Vol.362  8月11日号　「台所用品の事故」

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項目一覧

• 1.台所用品の事故
• 2.製品事故収集情報（7月26日～8月8日 受付91件）
• 3.リコール情報（6件）
• 4.その他の製品安全情報
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
  ・8月の製品安全無料セミナーのご案内

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1.台所用品の事故

【事例1】
子どもがハンドブレンダーを操作したところ、指を負傷した。（10歳）

→子どもが一人でハンドブレンダーを操作した際、回転したブレンダーシャフトの刃に、触れていた左指を負傷したものと考えられる。なお、取扱説明書には「子どもなど取り扱いに不慣れな方だけで使わせたり、乳幼児の手の届くところで使わない。」旨、警告表示されている。

【事例2】
電子レンジを調理で使用する際、扉を開いたままにしていたところ、子どもが扉をつかみ、電子レンジが落下し、負傷した。（2歳）

→扉（縦開き）が開いた状態であったこと、その高さが子どもの手の届く高さであったことから、目を離した隙に子どもが扉をつかみ、電子レンジが落下したものと考えられる。

【事例3】
ガスこんろで調理中、着衣に着火し、やけどを負った。（15歳）

→使用中のこんろに接近しすぎていたため、着衣に着火したものと考えられる。
なお、取扱説明書には、「こんろ使用中はこんろの奥へ手を伸ばしたり、身体の一部や衣服がバーナーに触れないように注意する」旨、記載されている。

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【事例1の注意事項】
一緒に調理する際は目を離さないように子どもの行動に気を配ったり、手の届くところに置かないようにするなどし、子どもが触れないよう注意してください。また、普段から危険性について良く言い聞かせておきましょう。

【事例2の注意事項】
子どもは目につくもの、手が届くもの、興味を引くものをすぐに触ろうとします。子どもの手の届くところに危険なものがないか点検してください。電気ポットを倒してやけどを負ったという事故なども発生しています。

【事例3の注意事項】
すそや袖が広がっている服を着ている時は、炎に接しないよう特に注意してください。着衣着火は火が接しても着火しにくい防炎品のエプロンやアームカバーを使うことで予防できます。また、子どもは製品に対する危険性を十分に認識していない場合があるため、普段から製品を使用する際の注意点などについてきちんと教えておきましょう。

【台所用品による子どもの事故を防ぐポイント】
保護者が製品の正しい使い方や危険性を認識しましょう。また、チャイルドロック機能のある製品を選ぶなど、安全に配慮した製品を使用しましょう。
　　　
■NITEでは2020年7月21日に台所用品による子どもの事故をプレスリリースしています。
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs200721.html

■親子クッキング　安全のためのチェックポイント
　　　https://www.nite.go.jp/data/000112901.pdf

■その他台所用品に関する事故情報も併せてご参照ください。
　　（再現実験映像）
　　　(1)ハンドブレンダー「1.目を離した隙に刃に触れてけが」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20072101.html
　　　(2)ハンドブレンダー「2.不意にスイッチが入りけが」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20072102.html
　　　(3)電子レンジ「1.真水の突沸」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01100101.html
　　　(4)電子レンジ「2.インスタントコーヒーを入れて突沸」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01100102.html
　　　(5)電子レンジ「3.食品が過加熱で発火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01240101.html
　　　(6)電子レンジ「4.庫内の汚れが発火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/17042701.html
　　　(7)電子レンジ「5.ゆで卵の破裂」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/18032301.html
　　　(8)電子レンジ「6.生卵の破裂」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20022701.html
　　　(9)電子レンジ「7.肉まんを加熱し過ぎて発火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20022702.html
　　　(10)電子レンジ「8.アルミパウチのスパーク」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20022703.html
　　　(11)電子レンジ「9.使用できない容器に注意」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20072103.html
　　　(12)ガスこんろ「1.グリル消し忘れ（水なし）」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/02060102.html
　　　(13)ガスこんろ「2.グリル消し忘れ（水あり）」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/02060103.html
　　　(14)ガスこんろ「3.天ぷら油の発火（汚れた鍋）」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/18042601.html
　　　(15)ガスこんろ「4.天ぷら油の発火（きれいな鍋）」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/02120202.html
　　　(16)ガスこんろ「5.汚れたグリル庫内の調理物が過熱されて発火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/1221.html
　　　(17)ガスこんろ「6.バーナーキャップが汚れて異常燃焼」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/17042702.html
　　　(18)ガスこんろ「7.着衣着火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03120101.html
　　　(19)ガスこんろ「8.近くに置いた可燃物に着火」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03270101.html
　　　(20)ガスこんろ「9.誤った種類のガスを供給して異常燃焼」
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/18082301.html

　　（注意喚起ミニポスター）
　　　(1)子どもがハンドブレンダーの刃に触れてけが
　　　https://www.nite.go.jp/data/000112949.pdf
　　　(2)ハンドブレンダーによるけが
　　　https://www.nite.go.jp/data/000112950.pdf
　　　(3)突然の沸騰でやけど
　　　https://www.nite.go.jp/data/000004246.pdf
　　　(4)電子レンジで加熱し過ぎると
　　　https://www.nite.go.jp/data/000004824.pdf
　　　(5)電子レンジ内の発火事故
　　　https://www.nite.go.jp/data/000085156.pdf
　　　(6)電子レンジで使用できない容器に注意
　　　https://www.nite.go.jp/data/000112951.pdf
　　　(7)ガスこんろの調理油発火
　　　https://www.nite.go.jp/data/000086397.pdf
　　　(8)ガスこんろのグリル火災
　　　https://www.nite.go.jp/data/000004265.pdf
　　　(9)こんろとグリルの事故
　　　https://www.nite.go.jp/data/000080065.pdf
　　　(10)ガスこんろの異常燃焼事故
　　　https://www.nite.go.jp/data/000085157.pdf
　　　(11)着衣着火の事故
　　　https://www.nite.go.jp/data/000004287.pdf

■その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「ハンドブレンダー」、「電子レンジ」、「ガスこんろ」などをキーワードに検索していただけます。
　　　https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
（7月26日～8月8日 受付91件）
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名       （ 事故状況と件数 ）

• 1.自転車                    ( 重傷等      10件）
• 2.ＡＣアダプター            ( 火災等       8件）
• 3.エアコン                  ( 火災         7件）
• 4.ノートパソコン            ( 火災         6件）
• 5.バッテリーパック          ( 火災等       4件
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3.リコール情報

• ・株式会社フィッシュアイ （法人番号 4013301022848）
  「ダイバー用保温ベスト」2020/07/02
  【詳細】 http://www.fisheye-jp.com/notice/fuw_heatvestrecall.html.
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• ・フロンティア物産株式会社 （法人番号 3120001177070）
   「マスク」2020/07/10
  【詳細】 http://frontier-bussan.com/mask.html
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• ・株式会社エイアンドエフ （法人番号 4011101002533）
  「自転車」2020/07/15
  【詳細】 https://aandf.co.jp/news/release/news_2020_release_aandf_rmb_information
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• ・オーデリック株式会社 （法人番号 6011301001473）
  「シーリングファン」2020/07/15
  【詳細】 https://www.odelic.co.jp/news_release/pdf/20200715.pdf
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• ・セイコーエプソン株式会社 （法人番号 4011101010841）
  「プロジェクター用天吊り金具」2020/07/16
  【詳細】 https://www.epson.jp/support/misc/200716_oshirase.htm?fwlink=jptop_info_200716
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• ・クレハ合繊株式会社 （法人番号 8060001017220）
  「釣糸」2020/07/22
  【詳細】 https://kureha-gohsen.jp/information/?p=106

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４.その他の製品安全情報

・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について　　消費者庁

消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

• 7/31   19件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_200731_01.pdf
• 8/4    11件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_200804_1.pdf
• 8/7    17件 https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_200807_1.pdf

品質保証・PL対策の基礎を学びたい方に向けて、無料のWebセミナーを開催します。

  【製品安全セミナー】

日　　時 : 令和2年8月18日(火)、25日(火)   13:30～14:30
内　　要 : 製品事故の未然防止と再発防止
参 加 費 : 無料、自由参加
受講方法 : 会場参加(数名)、Zoom配信
※7月17日に開かれた、PL研究学会大会の基調講演から各発表でのおさらいなどを行います。

   詳細はこちらから
　https://pl-taisaku.org/?p=2232

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編集後記

子どもは、様々なものに興味を持ちます。特に台所は、火が出たり、不思議な機械があったりして、何かとやってみたくなる場所です。子どもの頃、料理をした際に包丁で指を切ったり、鍋を空だきにしてしまったり、電子レンジで火花を出してしまったりと色々やらかした記憶があります。特に、少し慣れてきて一人でやるようになった時に注意が必要です。普段から、よく言い聞かせておくことが大切です。

ＰＳマガジン配信先の紹介等ＰＳマガジンの普及にご協力をお願い致します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
　　                                                           
ＰＳマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
 Eメール：ps【アットマーク】nite.go.jp
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