製品安全

Vol.255 12月22日号「電気ストーブによる事故」

 ■■■◆             2015.12.22 VOL.255
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  軽量で持ち運びに便利な電気ストーブは、洗面所や脱衣場、玄関フロア
  など屋内のあらゆるところで重宝しています。一方で、暖房器具の中で
  は最も事故件数が多くなっています。特徴的なことは、換気が必要ない
  ためか「就寝中」の使用、またはリコール対象製品による事故も多く発
  生していることです。今回は、電気ストーブによる事故を紹介します。

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               項目一覧 
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1.電気ストーブによる事故

2.製品事故収集情報(12月2日~12月15日 受付 147件)

3.社告・リコール情報( 2件)

4.その他の製品安全情報
  ・「製品の安全(PL対策)勉強会」のご案内
  ・「PL研究学会」のご案内
  ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

5.編集後記

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             1.電気ストーブによる事故
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  【事例1】電気ストーブとその周辺を焼く火災が発生した。
   →電気ストーブをつけたまま横になって、いつの間にか寝てしまいま
    した。そのため、布団が電気ストーブに接触して過熱され、発火し
    たと考えられます。

  【事例2】就寝中、ハロゲンヒーターから発火し、周辺を焼いた。
   →転倒OFFスイッチが作動しないように改造していました。そのため、
    本体が転倒した際に本体の外郭樹脂や周辺の可燃物が焼損したと考
    えられます。
  
  【事例3】ハロゲンヒーターから出火し、住宅を全焼して1人が死亡、2
   人が軽傷を負った。
   →電力制御用に使用している部品(ダイオード)の不良により異常発
    熱し、首振り部分の樹脂製バックカバー付近から発火したと考えら
    れます。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  【事例1の注意事項】
   寝具やカーテン、衣類等が電気ストーブの高温部に接触して発火する
   おそれがあります。就寝時や人のいないところでは使用しないでくだ
   さい。

  【事例2の注意事項】  
   自ら改造や修理をしないでください。電源コードの修理をした際、接
   続が不完全であったために接続不良が生じて異常発熱し、ショートし
   て発火する事故も多発しています。

  【事例3の注意事項】
   リコール対象製品による事故が発生しています。リコール対象製品を
   お持ちの場合は、直ちに使用を中止してお買い求めの販売店や製造事
   業者に相談してください。なお、お持ちの製品がリコール対象製品で
   あるかは以下のサイトで確認できます。
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

  ■NITEでは2015年11月26日に「電気ストーブ等の電気暖房機器による火
   災及びゆたんぽやカイロ等による低温やけどにご注意ください」をプ
   レスリリースしています。
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs151126.html

  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                      (12月2日~12月15日 受付  147件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名             (事故状況と件数)
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     1.衣類(ズボン、女性用)        (軽傷等 44件)
     2.運動器具(腹筋用トレーニング台)   (軽傷等  7件)
     2.パソコン                 (破損等  7件)
     4.石油ストーブ             (死亡等  4件)
     4.自転車                                (重傷等  4件)
         4.電気ストーブ                          (火災等  4件)
     4.照明器具                 (火災等  4件)
     4.ガス給湯器               (破損等  4件)
    ======================================================== 
        衣類(ズボン、女性用)は、ズボンを着用したところ、皮膚炎
    を発症したという44件の同種事故です。運動器具(腹筋用トレ
    ーニング台)は使用中にアーム部分が破損し、軽傷を負ったと
    いう7件の同種事故、パソコンは内部が焼損したという7件の同
    種事故です。
  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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              3.社告・リコール情報
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    ◆アキレス株式会社「靴」           12/07(HP)
    【詳細】 http://www.achilles.jp/info/detail/spalding/20151207.pdf

    ◆株式会社馬里奈「靴」            12/01(HP)
    【詳細】 http://www.mar-c.jp/news/news_company/3143/
   株式会社丸井グループ お客様サービス室 (販売企業 株式会社丸井)
       http://www.0101.co.jp/pdf/151207_bettyclub.pdf

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           4.その他の製品安全情報
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    ◆◆◇      「製品の安全(PL対策)勉強会」のご案内      ◇◆◆

       特定非営利活動法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)

  取扱説明書ガイドライン2015の改訂内容説明と取扱説明書制作上のアド
  バイス、検証実務ワークショップを行います。

  【開催日】2016年1月19日(火) 14:00~15:30
  【会 場】大阪 南港ATC
  【参加費】無料(会員)/ 500円(一般)(予約をお願いします)
  【詳 細】 http://jtdna.or.jp/info/oosaka_0119/

  【開催日】2016年1月20日(水) 19:00~21:00
  【会 場】仙台市八木山市民センター第一研修室
  【参加費】500円(資料代)(予約をお願いします)
  【詳 細】 http://jtdna.or.jp/info/sendai_0120/

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    ◆◆◇           「PL研究学会」のご案内           ◇◆◆

                                   一般社団法人PL研究学会

  <第3回法律体系研究部会>
  「製造物責任とCSR」をテーマに、わが国企業のPL対策やリコールのあ
  り方を考えます。
  【開催日】2016年1月22日(金) 15:00~17:00
  【会 場】日本女子大学目白キャンパス
  【参加費】無料(予約をお願いします)
  【詳 細】 http://aplics.org/index.php?QBlog-20151126-1

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   ◆◆◇       iPod nanoの製品事故に係る定期報告        ◇◆◆

                             経済産業省

  平成27年12月11日付、Apple Japan合同会社(旧 アップル ジャパン株
    式会社)の経済産業省へのiPod nano(第一世代)の製品事故に係わる
    定期報告がありました。平成27年11月1日から30日までの本体・バッテ
    リー交換件数は1,700件となっています。同社が対策を開始した平成22
    年8月11日以降の本体・バッテリー交換件数の累計は248,527件となって
    います。
    http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou151218_2.pdf

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   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

     12/22   2件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/151222kouhyou_1.pdf
     12/18  17件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/151218kouhyou_1.pdf
     12/15 11件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/151215kouhyou_2.pdf
     12/11 12件  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/151211kouhyou_1.pdf

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              5.編集後記

  去年の暮れに帰省した際、脱衣所に電気ストーブが導入されていました。
  寒かった脱衣所が一転して快適な空間になったものの、風呂上がりにバ
  スタオルが接触しそうになってヒヤリとした場面も。電気ストーブはコ
  ンパクトな製品も多く、屋内の様々な場所で手軽に使用できますが、だ
  からこそ置き場所や使い方には注意が必要です。
  年内のPSマガジン配信は今号で最後となります。今年1年おつきあいい
  ただき誠にありがとうございました。皆様が良い年を迎えられるよう、
  心よりお祈りいたします。

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  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
  ください。( mailto:ps@nite.go.jp )                      
                                                             
  配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い
  致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています)              
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/index.html

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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図