製品安全

Vol.272  9月27日号「高齢者の製品事故」

  
 
 ■■■◆              2016.9.27 VOL.272
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  年齢を重ねると、今まで簡単にできていたことが難しくなるなど、身体
  機能に変化が出てきます。身体の衰えを補完してくれる製品は多くあり
  ますが、年齢を経て使用を始める製品は経験を生かしにくいという面も
  あります。今回は、高齢者の製品事故を紹介します。製品は使用方法や
  製品特性をしっかり習得してから使ってください。また、介助者など周
  りの人が防げる事故もあります。いま一度、注意すべき点について考え
  てみてください。

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               項目一覧 
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1.高齢者の製品事故

2.製品事故収集情報(9月7日~9月20日 受付 87件)

3.その他の製品安全情報
  ・平成28年度法律体系研究部会「第2回研究部会開催」のご案内
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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             1.高齢者の製品事故
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  【事例1】
    電動介護ベッドのサイドレール(柵)の隙間に頸部(けいぶ)が挟
    まり、死亡した。

   →ベッド横の尿器を取ろうとして、手元スイッチとともに身体がベッ
    ドから落ちた拍子に、サイドレールの隙間に頸部が引っ掛かり、ス
    イッチが身体に押されて背上げが上昇したために、窒息したものと
    考えられます。

  【事例2】
    電動車いすで工事中の橋を渡ろうとした際、道路脇から川に転落し
    て死亡した。

   →走行中にハンドルをとられ、道路脇にあった工事中の橋脚の隙間か
    ら川に転落したものと考えられます。

  【事例3】
       温水洗浄便座を使用していたところ、低温やけどを負った。

   →温度調節を「強」の状態で長時間座っていたため低温やけどを負っ
    たものと考えられます。
 
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  【事例1の注意事項】
   介護ベッドのサイドレールやベッド用手すりに頭や首、手足が入り込
   みそうな隙間がないかを確認してください。隙間があればカバーやス
   ペーサー(隙間解消器具)、クッションなどで埋めてください。

  【事例2の注意事項】
   幅の狭い道路やガードレールがない道路などを走行するときは、路肩
   に寄り過ぎないようにしてください。特に路肩方向に傾斜している路
   面は、ハンドルをとられることがあるため、注意が必要です。

  【事例3の注意事項】
   高齢者など皮膚感覚が鈍い人は、便座の温度調節を「低」にするか、
   使用直前まで温めて、使用中は「切」にしてください。また、周囲の
   方は「強で使ったら戻しておく」「介助時は座らせる前に強になって
   いないか確認する」など、意識してください。

  ■NITEでは2016年9月15日に「高齢者の製品事故にご注意ください-介
   護ベッド、電動車いす、温水洗浄便座-」をプレスリリースしていま
   す。
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs160915.html
  ■その他の事故事例は「事故情報の検索」をご活用ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html
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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                     (9月7日~9月20日 受付 87件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名            (事故状況と件数)
      1.衣服(ズボン、女性用)        (軽傷等 13件)
     2.照明器具               (火災等 10件)
     3.パソコン                (破損等  5件)
     4.ガスこんろ                         (火災等  4件)        
     4.ヘアアイロン(電気髪ごて)      (破損等  4件)
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    衣服はズボンを着用したところ皮膚炎を発症したという13件の
    同種事故、パソコンは内部が焼損したという5件の同種事故、
    ヘアアイロンは使用中に発煙して髪の毛が焼けたという4件の同
    種事故です。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html
  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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           3.その他の製品安全情報
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  ◆◆◇       平成28年度法律体系研究部会       ◇◆◆
           「第2回研究部会開催」のご案内

                      一般社団法人 PL研究学会

    ◇テーマ:製造物責任法立法過程での論点とその後
  製造物責任法(PL法)の立法過程で生じた論点と立法後に生じた課題につ
  いて発表します。
  【開催日】平成28年10月21日(金)17:00~19:00
  【会 場】日本女子大目白キャンパス 80年館A棟5階
                    「消費者生活研究室(細川研究室)」
  【定 員】30人
  【参加費】無料(要予約。非会員は資料代500円)
  【詳 細】 http://aplics.org/

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    ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

     9/27    7件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160927kouhyou_1.pdf
     9/23   16件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160923kouhyou_1.pdf
     9/16    7件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160916kouhyou_1.pdf

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               編集後記
  
  テレビ、新聞、オンラインニュース、SNSなど・・・。私たちは毎日さ
  まざまな情報を受け取れる、情報飽食の時代に生きています。消化でき
  ないほどの大量の情報を浴びる中、自分から必要な情報を拾い集めるの
  はなかなか疲れるかもしれません。しかし、「安全に製品を利用するた
  めに、必要な知識」を習得することも大切ですが、「安全に製品を利用
  するために、必要な知識を学ぼう」という積極的な姿勢も、同じくらい
  重要だと思います。

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  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
  ください。( mailto:ps@nite.go.jp )                      
                                                             
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html


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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図