製品安全

Vol.235  2月24日号「ガスふろがまによる事故」

 ■■■◆             2015.2.24 VOL.235
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  NITEに寄せられる事故情報のうち、年間を通じて事故件数が多い製品の
  ひとつにガスふろがまがあります。春の引っ越しシーズンを迎え、新居
  で初めてガスふろがまを使うという人もおられるかと思います。今回は
  ガスふろがまによる事故を紹介します。

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               項目一覧 
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1.ガスふろがまによる事故

2.製品事故収集情報(2月4日~2月17日 受付 116件)

3.社告・リコール情報(2件)

4.NITEからのお知らせ
  ・平成27年度NITE講座「リスクガバナンス」受講生募集

5.その他の製品安全情報
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
  ・「第10回安全工学フォーラム」のご案内

6.編集後記
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              1.ガスふろがまによる事故
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 (事例1)
  浴室の排水口が髪の毛などで詰まったため排水不良となり、浴室内に設
  置したガスふろがまが水につかったため、バーナー部から正常な炎が出
  なくなり、バーナー手前側に炎があふれて機器内部を焼損する火災が発
  生した。

 (事例2)
  浴室内に設置したガスふろがまの口火が点火しづらくなった状況で点火
  を繰り返していたため、未燃ガス(生ガス)が滞留し、再点火操作を行っ
  た際のスパークによって爆発的に着火して、その衝撃で機器本体が変形
  し、浴室の窓ガラスが割れた。

 (事例3)
  屋外に設置したガスふろがまの給気口などが外壁塗装工事のビニールシー
  トで覆われた状態で入浴したため、給排気が正常に行われないことによ
  る不完全燃焼によって一酸化炭素中毒となり、1人が死亡した。

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  →浴室内にふろがまが設置されているタイプの場合、浴室の排水口は、
   詰まらないようこまめに掃除してください。機器内部に水が浸入す
   ると、火災や機器損傷の原因になります。

  →複数回の点火操作で点火しないときや、途中で火が消えたときは、
   しばらく時間を空けてから再点火してください。連続で点火操作を
   行うと、滞留した未燃ガスに異常着火するおそれがあります。

  →建物外壁の塗装工事中は、ガス機器の給排気筒(煙突)、換気扇な
   どの給排気設備がふさがれていないことを確認してください。給排
   気設備がふさがれた状態でガス機器を使用すると、異常着火や一酸
   化炭素中毒のおそれがあります。

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  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆       
                   (2月4日~2月17日 受付 116件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

         製品名             (事故状況と件数)
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     1.電気ストーブ             (軽傷等 7件)
     1.ガス給湯器              (破損等 7件)
     3. ガスこんろ               (死亡等 5件)
     3. ノートパソコン             (火災等 5件)
    ======================================================== 
     ノートパソコンの事故は、リコール対象製品によるものです。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/youshiki/20150212index.html  (Word版・PDF版)

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           3.社告・リコール情報
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  ◆株式会社スコットジャパン「自転車用ヘルメット」   2/17(HP)
     【詳細】 http://www.scott-japan.com/sites/default/files/SCOTT%20VANISH%20EVO%20リコールのお知らせ_0.pdf

  ◆アロン化成株式会社「手すり部材」          2/16(HP)
     【詳細】 http://www.aronkasei.co.jp/anjyu/info/info.php#11

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  ◇最近の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/recall_new/index4.html
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           4.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇ 平成27年度NITE講座「リスクガバナンス」受講生募集 ◇◆◆ 

  NITE 3センター(製品安全センター、化学物質管理センター、バイオテ
  クノロジーセンター)では、我が国のリスクガバナンスの形成に資する
  ために、来年度からNITE講座「リスクガバナンス」を以下のように開講
  します。ぜひご参加ください。

  ◇ 製品安全センター ◇ 
  【科 目 名】 製品安全のためのリスクガバナンス  
  【日  程】 2015年4月10日(金)~2015年7月24日(金)【全15回】
         18:00~20:00
  【受 講 料】 無料
  【場  所】 関西大学高槻ミューズキャンパス
         (最寄り:JR高槻駅もしくは阪急高槻市駅)
  【定  員】 60人
  【募集期間】 2月24日~4月6日
  【申込方法】 http://www.nite.go.jp/jiko/event/kouza/2015fy/index2015.html
 
  ◇ 化学物質管理センター ◇ 
  【科 目 名】 化学物質のためのリスクガバナンス  
  【日  程】 2015年4月7日(火)~2015年7月21日(火)【全15回】
         18:30~20:30
  【受 講 料】 無料
  【場  所】 製品評価技術基盤機構
         (最寄り:京王新線幡ヶ谷駅もしくは小田急代々木上原)
  【定  員】 30人
  【募集期間】 3月2日~3月27日
  【申込方法】 3月2日NITEホームページにて公開予定

  ◇ バイオテクノロジーセンター ◇ 
  【科 目 名】 バイオテクノロジーのためのリスクガバナンス  
  【日  程】 2015年4月16日(木)~2015年7月30日(木)【全15回】
         18:30~20:30
  【受 講 料】 無料
  【場  所】 製品評価技術基盤機構
         (最寄り:京王新線幡ヶ谷駅もしくは小田急代々木上原)
  【定  員】 50人
  【募集期間】 3月2日~4月13日
  【申込方法】 3月2日NITEホームページにて公開予定

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           5.その他の製品安全情報
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   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
     2/24   6件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150224kouhyou_1.pdf
     2/20   9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150220kouhyou_1.pdf
     2/17  13件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150217kouhyou_1.pdf
     2/13   4件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150213kouhyou_3.pdf
     
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  ◆◆◇   「第10回安全工学フォーラム」のご案内     ◇◆◆
         「世界に誇れる日本の安全について考える」

                   公益社団法人 日本工学アカデミー

  安全工学フォーラム第10回開催を記念し、日本が世界に誇れる安全分野
  について、その良さを点検し、さらなる安全性の向上を目指すため、専
  門家による取組や事例などを交えて講演を行います。

  【開催日】 2015年3月6日(金) 13:30~17:30
  【会 場】 公益財団法人鉄道弘済会 弘済会館4階「菊」
        (東京都千代田区)
  【参加費】 無料

  【詳 細】 http://www.eaj.or.jp/

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              5.編集後記

  浴室の排水口は、外見であまり汚れが目立たないためつい掃除を忘れ
  てしまい、ある日水の流れが悪くなってから慌てて掃除をする…とい
  うことがよくあります。ガスふろがまを使った経験がある人の話を聞
  くと、排水口がつまると、浴槽の栓を抜いた際、浴室内に水があふれ
  て機器内部に水が浸入するおそれがあるので、定期的に掃除するよう
  注意書きがあったとのこと。
  事例で紹介しているバーナーの炎が漏れる以外にも、点火部分が水に
  濡れて点火不良が生じ、異常着火の原因になることもあるので、こま
  めに掃除を行い安全に使用したいですね。

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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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