製品安全

Vol.398  2月8日号 「加湿器・空気清浄機、除湿機の事故」

今回は、快適な室内環境作りに活躍する加湿器・空気清浄機、除湿機の事故を取り上げます。季節家電のイメージがありますが、近頃は、前者はウイルス感染防止に、後者は洗濯物の室内干しなどの用途で、季節を問わない利用も広がっています。

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項目一覧

  • 1.加湿器・空気清浄機、除湿機の事故
  • 2.製品事故収集情報(1月23日~2月5日 受付 79件)
  • 3.リコール情報(10件)
  • 4.その他の製品安全情報
    ・SAFE-Liteのご案内
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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1.加湿器・空気清浄機、除湿機の事故

【事例1】
使用中のスチーム式加湿器が倒れ、幼児(1歳)がこぼれたお湯で左足にやけどを負った。
   
→加湿器を幼児の手の届くところで使用していたため、幼児が加湿器を転倒させ熱湯が流出してやけどしたものと考えられます。なお、取扱説明書、本体注意ラベル及び同梱のチラシには「転倒すると熱湯がこぼれてやけどする恐れがあるため、幼児の近くや不安定な場所で使わない。」旨、警告表示されていました。

【事例2】
空気清浄機に、水洗いしたフィルターを取り付けて運転を開始したところ、本体からカチカチという異音が発生し、吸気グリルから小さな炎が見え、吹き出しグリルから発煙が生じた。

→使用者がフィルターを水洗いしたことにより、導電性が高くなったフィルターと電気部品の間でスパークが発生し、出火に至ったと考えられます。なお、取扱説明書には「フィルターは洗って再利用できない」旨記載されていました。
    
【事例3】
使用中の除湿機付近から出火して、周辺を焼損した。
  
→除湿機の電源コードが引っ張られた状態で使用されていたため、電源コードの本体側付け根部分(コードプロテクター部)に過度な力が加わり、芯線が断線して、スパークが生じたものと考えられます。なお、取扱説明書には、「電源コードを傷つけない、引っ張らない。火災の原因になる。」旨、記載されていました。

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【事例1の注意点】  
やけどの事故を防ぐためには、柵を設置するなど、子どもを製品に近づけないことが大切です。また、ぐらつきのある台、傾斜のある所、毛足の長い絨毯の上など、不安定な場所には製品を置かないで下さい。乳幼児は皮膚が薄く、大人と比べてやけどが重傷化しやすいので、特に注意が必要です。

【事例2の注意点】  
禁止されている水洗いなどにより思わぬ事故が発生しています。取扱説明書をよく確認し、使用方法を守りましょう。
   
【事例3の注意点】
電源プラグをコンセントに差し込んだまま製品を移動したり、電源コードをドアに挟み込んだりするなど、電源プラグや電源コードに過度に引っ張ったり、折り曲げたりするような使い方はしないでください。

■NITEでは2022年1月27日に加湿器の事故に関する注意喚起
  「熱い蒸気と内部の湯に注意 ~知って防ごう加湿器の事故~」をプレスリリースしました。

  https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2021fy/prs220127.html

■その他の加湿器の事故情報も併せてご参照ください。
 (映像資料)
  (1)加湿器「1.加湿器の蒸気で子どもがやけど」
   https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/1612.html
  (2)空気清浄機「1. スチーム式加湿機能付の蒸気吹出口でやけど」
   https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20200428.html
  (3)【せいあんちゃんねる】nite news「加湿器の事故を防ぐポイント」
      https://youtu.be/A9zqPvMlNHE
 
 (注意喚起ミニポスター)
  (1)加湿器、空気清浄機、除湿機の事故
      https://www.nite.go.jp/data/000004867.pdf
  (2)加湿器、空気清浄機の注意点
      https://www.nite.go.jp/data/000108159.pdf
  (3)加湿器の蒸気と湯に注意
      https://www.nite.go.jp/data/000131935.pdf


■その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「加湿器」等をキーワードに検索していただけます。
  https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
(1月23日~2月5日 受付 79件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名( 事故状況と件数 )

  • 1.自転車(重傷等  7件)
  • 2.石油ストーブ(死亡等  5件)
  • 3.照明器具(火災    4件)
  • 3.石油ファンヒーター(死亡等  4件)
  • 4.エアコン(火災等  3件)
  • 4.バッテリー(火災    3件)
  • 4.洗面化粧台(製品破損  3件)

最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
 

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3.リコール情報

  • ・株式会社大創産業(法人番号:7240001022681)
          「イヤホン(コードレス式、マイク付、リチウムポリマーバッテリー内蔵)」2021/04/22(HP)
        【詳細】https://www.daiso-sangyo.co.jp/info/important/9328
  • ・旭電機化成株式会社(法人番号:8120001011596)
          「フードプロセッサー(充電式)」2021/12/13(HP)
        【詳細】https://xn--6oqv20bx8erncw47a.com/wp-content/uploads/2021/12/%E6%A1%88%E5%86%85%E6%96%87.pdf
  • ・株式会社マークスインターナショナル(法人番号:5013201014894)
          「LED照明器具」2021/12/28(HP)
        【詳細】https://www.marcs.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/letter.pdf
  • ・株式会社ケンコー・トキナー(法人番号 5011101024378)
          「ベッドレール」2022/01/14(HP)
        【詳細】https://www.kenko-tokina.co.jp/notice/drive_devilbiss_healthcare.html
  • ・株式会社ゼリックコーポレーション(法人番号 5010601033806)
          「ヘアアイロン(充電式)」2022/01/19(HP)
        【詳細】https://www.mods-stylingtools.com/blog/4799/
  • ・株式会社アルテリア(法人番号:2030001027491)
          「キャニオニング用下降器」2022/01/26(HP)
        【詳細】https://www.alteria.co.jp/sport/recall-pirana/
  • ・株式会社ニトリホールディングス(法人番号:5430001012905)
          「電気温風機(セラミックファンヒーター)」2022/01/28(HP)
        【詳細】https://www.nitorihd.co.jp/news/items/220637.pdf
  • ・パナソニック サイクルテック株式会社(法人番号:1122001021103)
          「折りたたみ電動アシスト自転車」2022/02/03(HP)
        【詳細】https://panasonic.co.jp/ls/pct/info/073a
  • ・NECパーソナルコンピュータ株式会社(法人番号:8010701025295)
          「ノートパソコン(GIGAスクール向け)」2022/02/04(HP)
        【詳細】https://support.nec-lavie.jp/navigate/support/announce/giga/
  • ・NECパーソナルコンピュータ株式会社(法人番号:8010701025295)
          「ノートパソコン(コンシューマ向け)」2022/02/04(HP)
        【詳細】https://support.nec-lavie.jp/navigate/support/announce/n11giga/

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4.その他の製品安全情報

・SAFE-Lite
        
NITEは、より安心・安全な社会になることを目指して、製品安全に関する情報
を発信してきました。NITEのウェブサイトでは、事故情報データベース、
リコール情報や誤使用に関する注意喚起などを発信しています。

NITEのホームページでは事故情報をどなたでも簡単にウェブ検索できる
「SAFE-Lite」をサービス提供しております。

「SAFE-Lite」は、製品の危険性を評価するリスクアセスメント・ツール
「製品事故予測システムSAFE」の「あいまい」機能をWeb化したシステムです。
 NITEのホームページから「SAFE-Lite」へアクセスできます。

お使いの製品で異常を感じた際に、「SAFE-Lite」で事故となる危険性を調べる
ことで、必要な対策の参考情報を得ることができます。

ご利用の際は、製品の利用者が普段お使いの言葉で、製品事故が発生する前に
みられる「予兆(現象)」情報を「SAFE-Lite」に入力すると、同じ現象の事故だけ
ではなく、よく似た事故情報も表示されます。これにより、様々な視点から事故
となる危険性やその場合の被害状況などを調べられることで、事故の未然防止に
つながることを期待しています。

SAFE-Lite サイト
https://safe-lite.nite.go.jp/

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・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  • 1/28 21件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_220128_01.pdf
  • 2/1 16件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_220201_01.pdf
  • 2/4 31件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_220204_01.pdf
  • 2/8 16件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_220208_01.pdf

 

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編集後記

どのような製品であっても、こまめなお手入れが肝要です。加湿器の場合、排水時に本体を傾ける方向の指示があったり、洗い方や使える洗剤が異なったりしますので、必ず説明書をご確認ください。キレイにしようと、とりあえず強力な漂白剤を使い、あちこちに付着した漂白剤を洗い流そうとして、送風口もろとも大量の水をかけるのは、絶対にダメです。
いえ、昔の話です。大丈夫、もうしません。

PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                             
PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
 Eメール:ps【アットマーク】nite.go.jp
(メールを送る際は【アットマーク】を@に変えてください)

配信停止、パスワード変更等は以下URLよりお願いいたします。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/index.html

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図