製品安全

Vol.103  8月19日号「冷水筒による事故」

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 ■    ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== 
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                       http://www.jiko.nite.go.jp/

====================2009.8.19 Vol.103====================
 真夏に突入し、冷蔵庫にある冷たい飲み物に手が伸びて、すぐに中の飲み物
が無くなってしまいます。そんな時に活躍する、むぎ茶などを保冷するときに
使う「冷水筒」による事故事例をご紹介しています。NITEからのお知らせ
では、注意喚起ちらしの追加等を掲載しております。
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                 目次 
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1.製品事故収集情報
  ・冷水筒による事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(7月29日~8月11日受付113件)
2.社告・リコール情報(5件)
3.NITEからのお知らせ
  ・注意喚起ちらしの追加(IHこんろ・ガスこんろの天ぷら火災など)
  ・夏 くらしの中のかくれた危険リーフレットのリニューアル
4.関係機関の製品安全情報       
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について    経済産業省
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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     ◆◆◇   冷水筒による事故   ◇◆◆

◇今回は、ご注意いただきたい冷水筒による事故事例をご紹介します。

  (事例1)冷水筒(AS樹脂製)に熱い麦茶を入れ、ふたを閉めて持ち
      上げたところ、容器が破裂して、体に熱湯がかかり火傷を負い
      ました。
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  → 被害者は、熱湯を入れた際には十分に冷ましてからふたをする旨の
   表示が当該製品にあることを認識していたものの、うっかり熱いうち
   にふたをしてしまい、容器の内圧が高い状態で持ち上げたため、内圧
   と荷重の負荷に耐えられなくなって、取っ手の付け根付近が破損した
   ものと推定されます。

  (事例2)冷水筒に、酸素系漂白剤(粉末)と水を入れ満水にし、ふた
      をして台所の流しに放置しておいたところ、容器が破損しまし
      た。
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  → 密閉容器中で酸素系漂白剤から酸素ガスが発生したため、内圧が上
   昇し容器が破損したものと推定されます。


◇事例1のように、冷水筒に熱湯を入れ、ふたを閉めると容器内の圧力が高
 くなり、容器が破損する恐れがありますので、十分に冷ましてから ふた
 を閉めてください。事例2のように、ガスが発生する漂白剤などを容器に
 入れてふたを閉めると、事例1と同様に容器の内力が上がり、破損するこ
 とがありますので、漂白剤などで漬け置き洗浄をする場合は、ふたを閉め
 ないようにしてください。

      ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
           (7月29日~8月11日受付113件)

 NITEに通知のあった事故の傾向を見るために、上記期間内で、収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

       製品名            (事故状況と件数)
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      1.ガスこんろ(都市ガス用)   (火災等11件)
      2.エアコン(室外機も含む)   (火災等10件)
      3.自転車             (破損等 5件)
            4.扇風機             (発火等 4件)
       電子レンジ            (発火等 4件)
       ガスこんろ(LPガス用)    (火災等 4件)
       ガスふろがま(都市ガス用)   (焼損等 4件)
            
 ガスこんろ(都市ガス用)11件中2件は、ガスこんろのグリルで調理中
に外出し帰ってきたところ、こんろが燃えた事故です。

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホー
 ムページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇株式会社 東芝 「ブラウン管テレビ」(新聞) (無償で点検・修理)
 (H21/08/11) 製造後、約20年経過した一部のブラウン管カラーテレビにお
 いて、高電圧部品の経年劣化と、長期間の使用におけるホコリなどのたい積
 状況によっては、発煙ないし発火に至る可能性があるため、無料点検・修理
 を継続実施中である製品に関する再社告。
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009081101.html

◇大建工業株式会社 「室内ドア」(HP) (無料点検(不良品は無料で部品交
 換)) (H21/07/24)室内ドアの丁番の一部に、不良品の混入があり、ドアの開
 閉を繰り返すことで、丁番の軸が抜け、ドアが倒れたため、怪我をした事故
 が起こった。
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009072401.html

◇株式会社 山善 「キッチンドロアー(コンセント付家具)」(新聞) (無償
 点検・補強修理)(H21/07/22)本体内部に配線している電気コードが固定化さ
 れていないことから、引き出しの開閉などによって張力がかかり、コンセン
 トの根元付近でコードが断線・ショートし、発煙・発火に至る可能性ある。
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009072201.html

◇LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社 「ドラム式洗濯乾燥機」(新聞)
 (無償交換)(H21/07/22) 使用している配線接続端子の不具合により、発煙・
 発火の恐れがあることが判明。
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009072203.html

◇エレコム株式会社 「iPod用2.1ch木のスピーカー」(HP)
 (正規品との無償交換)(H21/07/22) 当該商品の一部に正規仕様と異なるA
 Cアダプタが同梱されていた。
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009061702.html

■━━━NITE社告・リコール情報のページ━━━━━━━━━━━━━■

 【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
 【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.NITEからのお知らせ
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      ◆◆◇ 注意喚起ちらしの追加について   ◇◆◆

 NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
掲載しております。無償でダウンロードできますので、地域や社内回覧にご利
用ください。白黒印刷にも対応しております。
 
 【追加注意喚起ちらし】
  2009.08.19 リコールなど注意を呼びかけています(2)
   http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/05_recall2.pdf
    内容:ドラム式洗濯乾燥機、コンセント付き家具、室内ドア、冷水筒
    シューズアクセサリー

  2009.08.06 こんな事故にもご用心(2)
   http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/04_goyoujin2.pdf
     内容:IHこんろ・ガスこんろの天ぷら火災、冷水筒の破裂

    注意喚起ちらしのホームページ
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html


◆◆◇「夏 くらしの中のかくれた危険リーフレット」のリニューアル◇◆◆

 昨年を作成しました「夏くらしの中のかくれた危険 注意喚起リーフレット」
をリニューアルしました。無償でホームページからダウンロードできますので、
ご利用ください。

 ~夏 くらしの中のかくれた危険 製品安全チェックで、楽しい夏休み!!~
    http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/data/summer_2009.pdf

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           4.関係機関の製品安全情報
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  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

  経済産業省は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告
  のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  8/18 http://www.meti.go.jp/press/20090818003/20090818003.html
  8/14 http://www.meti.go.jp/press/20090814004/20090814004.html
  8/11  http://www.meti.go.jp/press/20090811013/20090811013.html
  8/ 7  http://www.meti.go.jp/press/20090807006/20090807006.html
  
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              5.編集後記
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 先日、NITE(大阪)で、第30回製品安全点検日セミナーが行われました。
多数のご参加ありがとうございます。セミナーでは、製品安全に関する講演の他、
事故品の展示や燃焼機器試験室で「束ねたコードでたこ足配線発火再現実験」を
行いました。ご参加の皆様方に製品事故の恐ろしさを感じていただけたことと思
います。
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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇製品の事故情報をお寄せください
  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
 その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
 
 【事故情報収集制度概要】 http://www.nite.go.jp/jiko/index2.html
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
                  製品安全センター 製品安全調査課

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図