化学物質管理

(1)食器について

人間が生きていくために必要な三大要素として「衣、食、住」があります。食はその三大要素の一つで、世界の各民族はその永い歴史の中でそれぞれの食文化を作り上げてきました。交通手段の発達等に伴い世界の食文化の交流も進み、居ながらにして世界各地の料理を楽しむことが出来るようになりました。それにつれて家庭の料理の幅が広がる一方で、家族構成の変化や多忙となってきている生活に伴って、食文化の変化が起きてきています。

「食器」イメージイラスト

現在の日本では、コンビニやスーパー等で買ってきた弁当や総菜で食事をする風景や孤食をする人の増加に伴って従来の伝統的な食器の他に、弁当容器や食品の入っているプラスチック容器への関心が高まってきています。プラスチックは耐水性、耐湯性、耐熱性に優れ、安価で軽く、成型しやすいなどの特性により、食器、食品容器・包装・器具の材料として、従来の紙、木、ガラスや陶磁器などに替わって使われるようになっています。

食器について、世界大百科事典(平凡社)では、「食事に用いる器具。狭義では、椀、茶碗、皿、鉢、杯、グラスなど、特に食卓で使用する飲食用器と、箸、スプーン、ナイフ、フォークなど飲食用具をさします。広義では、これに加えて鍋、釜、すり鉢、包丁などの調理器具、保存器具、食膳、盆、重箱なども含みます。」と解説しています。しかし、食品の加工・調理の相当部分が家庭外で行われるようになった現在では、カップラーメンの容器、紙コップ、コンビニ弁当容器なども食器の一種と認められるようになってきています。

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