事故情報収集制度における事故情報の調査結果及び収集状況について（平成１６年度第３四半期）

はじめに

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Ⅰ．事故情報調査結果

１．製品区分別事故原因

平成１６年度第３四半期中に事故原因等の調査が終了し、事故動向等解析専門委員会の審議を終えたものは４１１件でした。その内訳は平成１４年度収集分１１件、平成１５年度収集分５０件、平成１６年度収集分３５０件です。
この期間中に調査が終了した事故情報を年度ごとに製品区分別、事故原因区分別に示したものが表１です。

２．事故原因別被害状況

調査が終了したものについて、事故原因別に被害状況を整理したものが表２です。　

３．製品区分別再発防止措置等の実施状況

製品に起因する事故（平成１４年度：３件、平成１５年度：９件、平成１６年度：１０３件）について、製造事業者などによる事故の再発防止措置が行われたものは、平成１４年度３件、平成１５年度９件で、平成１６年度９７件でした。
事故の再発防止措置は、既に製造を終了しており、他に同種事故が発生していないものなどを除き、再発防止措置が必要と考えられるすべての事故について措置がとられています。
事故の再発防止のために実施された措置は、事故の原因により複数の措置が実施されており、実施された再発防止措置をその措置内容と製品区分別に整理したものが表３です。

注：

事故の発生に対して取られた複数の再発防止措置をそれぞれの措置ごとに集計。

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Ⅱ．事故情報収集状況

１．事故情報収集件数

平成１６年度第３四半期中に収集した製品事故の情報のうち、同一の製品事故に対して複数の通知者から通知（報告）された重複情報を除いた事故情報収集件数は４６３件でした。

２．製品区分別事故情報収集件数

事故情報の通知者別の収集件数は、表４のとおりです。
製品区分別の事故情報収集件数は、表５に示すとおりで「家庭用電気製品」の収集件数が最も多く、次いで「燃焼器具」、「乗物・乗物用品」、の順に収集件数が多くなっています。
上位３製品区分に係る事故情報の合計は３７５件で、収集した事故情報に占める割合は約８１%となっています。

３．品目別事故情報収集件数

事故情報を品目別に分け、収集件数の多い順に示したものが表６です。
「ガスこんろ」（火災）、「石油ストーブ」（火災）、「四輪自動車」（車両火災）、「エアコン」（発煙・発火）、「電気ストーブ」（火災、製品破損）の順に収集件数が多くなっています。
「エアコン」及び「電気ストーブ」の事故情報には、製造事業者から報告され、社告が行われている製品に係るものが含まれています。

４．被害状況

５．社告状況

（別添：平成１６年度第３四半期報社告回収等一覧表）

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おわりに

１．事故情報調査結果について

　第３四半期に調査の終了した事故情報中、事故原因が判明したもののうち約３０%が「製品に起因する事故」であり、「製品に起因する事故」に関しては、必要と考えられるすべてのものについて、製造事業者等による消費者への注意喚起、製品交換、製品の改良などの再発防止措置がとられています。

　特に、「製品に起因する事故」には、「直流電源装置（シェーバー用充電器）」、「エアコン」、「電動いす」、「ステッキ（折り畳み式、カーボン製）」、「ゴルフクラブ（ドライバー）」に関する事故が多数含まれていますが、これらについても、それぞれの製品の製造・販売事業者は新聞紙上に社告を行うことなどにより回収に努めています。

　他方、「製品に起因しない事故」のうち、誤使用や不注意によるものが約８５%を占めており、「ガスこんろ」を使用中にその場を離れ、天ぷら油やなべが過熱し火災に至ったもの、「石油ストーブ」の火を消さずにカートリッジタンクに給油し、ストーブにセットする際、タンクのふたが確実にしまっていないためにこぼれた灯油に引火して火災に至ったもの、「石油ストーブ」に誤ってガソリンを給油し、異常燃焼を起こして火災に至ったものなど、特に燃焼器具関連の事故が多くみられます。

２．事故情報収集状況について

　第３四半期に収集した事故情報については、「ガスこんろ」、「石油ストーブ」が関係する火災事故が多数収集されたほか、製造事業者からは、「エアコン」、「ガス衣類乾燥機」、「ドアクローザー」、「歯ブラシ」等に関して、拡大被害や人的被害が発生する可能性のある情報が多数報告されました。

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備考

• 当四半期において調査が終了した事故情報を含む、平成１４年度、平成１５年度、平成１６年度の製品区分別被害状況、製品区分別事故原因、事故原因別被害状況、製品区分別再発防止措置等の実施状況を別表１から別表１２に示しております。ご参照ください。