、メールマガジンでの通知、事業者からの電話やファックス、直接訪問、販売事業者や流通事業者等を通じての連絡、配達地域指定郵便、テレビやラジオのCM、インターネット広告、電車内ポスターや駅ポスターへの掲示など、事業者側から積極的にリコール情報を発信しているものもあります。事業者からの情報があれば、必ず確認して下さい。また、お手持ちの製品と似ていたり、見覚えがあったりする製品のリコール情報が目に止まるかもしれません。対象製品の可能性もあるため、必ず確認を行って下さい。

 〇リコール製品か問い合わせる
リコール情報を確認するには、製品の販売事業者や製造・輸入事業者にお問い合わせする方法もあります。

NITEでは2019年9月26日にリコール製品の事故をプレスリリースしています。
  https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2019fy/prs190926.html
   
リコール製品の事故に関する資料も併せてご参照ください。
(再現実験映像)
 (1)自転車「9.ハンドルがロックし、転倒」
     https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2019092601.html

 (2)はしご「3.はしごが縮んで、挟み込みや転落」
     https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2019092602.html

(3)電気こんろ「1.誤ってスイッチが入り、こんろ上の可燃物が発火」
     https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01300201.html

(4)石油給湯機「1.機器から煙」
     https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/02090101.html

(注意喚起ミニポスター)
(1)リコール製品をお持ちではありませんか?
     https://www.nite.go.jp/data/000100491.pdf
     
(2)リコール製品による重傷事故
     https://www.nite.go.jp/data/000100492.pdf

その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「リコール」などをキーワードに検索していただけます。
  https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
(8月18日~8月31日 受付79件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名       ( 事故状況と件数 )

  • 1.自転車 (重傷等 15件)
  • 2.電気掃除機 (火災等 9件)
  • 3.ノートパソコン (火災等 7件)
  • 4.エアコン (火災等 6件)
  • 5.扇風機 (火災等 4件)
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最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
 

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3.リコール情報

  • ボーズ合同会社 (法人番号 1011001021479)
    「スピーカー」7/19(HP)
    【詳細】https://probose.jp/news/bmssafety/
  •  
  • 株式会社スチール (法人番号 4060001005435)
    「刈払機用ヘッド」8/26(HP)
    【詳細】https://www.stihl.co.jp/recall-PolyCut.aspx
  •  
  • 株式会社タバタ (法人番号 9010601013382)
    「レギュレーター」9/04(HP)
    【詳細】https://www.tabata.jp/pdf/20190905_atomicaquatics.pdf
  •  
  • 株式会社オートバックスセブン (法人番号 3010601030532)
    「電気掃除機(充電式)」9/13(HP)
    【詳細】https://www.autobacs.co.jp/ja/information/information-20190913-VC350-kaishu.html
  •  
  • 株式会社コメリ (法人番号 9110001002050)
    「折りたたみテーブル」9/17(HP)
    【詳細】http://www.komeri.bit.or.jp/company/news/img/190917.pdf
  •  
  • 株式会社髙儀 (法人番号 3110001014357)
    「電動工具(セーバーソー)」9/20(HP)
    【詳細】 https://www.takagi-plc.co.jp/notice/post_787
  •  
  • イケア・ジャパン株式会社 (法人番号 1040001021866)
    「スタイ(よだれかけ)」9/30(HP)
    【詳細】https://www.ikea.com/jp/ja/about_ikea/newsitem/recall_20190930_matvra
  •  
  • イツワ商事株式会社 (法人番号 4120001074589)
    「USBクリップファン(充電式)」10/4(HP)
    【詳細】 https://www.itsuwa.co.jp/info/news/1003/

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4.その他の製品安全情報

・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について  消費者庁

消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  • 9/25 10件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_190925_01.pdf 
  • 9/27 12件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_190927_01.pdf
  • 10/1 13件 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2019/pdf/consumer_safety_cms202_191001_01.pdf
  • 10/4 12件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_191004_01.pdf
     

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編集後記

私が初めて買った車はリコール対象車でした。
確かあの時はお知らせの封書が来たように記憶しています。
その当時の車は音楽はカセットテープなので、お気に入りの曲まで早送りボタンを押し続けます。目的地は地図を片手に右往左往。冷房を入れるとスピードが落ちるので、風を入れたい時は手動式で窓を開けます。もちろん夏は汗びっしょり。パワステもないのでハンドルも重く、アクセルはいつも力一杯踏み続けます。昭和のドライブは結構ハードなエクササイズなのでした。

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