Vol.168  5月 8日号「カセットこんろによる事故」
■■■◆ ■ ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== ■■■◆ PSマガジンは製品安全についての情報を ■ ■■■ お届けします。 (第2・4火曜日発行) ■ ■ <等幅フォントでご覧ください> ■■ ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・ ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト) ■■■ 製品安全センター 製品安全調査課 http://www.jiko.nite.go.jp/ ==================2012. 5.8 Vol.168 ================== 日々暖かくなり野外でバーベキューなどをする機会も増えているのでは ないでしょうか。今回は、カセットこんろによる事故をご紹介します。 NITEからのお知らせでは、「注意喚起ちらしについて」、「PSマ ガジンに関するアンケートのお願い」を掲載します。 ====================================================================== 目次 ====================================================================== 1.製品事故収集情報 ・カセットこんろによる事故 ・消費生活用製品の事故情報収集状況(4月18日~4月24日受付35件) 2.社告・リコール情報(4件) 3.NITEからのお知らせ ・注意喚起ちらしについて ・PSマガジンに関するアンケートのお願い 4.関係機関の製品安全情報 ・株式会社ソーテック(現オンキヨーデジタルソリューションズ株式会 社)が輸入したノートパソコンのバッテリーパックのリコール(無償 交換又は返金) 経済産業省 ・消費生活用製品の重大事故製品に係る公表について 消費者庁 ・R-MAP実践研究会 研究員募集 !一般財団法人日本科学技術連盟 ・RーMapセミナー参加者募集 一般財団法人日本科学技術連盟 ・「製品安全(PL対策)セミナー」 NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA) 5.編集後記 =================================== 1.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ カセットこんろによる事故 ◇◆◆ ◇今回は、ご注意していただきたいカセットこんろによる事故事例を ご紹介します。 ---------------------------------------------------------------- (事例1) カセットこんろの火が消えたため、火をつけ直し、3回目の つけ直しの後にカセットボンベが爆発して6人が顔などに火 傷を負いました。 → 五徳(熱源の上に設置して、鍋、やかん、焼き網などを乗せるた めの器具)を裏返した状態で使用していたため、ガスボンベの内 圧が上昇し、圧力安全装置が作動して自動消火していましたが、 それに気づかず火をつけ直し使用していたため、ガスボンベの変 形が進み、爆発したものと推定されます。 ---------------------------------------------------------------- (事例2) グリルを使用中のガスこんろの上に置いたカセットこんろを 点火しようとしたところ、カセットこんろが爆発し、2人が 火傷を負いました。 → ガスこんろの上にカセットこんろを置いた状態でガスこんろのグ リルを使用していたため、ガスこんろの熱がカセットこんろに伝 わり、ガスボンベの内圧が上昇して破裂し、事故に至ったと推定 されます。 ---------------------------------------------------------------- ◇事例1のように、五徳を裏返して使用すると熱がガスボンベにも加 わり内圧が上昇しやすくなるので、正しく装着してください。 事例2のように、熱源の近くにボンベがあると爆発することがあり ます。熱源の近くではカセットこんろは使用しないでください。 ミニポスター http://www.nite.go.jp/jiko/poster/data/0270.pdf 再現映像 http://www.nite.go.jp/jiko/poster/swf/0270.swf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (4月18日~4月24日受付35件) NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件 数の多い製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中 です。 製品名 (事故状況と件数) ===================================================== 1.ガスふろがま (破損等4件) 2.ガスこんろ (火災等3件) 3.ガス瞬間湯沸器 (火災等2件) コーヒーメーカー (火災等2件) 靴 (軽傷等2件) 石油ストーブ (軽傷等2件) 電動アシスト自転車 (火災等2件) ガスこんろは火の消し忘れで火災にいたった可能性のある事故等で、靴 は歩行中に滑って肋骨を骨折した事故等です。 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム ページで公表しています。 → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html =================================== 2.社告・リコール情報 =================================== ◇株式会社ニコン 「バッテリー(デジタルカメラ用)」(HP) (2012/4/24) 当製品において、電池パック内の部品の不具合により機能不良に至る可能 性があり、その際に稀に発熱してバッテリーの外装が変形するおそれが判 明。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012042401.html ◇株式会社ソーテック(現オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社) 「バッテリーパック(ノートパソコン用)」(HP)(2012/4/20) 当製品において、使用しているバッテリーパックから発火した事例が1件 発生。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012042001.html ◇ライトウェイプロダクツジャパン株式会社 「自転車(マウテンバイク)」 (HP)(2012/4/20) 当製品の一部において、フロントフォークのサポートチューブに不良が発 生し、フロントフォークのアウターが外れるおそれが判明。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012042002.html ◇株式会社ウッドワン 「室内用手すり金具」(HP)(2012/4/16) 当製品において、金属部分のねじ穴周辺で、製造過程における作業ミスが 原因の強度不足による欠けなどの破損が8件発生したため。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012041602.html ■NITE社告・リコール情報のページ■ 【過去1年間の社告・リコール情報】 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 【社告・リコール情報の検索】 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 3.NITEからのお知らせ =================================== ◆◆◇ 注意喚起ちらしについて ◇◆◆ NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ に掲載しております。ダウンロードできますので、地域や社内回覧にご 利用ください。白黒印刷にも対応しております。 注意喚起ちらしのホームページ これまでのチラシがご覧いただけます。 http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html ◆◆◇ PSマガジンに関するアンケートのお願い ◇◆◆ 平素から製品安全情報マガジン(PSマガジン)をご愛読いただき、ま ことにありがとうございます。さて、PSマガジンの号数も150を超 えまして配信登録先は7000を超えました。これもひとえにご愛読い ただいている皆様のお陰と心より感謝いたしております。そして、当機 構は更なる内容の充実を目指し、これまで以上に使い易く、製品安全の 有効な情報を広くお届けするためご要望の調査を行うことといたしまし た。この度のアンケートはその参考とさせていただくものです。つきま しては、何かとご多用中のところ恐縮ですが、PSマガジンに対する以 下アンケートにお答えいただき、メールアドレス「ps@nite.go.jp」 に ご返信くださいますようお願い申しあげます。このメールマガジンをそ のまま返信していただければ当該アドレス宛てになります。 以下アンケート------------------------------------------------------- 1.PSマガジンの情報はどのくらい役に立っていますか。 A、B、C、Dについてそれぞれ( )に○を入れてください。 A 製品事故収集情報 ① 役に立っている ( ) ② どちらでもない ( ) ③ 役に立っていない ( ) B 社告・リコール情報 ① 役に立っている ( ) ② どちらでもない ( ) ③ 役に立っていない ( ) C NITEからのお知らせ ① 役に立っている ( ) ② どちらでもない ( ) ③ 役に立っていない ( ) D 関係機関の製品安全情報 ① 役に立っている ( ) ② どちらでもない ( ) ③ 役に立っていない ( ) 2.PSマガジン全体や各情報について、忌憚のないご意見、ご感想を お聞かせください。 ( ) ----------------------------------------------------------------------- 今後とも皆様にご活用いただけるPSマガジンを配信してまいりますの で今後ともご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。 =================================== 4.関係機関の製品安全情報 =================================== ◆◆◇ 株式会社ソーテック(現オンキヨーデジタルソリュー ◇◆◆ ションズ株式会社)が輸入したノートパソコンのバッ テリーパックのリコール(無償交換又は返金) 経済産業省(2012.4.24) 株式会社ソーテック(現オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社) が輸入したノートパソコンにおいて、当該製品から出火する重大製品事 故が発生しています。事故の原因は、当該製品に装着するバッテリーパ ック内のバッテリーセルに製造不良があり、バッテリーセル内部で短絡 が発生したため発煙・出火し、破裂に至ったものと考えられます。 【詳細】http://www.meti.go.jp/press/2012/04/20120420014/20120420014.html ◆◆◇ 消費生活用製品の重大事故製品に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあ った重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 4/24 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120424kouhyou_1.pdf 4/20 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120420kouhyou_1.pdf 4/17 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120417kouhyou_1.pdf ---------------------------------------------------------------------- ◆◆◇ R-Map実践研究会 研究員募集! ◇◆◆ ~ 製品安全に関する異業種交流会 ~ 一般財団法人日本科学技術連盟 企業にとって重要なリスクマネジメント、その対応に有効な R-Map手法 を用いて、事例中心に検討しています。皆さまからお困りの問題を提起 していただき、それに対して製品安全および製造物責任に関して経験豊 富な実務家・専門家が解決の糸口を互いに議論し、助言いたします。 ◆期 間:2012年5月~2013年3月(全8回) ◆会 場:東京・日科技連 東高円寺ビル ◆参加費:有料 【詳 細】 http://www.juse.or.jp/reliability/51/?mail120508PS ▼下記の申込書をダウンロードし、お申込みください▼ http://www.juse.or.jp/reliability/105/attachs/R_Mapken_moushikomi2012.doc ------------------------------------------------------------------------ ◆◆◇ R-Mapセミナー参加者募集 ◇◆◆ 一般財団法人日本科学技術連盟 日科技連では、設計段階から出荷後に至るまでの「全ライフサイクルに 対応した製品安全リスクマネジメント手法」であるR-Map関連講座を体系 化して、開催しています。R-Mapによるリスクアセスメントをセミナーと して、ご活用ください。2012年度も更なる飛躍を目指して、R-Map関連セ ミナーの内容を「リニューアル」しました。 会場:(東京)日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅) (大阪)中央電気倶楽部 (JR大阪駅) ◆ R-Map入門コース(無料)----------------------------------- 【対 象】R-Map手法に興味のある方、これから学びたいと考 えている方。R-Map関連セミナーに参加を検討して いる方・参加検討している方。 【開催日】第2回2012年7月 2日(月) 13:30~16:30(大阪) 第3回2012年9月 6日(木) 13:30~16:30(東京) 【参加費】無料 【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/17129/?1200508ps ◆ 流通段階・販売後のR-Map活用コース -------------------- 流通段階・製品販売後のリスク評価を中心にR-Map活用事例を説 明します。 【対 象】製造・流通・販売に関わる事業者、工業会、消費者団体 に所属される管理者・技術者・スタッフ・バイヤー等の 方々で、「R-Map入門コ-ス」を受講された方、または 同等の知識を習得されている方。 【開催日】第1回2012年5月17日(木) 13:00~17:00 (東京) 第2回2012年9月27日(木) 13:00~17:00 (大阪) 第3回2012年11月20日(火) 13:00~17:00 (東京) 【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/17065/?120508ps ◆ 開発段階のR-Map活用コース ---------------------------- 開発段階でのリスクアセスメント方法とポイントを学べます。 【対 象】製造・販売に関わる事業者、工業会、消費者団体に所属 される管理者・技術者・スタッフ・バイヤー等の方々で、 「R-Map入門コ-ス」を受講された方、または同等の知識 を習得されている方。 【開催日】第1回2012年5月18日(金) 9:20~17:00 (東京) 第2回2012年9月28日(金) 9:20~17:00 (大阪) 第3回2012年11月21日(水) 9:20~17:00 (東京) 【参加費】有料 【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/17066/?120508ps ◆ 製品安全(PS)技術コース ---------------------------- 製品事故の原因調査、製品安全へのアプローチの基本が理解でき ます。技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全 技術(PSE)」が理解できます。 【開催日】第1回2012年9月19日(水)~20日(木)(東京) 第2回2013年1月30日(水)~31日(木)(東京) 【参加費】有料 【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/17067/?120508ps ------------------------------------------------------------------ ◆◆◇ 「製品安全(PL対策)セミナー」 ◇◆◆ NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA) リコール整備などが着々と進んでいます。 すでに消費者安全を所管する行政でも「誤使用対策は事業者の責 務」として、リコールハンドブックやアセスメントハンドブック などに組み入れられています。 来る5月17日(東京・板橋グリーンホール)のセミナーは、消 費者庁から担当官の参加も予定しています。またJTDNAでは経済産 業省が行なう「製品安全対策優良企業表彰」の募集開始に合わせ たセミナー内容を予定しております。 詳細内容 >> http://goo.gl/4CWqW ぜひ、製品安全対策のご参考にしてください。 なお製品安全対策は、設計や製造に組み入れる「PS」と、販売 後の事業者責任としての「PL対策」の両面から取り組みが必要 です。そして、JTDNAが「製品安全文化構築への取り組み」の一環 として無料相談サポートを行う意味合いも良く理解いただけるも のと思います。 JTDNAでは準会員や正会員が率先して最新のPL対策を習得してい ます。セミナー会場で各地域から参加する会員にぜひご相談くだ さい。 【開催日・開催地】 ■2012年 5月17日(木) (東京) 詳細とお申込み >> http://goo.gl/TyPr9 ■2012年 5月22日(火) (大阪) 詳細とお申込み >> http://goo.gl/PLvBL ■2012年 5月23日(水) (仙台) 詳細とお申込み >> http://goo.gl/qw9dQ ■2012年 5月24日(木) (新潟県三条市) 詳細とお申込み >> http://p.tl/C_3Q 【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします。) =================================== 5.編集後記 =================================== 外でカセットこんろなどを使用して作るフランクフルトや焼きそばは、な ぜにあれほどおいしいのでしょうか。桜を見ながら飲むお酒も、なぜにあ れほどおいしいのでしょうか。事故を起こさないように楽しい思い出を残 していきたいものです。 ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ ◇事故情報の検索 NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報をご提供く ださい。 NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、そ の結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。 通知様式等は以下のホームページをご覧ください。 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280 【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ ※このメールマガジンは配信登録いただいたメールアドレスに配信しています。 心当たりのない方はお手数ですが、以下のメールアドレスまでご連絡ください。 ( mailto:ps@nite.go.jp ) このメールマガジンに関するお問い合わせ、転載、「関係機関の製品安全情 報」欄へ掲載等ご希望がありましたら、以下のメールアドレスあてにお寄せく ださい。なお、関連機関情報の掲載対象は製品安全に関連する情報です。 ( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信の登録や解除、配信メールアドレスの変更は、こちらから 製品安全情報マガジンHP(バックナンバーもあります) http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ 【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課
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TEL:06-6612-2066
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