製品安全

Vol.298  12月12日号 「電気ストーブによる事故」

 
                   2017.12.12 VOL.298
======================PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)====
                製品安全についての情報をお届けします。
                                  (第2・4火曜日発行)
             ‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥
                NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
                                 製品安全センター
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  軽量かつ小型で手軽な電気ストーブ。冷え込んだ朝、トイレや台所な
  どの狭い場所でもコンセントさえあれば暖がとれて便利です。灯油や
  ガスを燃焼させないため室内の空気を汚染せず、換気の必要がないメ
  リットもあります。
  しかし、ストーブの中では最も事故件数が多いのも電気ストーブです。
  今回は電気ストーブによる事故を紹介します。

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               項目一覧 
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1.電気ストーブによる事故

2.製品事故収集情報(11月8日~12月5日 受付162件)

3.リコール情報( 1件)

4.その他の製品安全情報
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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           1.電気ストーブによる事故
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  【事例1】
    使用中、製品及び周辺を焼損する火災が発生した。

   →製品の上に干していた洗濯物が電気ストーブの上に落下したため洗
     濯物が発火して火災に至ったものと考えられます。
    なお、取扱説明書には、「洗濯物の下で使用しない」旨、記載され
    ていました。

    【事例2】
       電源を切ってバスマットを上にかけていた電気ストーブから発煙、
    発火し、周辺を焼損した。

   →脱衣場に置いていた製品にバスマットをかけていたため、被害者が
    横を通る際、誤って電源スイッチ(押しボタン式)に触れたことか
    ら、通電してバスマットが過熱され、焼損したものと考えられます。
  
  【事例3】
    使用中、製品及び周辺を焼損する火災が発生した。

   →製品の強弱切替スイッチに使用されているダイオードが不良品であ
    ったことにより、ダイオードが異常発熱し、火災に至ったものと考
    えられます。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    【事例1の注意事項】
   電気ストーブの上に洗濯物を干さないでください。干していた衣類な
      どが落下して発火する恐れがあります。
   また、衣類など可燃物の近くで電気ストーブを使用しないでください。

  【事例2の注意事項】  
   意図せずに電源スイッチが入り、火災に至る恐れがあるため、使用し
      ていなくても、電気ストーブにタオルなどの可燃物をかけないでくだ
      さい。また、使用しない時は、電源スイッチを切るだけでなく、電源
      プラグをコンセントから抜くようにしましょう。

  【事例3の注意事項】
   リコール対象製品による事故が発生しています。リコール対象製品を
   お持ちの場合は、直ちに使用を中止してお買い求めの販売店や製造事
   業者に相談してください。
   なお、お持ちの製品がリコール対象製品であるかは以下のサイトで確
   認できます。
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

   NITEでは2017年11月22日に「冬は火災が増加!安全に暖かく暮らすに
      は? ~電気ストーブは正しく使いましょう~ 」をプレスリリースし
      ています。
   http://www.nite.go.jp/data/000087902.pdf

   その他の事故事例は「事故情報の検索」で「電気ストーブ」などをキ
      ーワードに検索していただけます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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         消費生活用製品の事故情報収集状況     
                   (11月8日~12月5日  受付162件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名            (事故状況と件数)
      1.ガスふろがま                       (製品破損   8件)
     1.配線器具                         (火災       8件)
     3.自転車                             (重傷等     5件)
     3.エアコン                           (火災       5件)
     3.電気ストーブ                       (火災等     5件)
     3.電子レンジ                         (火災等     5件)
         3.太陽光発電器                       (火災      5件)
         3.ノートパソコン                     (火災等     5件)
         3.携帯電話機                         (火災等     5件)
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   最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

   事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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               3.リコール情報
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   パナソニック株式会社(法人番号 5120001158218)
     「ノートパソコン用バッテリーパック」   12/6  (HP)
   【詳細】 http://askpc.panasonic.co.jp/info/171206.html

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           4.その他の製品安全情報
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        消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

      11/17  10件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171117_0001.pdf
      11/21  10件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171121_0001.pdf 
      11/24   4件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171124_0001.pdf
      11/28   9件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171128_0001.pdf
      12/ 1  10件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171201_0001.pdf 
      12/ 5   7件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171205_0001.pdf 
      12/ 8   9件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171208_0001.pdf
   12/12 11件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171212_0001.pdf

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                編集後記
                                  
  今回、電気ストーブにバスマットを上にかけていたところ、横を通った
  時にスイッチに触れて通電し、周辺を焼損した事故事例を紹介しました。
  関連する事例に、ガスこんろの上にガスボンベを置いていたところ、誤
  ってグリルの点火スイッチを押したため爆発した事故があります。
  使用者には「使っていないので可燃物をかけても大丈夫」「使っていな
  いのでカセットボンベを置いても爆発しない」という意識があり、バス
  マットをかけることやガスボンベを置くことによるリスクを認識してい
  なかったのではないでしょうか。
  たとえ使っていなくても電気ストーブやガスこんろと可燃物を接触させ
  たり、近くにカセットボンベを置くことはそれだけの潜在的な火災リス
  クがあると言えます。
  リスクをしっかりと認識することも事故防止には大切だと思います。

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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 (法人番号 9011005001123)
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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