製品安全

屋内で気を付けること
~子どもが関わる製品事故~

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本件の概要

発表日:
令和2年4月28日(火)
発表資料:
屋内で気を付けること~子どもが関わる製品事故~
映像資料:
空気清浄機「1.スチーム式加湿機能付の蒸気吹出口でやけど」
資料の概要:
  新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出を控えたり、学校や保育園などが休みになったりして、子どもが屋内で過ごす時間が長くなっています。外に出る機会が少ない分、屋内で遊ぶことになりますが、子どもが興味を持ったものや遊びの延長で様々な製品事故が発生するおそれがあります。そこで、NITE(ナイト)は子どもの屋内での事故を防ぐため、注意喚起を行います。
 NITEでは、製品事故の被害者を年齢別に集計しており、2015年度から2019年度の5年間にNITEに通知された製品事故情報※1では、0歳から12歳までの子どもが被害者となった屋内の事故は158件※2 ありました。これらの中には、子どもが製品事故の被害に巻き込まれただけではなく、子どもの行動などによりけがを負った事故が74件あります。
 子どもの起こす事故の事象は、窒息、やけど、下敷き、誤飲など多様であり、それぞれに事故を防ぐためのポイントがあります。
 事故を未然に防ぎ、安全に過ごしましょう。

2020年3月プレス本文挿絵 ■事故の事例と対策
  • ・子どもがドラム式洗濯乾燥機内に入ってドアが閉じてしまい、窒息した。なお、本体及び取扱説明書には、「子どもをドラムの中に入らせない。ドラム内に閉じ込められて窒息したり、やけど、感電、けが、おぼれるおそれがある」旨、記載されていた。【2018年1月、大阪府、5歳】
    ⇒洗濯機を使用していない時にも子どもが容易に開けられないように、「チャイルドロック機能」の活用などで扉は常にロックしてください。
  • ・子どもがスチーム式加湿機能付き空気清浄機につかまり立ちし、手が蒸気吹出口に触れたため、やけどを負った。なお、本体表示及び取扱説明書には「子どものやけどに注意する」旨の記載があった。【2019年1月、群馬県、0歳】
    ⇒子どもがスチーム式加湿機能付き空気清浄機に近づかないよう柵を設けるなど対策を取ってください。
  • ・子どもがたんすの引き出しを同時に複数段開けたか、引き出しに乗るかぶら下がったため、転倒防止を施していなかったたんすが前に転倒し、下敷きとなった。【2016年2月、東京都、2歳】
    ⇒壁や天井に固定するなど、倒れない対策を取ってください。
  • ・子どもが玩具で遊んでいた際、電池を収納しているふたが外れ、コイン形リチウム電池を飲み込み、負傷した。【2018 年10月、栃木県、4歳】
    ⇒電池は子どもの手の届かないところに置いてください。触れているうちに電池が外れる場合があるので、電池が外れやすくなっていないかなど点検してください。

■子どもの事故を防ぐポイント
  • ○長いひも状のものは首にからまって窒息事故が生じます。垂れ下がっているものは子どもの手の届かない位置に設置してください。
  • ○やけどのおそれがあるものには近づかないよう注意し、柵を設けるなどして対策してください。
  • ○家具を固定するなど対策を取ってください。
  • ○誤飲のおそれのある玩具などは保管場所に気を付け、遊ぶときにも幼児が口に入れないように気を付けてください。
  • (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
  • (※2) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。

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