【製安プレスリリース】配線器具等による事故にご注意ください
公表日
平成28年1月28日
本件の概要
報道発表資料
- 発表日:
- 平成28年1月28日(木)
- タイトル:
- 配線器具等による事故にご注意ください
- 発表者名:
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
- 資料の概要:
- 配線器具等(ヘアドライヤーや電気ストーブ等の電気製品の電源プラグ・コードや、延長コード、テーブルタップ、コードリール、壁コンセントを含む。ただし、壁コンセントより内側の屋内配線は含まない。)は、電気製品に電力を供給する重要な役割を担っていますが、見た目での危険を認識しづらく、誤った取扱いを続ける等によって事故に至るおそれがあります。
配線器具等による事故は、一年を通じて発生していますが、電気ストーブ、電気あんか等の電気暖房機器やエアコンの使用頻度が増加する12月~2月にかけて、特に多く発生しています。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1において、配線器具等による事故は、平成22年度から平成26年度までの5年間に合計947件※2ありました。
被害状況を見ると、死亡事故14件、重傷事故9件、軽傷事故64件、拡大被害※3 493件、製品破損等367件となっています。
事故の原因としては、誤使用や不注意によるもの(197件)が多く発生しています。死亡・重傷といった重篤な被害も発生しており、注意が必要です。
また、配線器具等による事故は火災を伴うものも多く、459件(48.5%)発生しています。特に死亡事故14件はいずれも火災を伴うものです。 - ■ 主な事故事例
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- 電気あんかを使用中、電源コード付け根部分に繰り返し負荷を加えたため、電源コード芯線が断線してショートし、1人が重傷を負った。
- 延長コードに他の延長コードをねじり接続したため、接続不良によって接触不良が生じて発火し、住宅の一部を焼損して2人が死亡した。
- コードリールの定格電流を超える電気製品を接続し、また、電源コードを全て引き出さない状態で使用したため、電源コードが異常発熱して発火し、住宅が全焼して1人が死亡、3人が重軽傷を負った。
- 配線器具等による事故を防ぐためには、「電気あんかやヘアドライヤー等の電源コードは、まきつけたまま使用・収納する等、負荷をかける使い方をしない」「延長コード・エアコン等の電源コードに改造や不適切な修理は行わない」「テーブルタップ等に接続可能な最大消費電力を超えて使用しない」などの注意が必要です。
また、リコール対象製品による事故も発生していますので、お使いの製品がリコール対象となっていないかご確認ください。
事故が多い時期に際して、今一度製品の正しい使い方を確認し、事故を未然に防止するため、注意喚起を行うこととしました。
- (※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
- (※2)平成28年1月4日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※3)製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
発表資料
関連リンク
- ポスター(動画付)01家電製品:1-05 電源プラグ、1-07 テーブルタップ、1-10 電源コード1、1-11 電源コード2、1-18 電源コード3、1-30 配線器具1、1-37 配線器具2
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