Vol.224  9月 9日号「家具による事故」
■■■◆ 2014.9.9 VOL.224 ==■ ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)=========== ■■■◆ ■■■ 製品安全についての情報をお届けします。 ■ ■ (第2・4火曜日発行) ■ ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥> ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構] ■■■ 製品安全センター ====================================================================== 「踏み台を出すのが面倒だから、折りたたみいすを使おう」、「ねじが 緩んでいるけど、まだ大丈夫だろう」。こうしたちょっとした横着や油 断で、ヒヤッとした経験は誰もがお持ちだと思います。今回は、製品本 来の目的以外で使ったり、日頃のメンテナンス不足で発生した家具によ る事故をご紹介します。 ====================================================================== 項目一覧 ====================================================================== 1.家具による事故 2.製品事故収集情報(8月20日~9月2日 受付 75件) 3.社告・リコール情報(3件) 4.NITEからのお知らせ ・プレスリリース *家具や住宅用設備による高齢者及び子どもの事故の防止について (注意喚起) ・「高齢者の事故」注意喚起リーフレットの発行について 5.その他の製品安全情報 ・流通事業者向け製品安全セミナー「~流通事業者における製品安全確 保に向けた取組のポイント~」のご案内 ・「製品安全セミナー」のご案内 ・「生活の安全学-事故調査と安全マネジメント-」のご案内 ・「出版記念講演会」と「図書進呈」のご案内 ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告 6.編集後記 =================================== 1.家具による事故 =================================== (事例1)【折りたたみいす】 高い所の物を取ろうとして折りたたみいすの上に乗ったところ、転 倒して重傷を負った。 →折りたたみいすを踏み台代わりに使用したため、バランスを崩した ものと考えられます。 (事例2)【テレビ台】 テレビ台の前面キャスターが緩み、テレビが落下して壊れた。 →キャスターのネジの締め付けが緩くてキャスターがぐらついていた こと、使用者が締め直しを行っていなかったことから、キャスター のネジに負担がかかってネジ山が破損し、キャスターのぐらつきが 大きくなっていました。その状態でテレビ台を移動したことで、キ ャスターが破損したものと考えられます。 (事例3)【クローゼットの折戸】 子どもがクローゼットの折戸を開け閉めしていたところ、勢いよく 閉まって右手親指を挟み、つめがはがれた。 →クローゼットの折戸で遊んでいた際に、折戸のすき間に右手親指を 入れた状態で扉が閉まったためと考えられます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇(事例1)折りたたみいすを踏み台代わりにするなど、製品本来の目 的以外の用途に使用しないでください。バランスを崩したり、想定外 の荷重がかかって製品が破損してけがを負うおそれがあります。 ◇(事例2)ボルトやねじなどの固定金具は、使用を続けるうちに緩む ことがあります。使用前に固定金具の緩みを点検してください。緩み に気づいたら、思わぬ事故に繋がる前にしっかり固定してください。 ◇(事例3)折りたたみいすやテーブル、扉などのすき間に指などが挟 まれないよう注意してください。特に開閉や移動時は、子どもの指が すき間に入っていないか確認してください。 ■家具による事故の詳細は、NITEの8月28日のプレスリリース「住宅用 設備による高齢者及び子どもの事故の状況や注意点など」をご参照く ださい。 *家具や住宅用設備による高齢者及び子どもの事故の防止について (注意喚起) http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs140828.html ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html =================================== 2.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (8月20日~9月2日 受付 75件) NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。 製品名 (事故状況と件数) ===================================================== 1.電気冷温水給湯器 (軽傷等 8件) 2.エアコン (火災等 4件) 2.ガスこんろ (火災等 4件) 2. ガスふろがま (破損等 4件) 2. ガス給湯器 (軽傷等 4件) 2. 配線器具 (火災等 4件) ===================================================== 電気冷温水給湯器(ウォーターサーバー)の事故は、使用中に熱湯が 止まらなくなったという7件の同種事故がありました。 ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます) http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html ■事故情報の提供をお願いいたします。事故の再発防止のため、有効に 活用させていただきます。 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) =================================== 3.社告・リコール情報 =================================== ◆アイリスオーヤマ株式会社「フライパン」(HP) 9/01 【詳細】 http://www.irisohyama.co.jp/safetyinfo/attenquickpan.html ◆日本ヒューレット・パッカード株式会社 「ノートPC用AC電源コード」(HP・新聞)8/27 【詳細】 http://h50146.www5.hp.com/info/replacement/fy2014/fy14-01.html ◆大前株式会社「グルーポット」 7/14 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2014071401.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇最近の社告・リコール情報 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html ◇社告・リコール情報の検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 4.NITEからのお知らせ =================================== ◆◆◇ プレスリリースについて ◇◆◆ NITEでは、8月28日に「家具や住宅用設備による高齢者及び子どもの事 故の防止について」の注意喚起を行いました。 *家具や住宅用設備による高齢者及び子どもの事故の防止について (注意喚起) http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs140828.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇「高齢者の事故」注意喚起リーフレットの発行について ◇◆◆ NITEで収集した事故情報を基に、高齢者が被害に遭いやすい事故事例と 事故防止のポインをト分かりやすくまとめたリーフレットを作製しまし た。地域や社内回覧にご利用ください。 「高齢者に多い こんな事故 ~気をつけて!ちょっとした不注意にご用心!」 http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/data/old_2014.pdf ◇過去の注意喚起リーフレットの情報 http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/leaflet.html =================================== 5.その他の製品安全情報 =================================== ◆◆◇ 「流通事業者向け製品安全セミナー ◇◆◆ 流通事業者における製品安全確保に向けた取組のポイント」のご案内 経済産業省 経済産業省が2013 年7月に公表した「製品安全に関する流通事業者向け ガイド」および「製品安全に関する流通事業者向けガイドの解説」を元 に、製品安全確保に向けて流通事業者に期待される役割等について事例 等を交えながら解説します。また、実際に製品安全に関する取組を推進 している事業者より好取組事例を紹介します。 【日 程】13:30~17:00 福岡 2014年 9月26日(金)三井住友海上福岡赤坂ビル8階 第一会議室 岡山 2014年10月10日(金)三井住友海上岡山ビル5階 5AB会議室 新潟 2014年10月17日(金)コープシティ花園ガレッソホールa会議室 仙台 2014年10月28日(火)三井住友海上仙台ビル10階会議室「金華山」 札幌 2014年10月29日(水)三井住友海上札幌MTビル10階 第一会議室 【参加費】無料 【詳 細】http://www.irric.co.jp/event/20140828/index.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 「製品安全セミナー」のご案内 ◇◆◆ 経済産業省 経済産業省では、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提 供・注意喚起を行っており、その一貫として、平成19年3月から消費者 向けセミナーを開催しています。NITEからも講師の派遣、再現映像の紹 介、事故品の展示を行う予定です。ぜひご参加ください。 【開催日】 2014年10月5日(日)14:00~15:30 【会 場】 山形県国際交流プラザ(山形市) 【入場料】 無料 【詳 細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/pdf/141005seminar.pdf ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 「生活の安全学-事故調査と安全マネジメント-」 ◇◆◆ のご案内 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 「事故調査」の唯一の目的は事故の再発防止であることを理解し、事故 調査の手法から、積極的な安全マネジメント、すなわち事故の未然防止 =生活の安全へとつなげる考え方を、弁護士や元日本航空機長等の貴重 や意見も交えて解説します。ヒューマンエラーの考え方やリスクアセス メントの手法は様々な分野で応用可能であり、日常生活の安全を高める ことにもつながります。 【日 程】2014年9月27日~2014年10月25日 各土曜日 10:30~12:00 全5回 【会 場】早稲田大学エクステンションセンター中野校 東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学国際コミュニティプラザ1階 (最寄り:JR中野駅より徒歩10分) 【定 員】30人 【受講料】会員11,500円 ビジター13,200円 【詳 細】https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/4592/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 「出版記念講演会」と「図書進呈」のご案内 ◇◆◆ 一般財団法人日本科学技術連盟 世界に通用する製品安全リスクアセスメントシリーズ(第1巻~第4巻) 出版記念講演会 【日 程】2014年10月16日(木) 13:00~17:00 【会 場】東京・日科技連 東高円寺ビル (東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅) http://www.juse.or.jp/about/location_map2.html 【参加費】一般・日科技連賛助会員ともに 16,200円/1人 (税込、シリーズ4冊をセットで進呈) 【定 員】100人、定員になり次第、締め切ります。 【詳 細】http://www.juse.or.jp/reliability/283/?mail140909nite ※本シリーズは『経済産業省製品安全課長推薦図書』です。 『R-Mapとリスクアセスメント・基本編・手法編(上下)』 『R-Map分析事例100選―安全設計のための事例100選―』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 9/9 13件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140909kouhyou_1.pdf 9/5 10件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140905kouhyou_1.pdf 9/2 12件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140902kouhyou_1.pdf 8/29 5件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140829kouhyou_1.pdf 8/26 9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140826kouhyou_1.pdf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ iPod nanoの製品事故に係る定期報告 ◇◆◆ 経済産業省 平成26年8月11日、Apple Japan合同会社(旧 アップル ジャパン株式会 社)の経済産業省へのiPod nano(第一世代)の製品事故に係わる定期 報告がありました。平成26年7月1日から31日までの本体・バッテリー交 換件数は2,596件となっています。同社が対策を開始した平成22年8月11 日以降の本体・バッテリー交換件数の累計は214,557件となっています。 http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou140828_1.pdf =================================== 6.編集後記 少しずつ秋の気配が感じられるこの頃です。さて、今年度もNITE製品安 全センターの「製品安全業務報告会」を、大阪会場は11月6日に天満橋の ドーンセンター、東京会場は11月20日に渋谷区文化総合センターで開催 します。参加者の募集開始日には、PSマガジン特別号を配信する予定で す。毎年好評を頂いているポスターセッションなどで皆様と直接お話し できる機会でもあり、楽しみにしています。 =================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 製品安全広報誌「生活安全ジャーナル」のリンク http://www.nite.go.jp/jiko/journal/ PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致 します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。 PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ 掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡 ください。( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い 致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています) http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課 http://www.jiko.nite.go.jp/
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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