扇風機やエアコンの思わぬ火災を防ぐには?
~古い扇風機や、エアコンの電源コードに注意~
本件の概要
- 発表日:
- 平成30年6月28日(木)
- 発表資料:
- 扇風機やエアコンの思わぬ火災を防ぐには?~古い扇風機や、エアコンの電源コードに注意~
- 映像資料:
- エアコン「3.途中接続で発火」
- 資料の概要:
- 暑くなるにつれて扇風機※1及びエアコン※2を使う機会が増えてきます。毎年6月から8月は扇風機及びエアコンの火災事故が多く発生することを踏まえ、扇風機及びエアコンについて注意喚起を行います。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※3において、扇風機及びエアコンの事故は平成24年度から平成28年度の5年間に合計566件※4(扇風機255件、エアコン311件)あり、9人が死亡しています。
事故状況では5年間で火災事故が376件(扇風機98件、エアコン278件)と多く発生しており、平成28年度においてはエアコンの1件を除き、他91件は全て火災事故です。
古い扇風機の部品劣化による事故やエアコンの電源コードの途中接続※5(ねじり接続※6など)による事故が毎年発生しています。扇風機やエアコンの使用を開始する前に製品に異常がないかを確認し、事故を未然に防ぎましょう。
- ■扇風機の事故事例
- 約40年の長期使用により、内部の電気部品が劣化して出火し、住宅を全焼する火災が発生した。【平成28(2016)年8月、大阪府、男性】
- □扇風機の注意事項
- 扇風機内部の電気部品は、長期の使用により劣化するので動きが悪い・動かなくなった、モーターから異音がする、異常発熱、焦げ臭いにおいがするといった症状が出た場合は使用を中止する。
- 使用しないときは電源プラグをコンセントから抜く。
- ■エアコンの事故事例
- 使用者が電源コードを延長するために途中でねじり接続していたところ、接続部分が異常発熱し、電源コードから出火して、室内機の焼損及び使用者が軽傷を負う火災が発生した。【平成25(2013)年2月、山梨県、性別不明】
- エアコン洗浄時に内部のモーター部分へ洗浄液が付着したため、トラッキング現象※7が発生し、エアコン及びその周辺を焼損する火災が発生した。【平成26(2014)年 6月、鹿児島県、男性】
- □エアコンの注意事項
- 電源コードのねじり接続や、テーブルタップなどを用いた延長接続は絶対に行わない。使用者だけでなく、施工事業者も不適切な施工を行わないように注意する。
- エアコン洗浄の際には、ファンモーターなどの電気部品に洗浄液がかからないよう十分に注意し、不明な点がある場合は、製造事業者などの専門知識を有する事業者に相談を行う。
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- (※1) ファンの見えないものやサーキュレーターを含む。USB接続の扇風機は含まない。
- (※2) ルームエアコン(室外機、室内機)に加え、コンプレッサーを使用する冷温風機も含む。
- (※3) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※4) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※5) 電源コードなどの配線を延長や短縮することを目的に途中でつなぎ合わせること。
- (※6) 接続器具などを使用せずに、電源コードの芯線をねじり合わせることで別のコードと芯線同士をつなぐ方法。
- (※7) 付着したほこりや水分により電気の通り道(トラック)が生成され、異常発熱する現象。
発表資料
映像資料
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
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