製品安全

Vol.296  10月24日号 「高齢者の死亡・重傷事故」

 
                 2017.10.24 VOL.296
====================PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)====
              製品安全についての情報をお届けします。
                                  (第2・4火曜日発行)
               ‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥
              NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
                             製品安全センター
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               項目一覧 
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  人は気をつけていても加齢とともに筋力、色覚、バランス能力といっ
    た身体機能が低下して行きます。また、これらに気づくことがなかな
  か難しいという面もあります。高齢者の製品事故を防ぐには、高齢者
  本人だけでなく、周りの人が意識することも重要です。
  今回は、高齢者の死亡・重傷事故を紹介します。

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1.高齢者の死亡・重傷事故

2.製品事故収集情報(9月20日~10月17日 受付 214件)

3.リコール情報(3件)

4.その他の製品安全情報
    ・「ミプロ製品安全セミナー」のご案内
  ・「製品安全総点検月間」のご案内 
    ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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           1.高齢者の死亡・重傷事故
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  【事例1】
        使用者(90歳代)が電動車いすに乗車中、工事現場の穴に転落し、
    病院に搬送後、死亡が確認された。

   →工事現場の誘導路を走行中に誤って道路脇にあった橋脚設置中の穴
    に転落したものと考えられます。

  【事例2】
       手すり(床置き式)をベッド脇で使用中、使用者(80歳代)の身体
    が手すりとベッドの間に挟まった状態で発見され、3日後に病院で死
    亡が確認された。

   →手すりをベッドから離して設置していたために、使用者が手すりと
    ベッドの間に落ち、長時間身体を圧迫されたものと考えられます。
    なお、取扱説明書には、「ベッドサイドに置く場合はベッドの間に
    すき間がないように設置する」、「すき間があると身体を挟んで怪
    我をする恐れがある」旨、記載されていました。

  【事例3】
    ガスこんろを使用していたところ、着ていたTシャツに着火し、火傷
        を負った。
     
   →使用者(60歳代後半)が来ていたTシャツは裾や襟部がゆったりとし
    たデザインでした。ガスこんろに近づいた際に、こんろの炎が着火
    したものと考えられます。

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    【事例1の注意事項】
   道路の端は傾斜等によってバランスを崩すこともあるので、端により
   過ぎないようにしてください。
   また、穴や段差等、転倒、転落のおそれがある場所を避けて走行して
   ください。
   加えて、周囲の方も、使用者の体調や身体機能の変化を見極め、運転
   に不安があると思われるときは、使用を制限することを検討しましょ
   う。

    【事例2の注意事項】
   ベッドサイドに手すり等を設置する場合はベッドと手すり等の間にす
   き間が生じないように設置し、必要に応じてカバーやクッション等で
   すき間を埋めてください。すき間があると、身体が挟まれるおそれが
   あります。

    【事例3の注意事項】
   ガスこんろで調理をする時は、裾や袖が広がった、ゆったりした衣類
   を着用しないでください。ガスこんろの火が衣類に着火する危険があ
   ります。また、高齢になるとは青い炎が見えにくくなり、実際の炎の
   大きさよりも小さく見えてしまうので特に注意が必要です。

     高齢者の死亡・重症事故については、平成29年9月14日に「高齢者の
   死亡・重傷事故を防ぐために」としてプレスリリースを行っておりま
   す。
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170914.html

   高齢者の事故に関する資料も併せてご参照ください。
  (注意喚起ミニポスター(動画等) 「3-26」)
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/index.html#product3-26

   その他の事故事例は、「事故情報の検索」をご活用ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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          消費生活用製品の事故情報収集状況     
                    (9月20日~10月17日  受付 214件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名           (事故状況と件数)
      1. 映像録画装置(防犯カメラ用)     (製品破損  69件)
     2. 照明器具                  (火災等     11件)
     3. パソコン                 (製品破損   7件)
     3. 扇風機                  (火災等      7件)
     5. 自転車                  (重傷等      6件)
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   最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

   事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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               3.リコール情報
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   株式会社Yom(法人番号 5011001092293)
               「乳児用エプロン」     9/14(HP)
   【詳細】 http://www.marlmarl.com/announcement/

   ライトウェイプロダクツジャパン株式会社(法人番号 9013301014725)
               「自転車」        10/10(HP)
   【詳細】 https://www.riteway-jp.com/rpj_info/top.html

   株式会社F・O・インターナショナル(法人番号 3140001022563)
     「スタイ(よだれかけ)、ベビー服、子供服」  10/11(HP)
   【詳細】 http://www.fo-kids.co.jp/news/detail_2363.html 

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           4.その他の製品安全情報
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               「ミプロ製品安全セミナー」のご案内          
          ~知っておきたい”キッチングッズ”の輸入通関と検査~

                  一般財団法人対日貿易投資交流促進協会

    食器、調理器具、キッチン家電など、食品衛生法の「器具」に該当する
    製品を海外から輸入して販売するには、食品衛生法に基づく輸入届出が
    必要です。セミナーでは、輸入届出と通関時の検査の流れ、手続きの留
    意点について解説します。

  【開催日】 2017年11月17日(金)15:00~17:00
  【会  場】 池袋サンシャインシティ
               ワールドインポートマートビル5F コンファレンスルーム
    【参加費】 1,000円
    【詳  細】 https://krs.bz/mipro/m/config-id-anzen20171117_2?e_1042=1

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                 「製品安全総点検月間」のご案内            

                              経済産業省

    11月は「製品安全総点検月間」です。
    製品安全総点検月間をきっかけに、日ごろの製品の使い方を改めて見直
    し、日常生活をより安全・安心なものにしていきましょう。
    また、消費生活用製品を扱う製造事業者等の皆様にも、消費者の安全に
    ついて再点検する機会としていただくことを期待しています。

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             iPod nanoの製品事故に係る定期報告         

                              経済産業省

  平成29年10月20日付、Apple Japan合同会社(旧 アップル ジャパン株
  式会社)の経済産業省へのiPod nano(第一世代)の製品事故に係わる
  定期報告がありました。平成29年8月1日から31日までの本体・バッテリ
  ー交換件数は2,183件となっています。同社が対策を開始した平成22年
  8月11日以降の本体・バッテリー交換件数の累計は281,901件となってい
  ます。
    http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou171020_2.pdf          

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         消費生活用製品の重大製品事故に係る公表につい て 

                               消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
    あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

       9/29  6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170929_0001.pdf 
      10/ 3  5件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171003_0001.pdf
   10/ 6 10件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171006_0001.pdf
   10/11 10件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171011_0001.pdf
      10/13  7件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171013_0003.pdf 
   10/17 10件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171017_0001.pdf
   10/20 11件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171020_0001.pdf
      10/24  8件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171024_0001.pdf

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                編集後記

  老化とは何か?老化は誰でも知っている言葉ですが、科学的にはどのよ
  うな現象なのでしょうか。学説には①プログラムにより寿命が決められ
  ている、②紫外線、活性酸素、化学物質などで遺伝子に損傷が蓄積され
  て機能が徐々に損なわれる、③両方により老化が進む、などがあるよう
  ですが老化のメカニズムは科学的に十分に明らかになっていないようで
  す。
  老化が科学的に解明されれば高齢になっても肌がつやつや、健康体で元
  気いっぱい、事故も起こしにくく・・・となるのかもしれませんが、ま
  だまだ人類は老化を受け入れ、向き合っていかなければならないようで
  すね。

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  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
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         【編集・発行】 独立行政法人 製品評価技術基盤機構
                  (法人番号 9011005001123)  
                              製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html


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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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