Vol.33 10月 6日号「電気ミルの刃が欠けた事故(後編)」
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====================2006.10.6 Vol. 33===================
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│PSコラム│
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│ 暖房機器の点検整備について │
└───────────────────────────┘
◇毎年10月ごろから、暖房機器の事故が増加してくる。寒くなれば暖房機器
を使用する機会が増えるのだから、事故も増えるのは当然のことだ。事故の
中には、暖房機器の長年の使用により部品が劣化して発生するものもある。
30数年前に暖房機器の点検整備を組織的に開始し、今では地域・生活に必
要な仕組みとして根付いている地域がある。北海道の石油燃焼機器整備組合
からそんな話を聴く機会があったのでご紹介したい。
◇北海道地域の点検の取組みのルーツは、昭和43年ごろに遡る。金物店、燃
料店など石油ストーブ販売店が、製造メーカーのサービス担当者から技術指
導や知識を伝授され、点検整備や出張修理を業として始めたことがきっかけ
らしい。ストーブの燃料が、固体燃料(石炭、まき)から灯油へと急速に世
代交代が行われた時代である。昭和47年、修理・点検整備、販売・設置を
業とする石油燃焼機器整備組合が結成された。点検整備の取組みが始まった
のもこの頃らしい。点検をしてみると実際には色々なケースに出くわすとい
う。
◇【ケース1】石油ストーブが突然消火?
電磁ポンプのコネクターのはんだにクラックが生じ、燃焼中に灯油供給の
電磁ポンプの制御が止まったことが原因。寒い朝などにこの現象はおこると
いう。
【ケース2】よく燃焼していたものだ!
中央設置ストーブの使用中にひどい臭いがするとの相談。分解してみると
これ以上堆積できないくらい大量のスス。ススを取り除いてみるとバーナー
内にあるはずの燃焼リングがない。そのために不完全燃焼を起こしススが発
生したのだ。ススを除き、燃焼リングを取り付けると全く臭わないストーブ
に変身。
【ケース3】どうやって取り付けたのか?
FF式石油温風暖房機の取外しをしようとしたができない。暖房機の後ろ
に手や道具が入る隙間がないのだ。新築時に給排気筒などを先に取付け内装
材で機器の周辺部の仕上げを行ったようだ。これでは日常点検すらできない。
ハウスメーカーの協力のもと、周辺部を取り壊すことに。
【ケース4】パッキンは大丈夫か
ストーブには20数枚のパッキンが使われている。排気漏れや灯油漏れを
防ぐ重要なパーツだ。長年使用したストーブのパッキンは取り外すと必ず壊
れてしまう。純正部品への交換を原則としている。
◇暖房器具の点検の重要性はご理解いただけたと思うが、この点検の取組みは、
残念ながら北海道全域と青森・岩手の一部でしかみられない。NITEが収
集した燃焼器具の事故の発生件数では、北海道は他のブロックと比較すると
極めて少ない地域だ。点検の取組みが定着した理由を聴いてみた。暖房機器
が地域・生活に不可欠だということもあるが、次のことが大事だという。そ
れは、機種の製造年を知り、専門家が決められた作業手順で点検し、点検後
に必ず燃焼テストを行う。さらに、損害賠償保険をかけ、点検年度がわかる
ステッカーを貼付するとのこと。つまり、「専門家として、作業を標準化し
基本に忠実に点検し、安心を提供するのです」。きっぱりとした返事が返っ
てきた。
(編集子)
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目次
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1.事故100選
第9回「電気ミルの刃が欠けた事故」(後編)
2.事故情報
・消費生活用製品の事故情報収集状況(9月19日~9月29日受付127件)
・秋から冬にかけての事故
・事故情報収集制度対象外の事故(6件)
3.社告情報(8件)
4.NITEの製品安全情報
・平成18年度生活・福祉技術センター成果発表会開催案内
5.関係機関の製品安全情報
・ガス瞬間湯沸器による一酸化炭素中毒事故の再発防止について
(第17報) 経済産業省
・電気式浴室換気乾燥暖房機の電源電線接続部の点検要請について
(第3報) 経済産業省
・電子レンジ加熱式湯たんぽの火傷事故に対する対処について
経済産業省
・電動スクーター及び電動車いす用リチウムイオンバッテリーの
不具合に対する対処について 経済産業省
6.編集後記
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1.事故100選
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NITEや試験研究機関が事故原因究明をした事例に、その事故原因が安全
な製品を設計する上などで参考となる事例が多数存在します。これらの事例を
風化させてはならないと考え、当時の状況を事故100選としてご紹介するこ
とにしました。今回は、電気ミルの刃が欠けた事故の後編です。
第9回「電気ミルの刃が欠けた事故」(後編)
◇なぜ、1ヶ月しか使用していないミルの刃が破損したのか。事故品のミル刃
を破面観察した。その結果、破壊が進行したことを示す疲労破面があった。
ストライエーション(疲労特有の縞模様)や破断面中央部のすじも確認した。
このすじは、上下方向からの繰り返し荷重により、表面亀裂(疲労)が発生
し、その後、表裏の表面から内部に向かって亀裂が進行し、中央でぶつかっ
た際に生じたものと考えられた。
◇次に、事故品と同等品についてミル刃の表面観察を行った。事故品、同等品
のどちらにも、ミル刃の切れ込み部分にグラインダー痕があった。バリ取り
の際に付いたと思われるものである。また粒界腐食もみられた。これは、ス
テンレス鋼などで、不適正熱処理時に起こる現象である。後熱処理を受ける
ことにより結晶粒界にCr炭化物が析出し、耐食性確保に必要なCr量に不足が
生じCr欠乏層が形成される。このため腐食に対して鋭敏となり、粒界腐食が
生じることになる。
◇また、実際に炒った大豆を使用して、事故が再現するかを同等品でテストし
た。被害者と同じ調理手順で再現テストを繰り返したところ、以下の回で異
常が認められた。
・ 4回目:上向きミル刃S型の切れ込み部分に0.4mmのクラック
・ 5回目:上向きミル刃L型の切れ込み部分にも0.5mmのクラック
・ 9回目:上向きミル刃S型の切れ込み部分のクラックが5mmまで拡大
・10回目:上向きミル刃S型破損
10回目で破損した部分の破面観察では、事故品と同じような疲労破面が確
認された。次に、大豆よりも小さい玄米で同様のテストを行ったところ、ミ
ル刃に破断に至るクラックや傷等は生じなかった。
◇以上から、次のことが判明した。
・ミル刃は上下方向の曲げ荷重による疲労で表面亀裂が進展し破断した
・大豆を粉砕したことが破断の一因となった
・同等品の刃部全体に粒界腐食が見られることから、応力腐食割れとは考え
にくく、熱処理、プレス加工などの製作工程に何らかの問題があった
事故は、大豆の形状や重さによる上下方向の曲げ荷重による疲労で発生した
表面亀裂が亀裂へと進展、拡大して破断に至ったものと推定された。また、
ミル刃の表面全体に破損の原因となりうる腐食(粒界腐食)がみられたこと
から、材料の熱処理不良が刃の強度に影響した可能性も否定できない。
◇当該製品の取扱説明書には、炒っていない大豆の使用を禁止する旨の記載は
あったが、炒った大豆についての記載はなかった。製造事業者は、ミル刃の
材質をステンレス鋼のSUS301からSUS304に、厚みも0.65mmから1mmに変更し
強度を高めた。
☆前回までの記事はこちらです→ http://www.jiko.nite.go.jp/psm/
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2.事故情報
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◆◆◇ 消費生活用製品(*)の事故情報収集状況 ◇◆◆
(9月19日~9月29日受付127件)
NITEに通知のあった事故の傾向を見るために、上記期間内で、収集件数
の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。
製品名(事故状況と件数) [前号比(件数±)]
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1. シュレッダー(*1) (指挟まり等19件)[+16]
2. ガスこんろ (火災 10件)[+ 4]
3. ゆたんぽ(レンジ過熱式)(*2)(破損等 9件)[+ 9]
4. 直流電源装置(*3) (火災 5件)[+ 5]
4. 自転車 (破損等 5件)[+ 3]
4. エアコン (火災 5件)[- 3]
(*1)昨年以前(1985年~)に発生した事故も含め、数社から
まとめて報告があったもの(社告対象品含む)。
(*2)再社告対象品で昨年以前(2002年~)に発生した事故も含め、
まとめて報告があったもの。
(*3)社告対象品で昨年以前(2003年)に発生した事故も含め、
まとめて報告があったもの。
(*) 消費生活用製品:一般消費者が生活において使用する製品。
◆◆◇ 秋から冬にかけての事故 ◇◆◆
平成17年度にNITEが収集した、昨年の10月から12月にかけて発
生した事故件数は772件(調査中等も含む)。品目別の上位件数は以下の
とおりでした。()内は月別の内訳件数です。
10月 11月 12月
1.ガスこんろ 136件( 41 45 50 )
2.石油ストーブ 96件( 8 23 65 )
3.電気ストーブ 70件( 5 11 54 )
ガスこんろは増減があまりありませんが、石油ストーブ、電気ストーブは、
12月になってかなり収集件数が増加しています。例年、消費者の不注意、
誤使用による事故の多い品目でもあります。注意してお使いください。
【よくある不注意、誤使用事故事例】
石油ストーブ
・洗濯ものをストーブの近くに干し落下して火災に至る
・給油タンクの蓋の締め方が不十分で漏れた灯油に引火し火災に至る
・灯油と間違えてガソリンを給油し、異常燃焼して火災に至る
電気ストーブ
・点けたまま就寝し、寝具やカーテン等に引火して火災に至る
・洗濯ものをストーブの近くに干し落下して火災に至る
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◆◆◇ 事故情報収集制度対象外の事故(9月19日~9月29日収集) ◇◆◆
◇運搬車の下敷きになり死亡(9/7 鹿児島県)
男性が、自宅敷地内で動力運搬車の下敷きになり、死亡した。
◇農耕用三輪車の下敷きになり死亡(9/8 岡山県)
男性が、あぜ道の約2m下の用水に転落し、農耕用三輪車の下敷きになって
死亡しているのを発見された。
◇エレベーター閉じこめ2件
劇場の荷物運搬用のエレベーターに、職員2人が閉じ込められた(9/14
東京都)。集合住宅で、エレベーターが1階と2階の間で停止し、住民2人が
閉じ込められた(9/24 大阪府)。
◇民宿サウナから出火、露天風呂など全焼(9/15 愛媛県)
民宿内のサウナから出火し、サウナを含む木造平屋露天風呂施設約170平
方メートルを全焼した。警察では、サウナのヒーターの過熱が原因とみて調べ
ている。
◇めん練り機に挟まれ死亡(9/16 愛媛県)
うどん店の作業場で、男性がめん練り機に挟まれて死亡した。
◇展示中の軽自動車から出火(9/20 長崎県)
自動車販売店の屋外展示場で、展示中の軽自動車から出火し、エンジン部分
や前輪を焼いた。警察では、台風の強風による潮風で、バッテリーの配線がシ
ョートした可能性もあるとみて調べている。
■━━事故情報の検索━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html
■━━製品の事故情報をお寄せください━━━━━━━━━━━━━━━━■
NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
【事故情報収集制度概要】 http://www.jiko.nite.go.jp/index2.html
【通知様式】 http://www.jiko.nite.go.jp/index10.html(Word版・PDF版)
【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp
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3.社告情報
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◇平成16年10月14日 太洋電機産業株式会社 「工作用電気温風機」
スイッチ部から発火の恐れがある。 (無償で点検、部品交換)
◇平成18年6月13日 ヤマハ株式会社 「キャリングホルダー(楽器用)」
マーチングベルをキャリングホルダーに装着して使用中に、演奏者がチルト
アップ機構の回転部分に右手小指を挟み、指先に怪我をするという事故が発生
した。 (無償で部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060613.html
◇平成18年8月25日 アップルコンピュータ株式会社
「ノートパソコン用バッテリー」
日本のソニー株式会社製のバッテリーセルが含まれた特定のリチウムイオン
バッテリーがまれな状況で過熱するという安全上の問題を引き起こす可能性が
ある。(製品交換(バッテリー))
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060825.html
◇平成18年8月29日 太洋電機産業株式会社 「工作用電気温風機」
使用を続けると、電源コードが損傷し、火花により火傷する恐れがある。
(無償で部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060829.html
◇平成18年9月12日 キヤノン株式会社・キヤノンマーケティングジャパ
ン株式会社 「複写機」
製造時または修理時における定着器ヒーターの配線接続時の作業不良により、
極めて稀ではあるが、接触不良を起こして、状況によっては、発煙・発火に至
る可能性があると判明した。(無償点検、及び、今後の修理時における作業不
良防止のための部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060912.html
◇平成18年9月19日 株式会社ノーリツ 「ジェット噴流バス」
2001年よりジェット噴流バス(ワールプールバス)吸込口カバーの無料部品交
換について告知しているが、怪我等にはいたらなかったものの、未交換のお客
様宅で入浴中のお子さまが髪の毛を吸込口に絡ませるという事態が発生した。
(平成13年1月11日に行った社告の再社告)
(無償で部品交換(吸込口カバー)及び注意喚起)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060919b.html
◇平成18年9月19日 大阪ガス住宅設備株式会社 「ジェット噴流バス」
他ブランド機器において吸込口に髪の毛が絡まる死亡事故が発生したことを
受け、平成12年11月以降、部品交換を行ってきたが、本年8月24日に、
部品交換していない家庭で、入浴中の子供が髪の毛を吸込口に絡ませるという
事態が発生した。(平成12年11月14日、平成12年12月5日及び平成
13年1月11日に行った社告の再社告)
(無償で部品交換(吸込口カバー)及び注意喚起)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060919a.html
◇平成18年9月19日 株式会社ラパーチェ 「折り畳み自転車」
折畳み自転車の一部においてペダルが破損する恐れがあることが判明した。
(無償で部品交換(ペダル))
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060919.html
■━━━NITE社告情報のページ━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
【過去半年間の社告】 http://www.jiko.nite.go.jp/index4.html
【社告の検索】 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
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4.NITEの製品安全情報
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◆◆◇ 平成18年度生活・福祉技術センター成果発表会 ◇◆◆
NITE生活・福祉技術センターでは、当センターが取り組んでいる製品安
全分野について、関係機関にご理解頂くとともに、意見交換を行う機会として、
以下のとおり成果発表会を開催いたします。
◇東京会場 10月18日(水)コクヨホール(東京都港区港南)
◇大阪会場 10月20日(金)大阪国際会議場1003(大阪市北区中之島)
【時 間】 10:00~16:30(受付9:30~)
【定 員】 各250名(先着順)
【参加費】 無料
………………………………………………………………………………………
プログラム、申込方法、会場案内図など詳細は、こちらをご覧ください。
→ http://www.tech.nite.go.jp/seika/seika_top.html
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5.関係機関の製品安全情報
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◆◆◇ ガス瞬間湯沸器による一酸化炭素中毒事故 ◇◆◆
の再発防止について(第17報)
経済産業省は、8月28日(月)のパロマ工業株式会社に対する緊急命令発
出後のパロマ工業株式会社、ガス事業者とLP事業者による対象機器の点検・
回収の全体状況をとりまとめ、公表しました。
【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20060922003/20060922003.html
◆◆◇ 電気式浴室換気乾燥暖房機の ◇◆◆
電源電線接続部の点検要請について(第3報)
経済産業省は、電気式浴室換気乾燥暖房機の一部で、電源電線の接続工事が
不適切に行われていたと推定される焼損事故について、9月19日現在で把握
している点検件数が20,509件に留まっていることから、使用者の安全確保に万
全の対応を取るために、施工業者、製造・販売事業者等に再度確実かつ速やか
に点検が実施されるよう文書で要請を行うとともに、関係事業者等に対して、
原子力安全・保安院長から直接要請を行いました。
【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20060925007/20060925007.html
◆◆◇ 電子レンジ加熱式湯たんぽの火傷事故に対する対処について ◇◆◆
旭電化工業株式会社(現社名:株式会社ADEKA)製電子レンジ加熱式湯
たんぽについては、電子レンジで加熱後に容器が破損し、中身の高温の液体が
飛散し、火傷を負う事故が発生したため、平成11年11月12日から自主回
収を行っていました。しかし、経済産業省は、自主回収開始後も未回収品につ
いて事故発生が続いており、本年7月には新たに火傷による重傷事故が発生し
た旨の報告を受けたため、同省は、消費生活用製品安全法第83条の規定に基
づき、事故発生状況、事故原因及び回収促進策等について報告徴収を行うとと
もに、消費者の方々への注意喚起を行うこととしました。また、同省は、同様
の製品についても問題がないか、メーカーの特定を含め今後調査を進め必要な
対応をとっていくこととしています。
【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20061002006/20061002006.html
◆◆◇ 電動スクーター及び電動車いす用リチウムイオン ◇◆◆
バッテリーの不具合に対する対処について
経済産業省は、ヤマハ発動機株式会社が製造販売している電動スクーターに
使用されているリチウムイオンバッテリーで発煙のトラブルが発生し、同様の
不具合のおそれがある電動車いす及び交換補修用バッテリーキットを回収し、
機器を無償交換する旨の報告を受けたため、消費者の方々に注意喚起を行うこ
ととしました。また、リチウムイオンバッテリー全般の安全性について点検す
るため、製造メーカーにおける安全性確保策の状況について、関係業界団体に
対して調査及び報告を要請することとしました。
【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20061005004/20061005004.html
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6.編集後記
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成果発表会の日程が迫り、担当者はバタバタと準備に追われております。
10月3日からホームページでご案内させていただいたところ、今ではそれぞ
れの会場の定員が半分近く埋まっているとのこと。もし、PSマガジンの読者
の皆さまで参加をご検討いただいている方がいらっしゃいましたら、お早め
にお申し込みいただきますようお願いいたします。・・・とここまで書いて、
5月の誤使用事故防止シンポジウム前にも同じような編集後記を書いたことを
思い出しました。何か営業してるみたいですね。
・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
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