製品安全

Vol.212  3月11日号「自転車の製品事故」

 ■■■◆              2014.3.11 VOL.212
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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    暖かい春の日差しが待ち遠しい今日このごろです。自転車に乗って
   の遠出も楽しみですが、気温の上昇とともに自転車の製品事故も増加
   します。特に乗り始めてから1年未満の事故が多く、思わぬ大けがに
   なることも少なくありません。今回は自転車の事故をご紹介します。
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               項目一覧 
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1.自転車の製品事故

2.製品事故収集情報(2月19日~3月4日 受付 156件)

3.社告・リコール情報(3件)

4.NITEからのお知らせ
  ・プレスリリース
   *自転車による製品事故の防止について(注意喚起)
  ・注意喚起ちらしの発行

5.その他の製品安全情報
    ・ R-Mapセミナー(入門コース)
    ・ 第6回JTDNA製品安全シンポジウム2014
    ・リコール製品による重大製品事故の公表について
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

6.編集後記
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            1.自転車の製品事故
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   (事例1)折り畳み自転車で走行中、飛び出してきた人を避けようとし
     たら、ハンドルが緩み、転倒し、負傷した。


   →  乗車前のハンドル固定レバーの締め付けが緩かったため、急にハ
     ンドルを切った際にハンドルが下がり、転倒したものと考えられ
     ます。ハンドルポストには、「乗車前にハンドルが確実に固定さ
     れているか確認してください」と警告ラベルがあり、取扱説明書
     には「前輪を両足で挟み、左右のハンドルを持ち、上下左右に動
     かし確認する」旨、記載されていました。なお、自転車の使用期
     間は1年未満でした。

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   (事例2)一般用自転車で走行中、前ブレーキをかけたところ前輪がロ
     ックして転倒し、負傷した。
                                      
   → 前方の自転車との接触を避けるため、前ブレーキを強くかけ過ぎ
     たものと考えられます。取扱説明書には、「前方に注意し、スピ
     ードを控えめにして急ブレーキをかけない。前ブレーキを強くか
     けると車輪がロックし、転倒するおそれがある」旨、記載されて
     いました。なお、自転車の使用期間は1年未満でした。

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   (事例3)電動アシスト自転車で走行中、壁にぶつかって死亡した。

   → 後輪ブレーキが利かない状態のまま走行中、さび付いていた前輪
     ブレーキワイヤーが切れたために止まることができなかったもの
     と考えられます。

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  ◇事例1のように、折り畳み自転車の締付け部の固定が不十分だったこ
   とが原因の事故が発生しています。自転車の事故は骨折など被害が大
   きく、特に折り畳み自転車はその傾向が強いので注意してください。

  ◇事例1や2のように、使用期間1年未満の事故が多く発生しています。
   取扱説明書をよく読んで正しく使用してください。慣れるまでは慎重
      に操作してください。

  ◇事例1や3のように、ブレーキやハンドルなどの乗車前点検を行えば
   防げた事故が報告されています。点検をし、不具合があれば修理をし
   て使用してください。

  ◆初めて運転する場合や、新しい自転車に乗り換えた場合は、一般道で
   乗る前に空き地や公園など安全な場所で練習を行ってください。また、
   安全な乗車のための講習が、自治体や警察によって行われていますの
   で参加しましょう。

  ■自転車事故の発生件数や被害状況などの詳細は2月27日のプレスリ
   リースを参照ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs140227.html

  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html
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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
         (2月19日~3月4日 受付 156件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

        製品名             (事故状況と件数)
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      1.ガスふろがま       (破損等 16件)
      2.電気ストーブ       (死亡等 13件)
      3.ガス給湯器        (破損等 12件)
      4.石油ストーブ       (死亡等  7件)
      5.エアコン         (火災等  5件)
      5.ガスこんろ        (火災等  5件)
    ===================================================== 
   ガスふろがまは、点火したところケーシングが変形したという事故な
   どで、同一事業者の同種事故5件が含まれています。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。事故の再発防止のため、有効に
   活用させていただきます
   http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)

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           3.社告・リコール情報
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    ◆アキュフェーズ株式会社「プリメインアンプ」(HP)    3/5
    【詳細】  https://www.accuphase.co.jp/inform.html

    ◆株式会社サンエー・ビーディー「婦人靴」(HP)            2/21
    【詳細】  http://www.saneibd.com/topics/info/20140221.html

    ◆ヨネックス株式会社「スノーボード用ブーツ」(HP)        2/18
    【詳細】  http://www.yonex.co.jp/news/2014/02/1402191030.html

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  ◇最近の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           4.NITEからのお知らせ
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    ◆◆◇       プレスリリースについて         ◇◆◆       

  NITEでは、2月27日に「自転車による製品事故の防止」について
  注意喚起を行いました。   
  *自転車による製品事故の防止について(注意喚起)
  http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs140227.html

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  ◆◆◇       注意喚起ちらしの発行について      ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームペ
  ージに掲載しております。地域や社内回覧にご利用ください。

   「こんな事故にもご用心(No.53)」
    内容:加湿器・空気清浄機・除湿機、自転車などの事故
   http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/113_goyoujin53.pdf

  ◇過去の注意喚起ちらしの情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html

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           5.その他の製品安全情報
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  ◆◆◇     R-Mapセミナー(入門コース)      ◇◆◆

                    一般財団法人日本科学技術連盟

  設計段階から出荷後に至るまでの「全ライフサイクルに対応した製品安
  全リスクマネジメント手法」であるR-Map関連講座を体系化して、開催
    しています。R-Mapによるリスクアセスメントを、セミナーにご参加い
    ただきご活用ください。

  【開催日】第1回 平成26年4月10日(木) 13:30~16:30
       第2回 平成26年9月10日(水) 13:30~16:30
  【会 場】日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  【対 象】R-Map手法に興味がある人、学びたいと考えている人
  【参加費】無料
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/19069/?140311nite

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    ◆◆◇     第6回JTDNA製品安全シンポジウム2014   ◇◆◆

                NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)

    リコールをめぐる意見交換を通し、オムニチャネルにおける製品リスク
  アセスメントを行います。本体表示や取扱説明書のあり方と、回収効果
  を上げるための実使用者への告知など、モバイルを利用した取り組みな
    どを公表いたします。


  【開催日】平成26年4月11日(金)13:15~16:30
  【会 場】サンシャインシティ文化会館5階
                   501ホール(東京都池袋)
  【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします)
  【詳  細】 http://www.jtdna.or.jp/2014/02/jtdna-1.html

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  ◆◆◇ リコール製品による重大製品事故の公表について    ◇◆◆
                  (平成25年12月公表分)

                              消費者庁
  
  消費者庁は、リコール対象製品での事故が多発していることから、リコ
  ールを呼び掛けていた製品で重大製品事故が発生したものについて公表
  しています。
  2/28  11件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140228kouhyou_1.pdf

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    ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁
  
  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告
  のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

    3/11  14件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140311kouhyou_1.pdf
  3/7  12件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140307kouhyou_1.pdf
  3/4   13件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140304kouhyou_1.pdf
    2/28  17件  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/140228kouhyou_2.pdf

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              6.編集後記
  通っていた小学校では年に1度、自転車の安全講習がありました。横断
  歩道などを設置しての安全走行のほか、点検の仕方も教わりました。今
  でも点検方法などは覚えています。知識として身についたようです。
  NITEが作製している「製品安全教育DVDハンドブック」や「身・守り
  ハンドブック」も多くの児童や生徒さんたちに見てもらって、いつまで
  も記憶に残していただきたいと、我が経験を通じて感じています。
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
  くらしの安全・安心のための総合誌「生活安全ジャーナル」のリンク
   http://www.nite.go.jp/jiko/journal/                         
                                                              
  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。
                                                              
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課
                                    http://www.jiko.nite.go.jp/

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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