Vol.223  8月26日号「高齢者の製品事故」
■■■◆ 2014.8.26 VOL.223 ==■ ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)=========== ■■■◆ ■■■ 製品安全についての情報をお届けします。 ■ ■ (第2・4火曜日発行) ■ ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥> ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構] ■■■ 製品安全センター ====================================================================== 内閣府の「平成25年版 高齢社会白書」によれば65歳以上の高齢化率は 24.1%となっています。20年後の平成47年には4人に1人が75歳以上の高 齢者になる見込みです。製品に求められる安全性も対応を迫られます。 今回は、敬老の日を前に、高齢者の製品事故をご紹介します。 ====================================================================== 項目一覧 ====================================================================== 1.高齢者の製品事故 2.製品事故収集情報(8月6日~8月19日 受付 126件) 3.社告・リコール情報(2件) 4.その他の製品安全情報 ・「R-Mapセミナー」のご案内 ・「製品安全(PL対策)セミナー」のご案内 ・「 製品安全対策カンファレン ス 」のご案内 ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 5.編集後記 =================================== 1.高齢者の製品事故 =================================== (事例1)【暖房便座】 暖房便座に30分ほど座っていたら、低温やけどを負った。 (60歳代 女性) →便座の上に長時間座っていたためと考えられます。温度は「低温」 より少し高く設定していました。 (事例2)【歩行補助車】 家の人に腰を支えてもらいながら歩行補助車を押し、左に曲がろう としたら転倒して重傷を負った。(80歳代 女性) →歩行の際に介助者が必要であり、歩行補助車の使用は無理な状況だ ったためと考えられます。表示にも「手すりなどつかまり歩きをす る人には適していない」という旨の記載がありました。 (事例3)【ガスこんろ】 ガスこんろ周辺を焼く火災が発生し1人が死亡した。 (80歳代 女性) →調理中、衣服に火が燃え移ったため、火災に至ったものと考えられ ます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇(事例1)暖房便座などで、熱さを感じない程度の温度でも長時間接 触していると低温やけどを負うことがあります。高齢者や体の不自由な 人、介護が必要な人などは座っている時間が長くなる傾向があるため、 取扱説明書とおりに「低」や「切」に調節してください。 ◇(事例2)歩行補助車は主に自立歩行が可能な人を対象としています。 また、使用中に本体が折り畳まれないようにロックレバーで必ず固定し てください。 ◇(事例3)ガスこんろに近づき過ぎないでください。こんろの奥に手 を伸ばすときは火を消してください。毛足の長いものやゆったりと垂れ 下がったデザインの衣服は特に注意してください。 ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html =================================== 2.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (8月6日~8月19日 受付 126件) NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。 製品名 (事故状況と件数) ===================================================== 1.電気給湯器(ヒートポンプ式) (破損等 9件) 2.配線器具(延長コード)【差し込みプラグ】 (軽症等 8件) 3.ガス給湯器 (破損等 7件) 3. 自転車 (重症等 7件) 5. エアコン (軽症等 6件) 5. ガスふろがま (軽症等 6件) ===================================================== 電気給湯器の事故は、ヒートポンプユニットが破裂したという9件の 同種事故です。配線器具の事故は延長コードを使用中、差込みプラグ 付近から火花が出て、軽傷を負ったなどの7件の同種事故を含んでい ます。 ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます) http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html ■事故情報の提供をお願いいたします。事故の再発防止のため、有効に 活用させていただきます。 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) =================================== 3.社告・リコール情報 =================================== ◆株式会社オージーケーカブト「オートバイ用ヘルメット」(HP)8/18 【詳細】 http://www.ogkkabuto.co.jp/about/topics/upimage/201408/18/rdc1.pdf ◆コクヨファニチャー株式会社「椅子」(HP) 8/08 【詳細】 http://www.kokuyo.co.jp/info/20140808.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇最近の社告・リコール情報 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html ◇社告・リコール情報の検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 4.その他の製品安全情報 =================================== ◆◆◇ 「R-Mapセミナー」のご案内 ◇◆◆ 一般財団法人日本科学技術連盟 【会 場】日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅) ◆ R-Map入門コース(無料) 【対 象】R-Map手法に興味がある、またはこれから学びたいと考えて いる人。R-Map関連セミナーに参加を検討していたり、参加 を予定している人。 【開催日】第2回2014年9月10日(水)13:30~16:30 【参加費】無料 【詳 細】http://www.juse.or.jp/seminar/19069/?140826nite ◆ 製品安全(PS)技術コース 【対 象】製造物責任・製品安全に関わる設計、開発技術、品質管理・ 品質保証、製造等の管理者、技術者、スタッフ。 【開催日】第1回2014年9月11日(木)~12日(金) 第2回2015年1月28日(水)~29日(木) 【参加費】有料(45,360円(一般)/ 39,960円(日科技連賛助会員)) 【詳 細】http://www.juse.or.jp/seminar/19072/?140826nite ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 「製品安全(PL対策)セミナー」のご案内 ◇◆◆ 特定非営利活動法人日本テクニカルデザイナーズ協会 製品安全対策において「取扱説明書」、そして事故発生後対策の「リコ ール対策」が重要になります。セミナーでは、最新PL対策と製品安全、 消費者安全の関係や返品・苦情を減らす取り組みなどをご紹介します。 消費者庁後援 【開催日】2014年9月19日(金)13:30~16:15 【会 場】東京・池袋 【参加費】無料 【詳 細】http://www.jtdna.or.jp/2014/08/2014.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 「 製品安全対策カンファレンス 」のご案内 ◇◆◆ 一般財団法人大阪デザインセンター 経済産業省が主催する製品安全対策優良企業表彰を受賞した8企業・団 体を講師として招き、実務内容を直接・具体的に聞く全5回の研修会で す。先進企業の事例に学び、デザイン的視点を織り交ぜながら解説しま す。 【開催日】2014年10月2日(木)、7日 (火)、14日(火)、 21日(火)、 28日 (火) 15:00~17:00 【場 所】日刊工業新聞社 大阪支社 セミナールーム (大阪市中央区) 【参加費】有料 【詳 細】http://www.osakadc.jp/event/2014/0801120303.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 8/26 9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140826kouhyou_1.pdf 8/22 5件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140822kouhyou_1.pdf 8/15 9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140815kouhyou_1.pdf =================================== 5.編集後記 若いころ、低温やけどを負ったことがあります。冬場にカイロを腰に あてっぱなしにしていたら、ヒリヒリというよりチリチリ?(痛みや 症状は状況や個人差があると思います)とした痛みを感じました。当 時は低温やけどのことは知らなかったし、チリチリ程度なので気にも していませんでした。日が経っても、チリチリ感がひかないため確認 するとカイロの形そのまま赤くなっていました。翌年の夏になっても 痕は残ったまま。水着が着られないため、海やプールに行けないのが とても悲しかった夏の思い出です。 =================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 製品安全広報誌「生活安全ジャーナル」のリンク http://www.nite.go.jp/jiko/journal/ PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致 します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。 PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ 掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡 ください。( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い 致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています) http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課 http://www.jiko.nite.go.jp/
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